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NTRビデオレターを送り付けてきた元カノと妹が入れ替わった瞬間、俺は妹への猛烈な愛に目覚める  作者: 東音


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クリスマスデートの前に……


「ハアハアッ。お、お兄様っ。は、早くその棒を入れて擦りつけて下さぁいっ!」

「ハアハアッ。よ、義隆先輩っ。わ、私、初めてだから、中、乱暴にしないでねっ!」


 ベッドの上の二人は、艶かしく息を弾ませて、潤んだ瞳で俺にそんな事をお願いしてきたが……。



「お前ら、言い方!! /// D()N()A()()()するだけなのに、何で喘いでるんだ! 大体、それぐらい自分でやれよ!」


 俺は、DNA採取用の綿棒を手に、ベッドの上で並んで座っているよしのとましろに文句を言った。


「え〜。血液検査の時は、お兄様、やって下さったじゃないですかぁ。人にやってもらった方が精度が上がる気がするんですよ。さぁ、早くぅ! あ〜ん♡」

「そうよ。義隆先輩、初めての経験は一人じゃ怖いもの。さぁ、一思いにやっちゃって!あ〜ん♡」


「ったく、しょうがないなぁ……。よしの、ましろ、行くぞっ。」


「あぁんっ♡」

「ひゃんっ♡」


 あられもない声を上げるよしのとましろの口にそれぞれ綿棒を入れて、内頬の細胞をこすり取ってやった。


「ふうっ。これでよしと……。あとは、ポストに投函すれば、1週間〜10日程で結果が出るらしいぞ?よしの?ましろ?」


「はふん…。強引なお兄様も素敵……♡」

「あふん…。また初めてを義隆先輩に奪われてしまったわ……♡」


 検査をしただけなのに、よしのとましろはなぜか満足げな表情で、ベッドに倒れ伏していた。


 いや、一体何なんだよ! 本当に!


 一瞬入れ替わった事もあるし、以前から黒崎に勧められていたDNA検査をするべく、ましろの姿のよしのに家に来てもらったのだった。


 入れ替わり直後に血液検査もしていたが、この検査により、よしのの体が俺と兄妹関係にある事、ましろの体は俺とは他人であるという事がよりハッキリと証明出来るだろう。


 心が入れ替わってしまっている二人にとって、体の情報を正確に知っておく事はとても大事な事だった。


 1週間後のクリスマスイブには、二人の誕生日を祝うクリスマスデート、親達が張り切って準備をしている二家族合同のクリスマス会と大きなイベントが控えている。


 どこかの時点で、ましろの入れ替わり満足度が100%になれば、二人の入れ替わりが解消される可能性が高い。


 今のうちに出来る事は全部やって、元に戻った後の生活について、よしの、ましろとの関係をどうするのかも含め、考えて行かなければならなかった。


「はーっ。それにしても、久々の自分の部屋は落ち着きますね。

 1週間後は、お兄様とクリスマスデート♡楽しみ過ぎですぅ!」


 ベッドの上に寝転んで、よしのは嬉しそうに足をバタバタさせ、ましろは顰め面で注意をしていた。


「ちょっと! 今は私の部屋なんだから、バタバタするのやめてよ! ホコリ立つでしょ? まぁ、義隆先輩とのデート♡が楽しみなのは私も同じだけど!」


「お前らそうしていると、姉妹のようだな? 喧嘩は絶えないけど、入れ替わり直後と比べると大分打ち解けたんじゃないか?」


 二人を俺は微笑ましく思いそう言うと、よしのとましろはお互いに顔を見合わせた。


「うふっ。そうですねぇ。この(ちぃぱいな)体にも慣れましたし、ましろさんの事も色々知って、付き合い方が分かって来た気がします」

「うっ。ま、まぁね。この(でかぱい な)体にも慣れたし、よしのさんの事も色々知って、扱い方が分かって来た気がするわ」



「ふふっ。クリスマスデート前に、より三人の親睦を深める為、これから居間でアニメでも鑑賞しませんか?」


「「アニメ?」」


 よしのの提案に、俺とましろは目を瞬かせた。


「ええ。今、動画配信サイトでクリスマスにピッタリのアニメが一挙公開されているんですって! スクー◯デイズというアニメらしいんですが……」


「却下!||||」

「そ、そうだな、それはやめておこうか!||||」


「あうぅっ…」


 瞬速でましろと俺に拒否され、よしのは涙目になった。


 よしのには悪いが、その提案は親睦を深めるどころか、ただでさえ複雑な三人の関係に何か恐ろしい悪影響を及ぼしかねない!


「三人でアニメとか見るのは、悪い事じゃないと思うわよ? そう言えば、海さん、ガ◯ダムのシリーズに双子のAっていうのがあるって言ってたわよね?ちょっと検索してみ…」

「あっ。ましろ!『サンタさんの贈り物』っていうアニメ映画があるみたいだぞ? これ、俺、すごく見たいなぁっ……!!」


 ありもしないガ◯ダムの名前を検索しようとしたましろに、俺は慌てて主張したのだった。


        ✽


『サンタさんなんかいるもんか!皆のプレゼントもきっと届かないわよ!』

『カバ子ちゃん……』



「全く、あの子ったら、あの年でサンタさんが信じられないなんて……。私がサンタさんのプレゼンをしてあげたいわ。」

「ええ。本当にそうですね? ましろさん!」

「ああ。本当にそうだな? ましろ!」


 居間に場所を移し、アニメ映画の鑑賞をしながら、よしのと共にましろを温かい目で見守る中、俺は考えていた。


 今の三人の関係は居心地が良いが、元に戻った後の関係をどうするのか話し合わなければならない。


 そして、その為に気持ちを向けてくれている二人に俺は自分の答えを出さなければならない。


 よしのは実の妹だ。先のない関係の為に想いを伝えても、お互いに苦しむだけだろう。


 そして、ましろは……。俺は、自分でもうまく説明ない彼女に対する想いに戸惑っていた……。


*あとがき*


読んで頂きまして、ブックマークや、リアクション、ご評価下さって本当にありがとうございます

m(_ _)m


今後ともどうかよろしくお願いします。

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