入れ替わり解消?!ましろとよしのの悩み事《後編》
《虎田ましろ視点》
入れ替わり満足度 (ましろの場合)
90%
・クリスマス交流会に向けてマジックショーの練習を精一杯頑張った。
当日の出番では、よしのさん、私の姿でコケて、ステージの上でスカートの中身を見せてくれた時にはどうしようかと思ったけれど、腹黒参謀の機転で、何とか最後までショーをやり切る事が出来た。
生意気な幼稚園児含む色んな出会いもあり、生徒会の人達とクリスマス交流会のイベントをやり遂げた喜びを分かち合い、義隆くんにも褒めて貰えて嬉しかった。
義隆先輩に望む事
→クリスマスデートで一緒に思い出の場所を回りたい。
次でいよいよ入れ替わりの満足度は100%になるのかしら?
入れ替わりが解消されたら私達はどうなるのかしら。
その後の関係を話し合わなければいけないけれど、その前に、私は義隆くんにどうしても言わなければいけない事がある。
この姿で言うのは卑怯かもしれないけれど……。
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クリスマスイブの日ー。
初めてデートをした場所、いもうと水族館でー。
ペトペトペト……✕3
「キャー!見て義隆くん、よしおくんの歩き方、可愛いわね?」
「ははっ。そうだな、ましろ?あっ。みちこちゃんとまきちゃんが睨み合いながら歩いて来るの、迫力あるな!」
ペンギンのお散歩イベントを私と義隆くんは微笑ましく見守っていた。
以前デートをした時はこのイベントが見られなくて私が膨れてしまい、後半はギスギスしてしまったのだけれど、今は穏やかな雰囲気で義隆くんと過ごせる事を嬉しいと思った。
「義隆くん、私、どうしても言いたい事があったの……。」
「ましろ?」
「■■■■■■……。私、ずっと…………。…………。」
私の言葉を義隆くんは少し驚いた表情で聞いてくれ……、やがて、優しく微笑み頷いてくれた。
「義隆先輩っ……!///」
ああ、きちんと言えてよかった。
これで、私、もうこの入れ替わりで思い残す事は何もない。満足度100%だ!!
そう思った時……。
ガタガターン!!
ガツン!
「いったぁぁ!!」
突然体が宙に投げ出される感覚と共に、頭を打ち付け、私は悲鳴を上げた。
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「ましろちゃんっ。凄い音したけど、大丈夫っ!?」
「?!」
気が付くと、ママが私を心配そうに覗き込んでいた。
あれ?ママがここ(水族館)に……?
「ママ、義隆先輩は……?
私、やっと今まで言えなかった事を言えたと思ったのに……」
ぼんやりする頭を振りながら、身を起こすと、ママは私の顔を覗き込んで困ったように笑った。
「義隆先輩の夢でも見ていたの?ベッドから落ちて、おでこにコブが出来ているわ。」
「え……?」
ママの言葉に私は目を瞬かせ、おでこに手を当ててコブを確認し、続いて自分の体を見下ろすと……。
ゆるっとしたワンピースの部屋着を着ていて、寝る前まで重力に従い肩に負担をかけていた双丘はなく、懐かしいペッタンコの平原がそこにあり、私は息を飲んだ。
そう。この体は、鷹宮よしのさんではなく、私虎田ましろ、本来のもの。
周りを見渡せば、水色の白を基調にした家具が並ぶ狭苦しいよしのさんの部屋ではなく、ピンクと金を基調とした高級家具に囲まれた懐かしい私の部屋。
「ましろちゃん、ちょっと待っててね。冷やすもの持ってくるわ!」
「マ、ママッ……。待っ……」
急いで私の部屋を出て行くママの後ろ姿に思わず手を伸ばそうとしながら…。
私はハッキリ認識した。
さっき義隆くんと水族館デートをして、言いたい事を言えて満足したのは夢だった。
そして、今、私は本来の体に戻っていると……!
そう認識した途端、私は再び意識を消失し……。
✽
✽
✽
「よしのっ!よしの、どうしたっ!?」
「…!!」
気付くと私は心配そうな表情の義隆先輩に抱き抱えられていた。
またよしのさんの部屋に戻っている。
「よ、義隆先輩っ……!ま、また戻っ……?!||||」
歯の根も合わない程、震えている私の途切れ途切れの言葉を義隆先輩は読み取ってくれた。
「…!!ましろ??もしかして、また入れ替わった?」
コクコクッと頷くと、義隆先輩は目を見開いた。
「一体、どうなっているんだ……!?」
✽あとがき✽
読んで下さりありがとうございます!
一瞬体が戻ったのは何故なのか? 推測のつく読者様もいらっしゃるかなと思いますが、来週は生徒会メンバーで考察していくお話になります。
今後共どうかよろしくお願いしますm(_ _)m




