気合を入れた矢先に……。
「え?どうしたの?皆。サンタさんがいないわけないって、当たり前の事を言っただけなんだけど、何かおかしいところあったかしら?」
「い、いや、ましろ。そ、そんな事はないぞ!」
「え、ええ。ましろさん。な、何もおかしい事は何もないですよ!」
「「な、ないない!虎田さん。大丈夫だよ!」」
「え、ええ。虎田さん。全くもって問題ないかと!」
皆が固まっているのを不審に思ったらしいましろが眉を顰めて聞いて来たので、俺、よしの、海&空、黒崎は一斉に首を振った。
「それならいいけど……」
まだ腑に落ちなさそうに首を傾げているましろを前に、俺達生徒会メンバーは、顔を見合わせて、アイコンタクトを取った。
『彼女の夢を壊してはいけない!』
と……。
(先生やスタッフさんには僕から話しておきます!)
(図書委員さんには私から!)
(すまんが、よろしく頼む!)
黒崎、よしのとヒソヒソ話をして話を纏めていると、海は瞳を潤ませてましろに迫って行った。
「と、虎田ましろちゃあんっっ!君は尊い生き物だぁっっ!」
ギュッ!!
「わあっ!渥美先輩、いきなり何っ?!///」
「レッドデー◯ガール、私達が必ず守ってあげるからねっ!!」
「???」
感激した様子の海に手を握られ、そんな事を宣言されましろはひたすら、困惑している。
「海、気持ちは分からないでもないけど……。」
諌め役の空が苦笑いをしていた。
俺も引き攣り笑いをしながら、生徒会メンバーに声をかけた。
「ま、まぁ、問題もなく、割り振りも決まった事だし、後は2週間後のイベントに向けて、各グループで出し物の詳細を詰めていこう!
海&空は、連絡もらえれば、ここ以外の場所でダンスの練習してもらっても構わないからな?」
「了解!ありがとう〜!」
「歌と振り付けが決まったら、そうさせてもらうね?」
海&空は笑顔で俺に親指を立て……。
「黒崎、よしの、ましろは出し物の内容について考えて置いてくれ。」
「「了解です。」
「分かったわ。」
黒崎、よしの、ましろは笑顔で頷いた。
衝撃を受けはしたが、こんなにも澄み切った瞳でサンタを信じているましろが、子供達の夢を壊す事はないだろう。
「よぉし!明日から頑張るわよ〜!」
「おお、頼むな?」
交流会に向けて、何故かとてもヤル気になっている彼女に、俺も周りの生徒会メンバーも温かい目を向けたのだが……。
✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽
翌朝ー。
「ゼェハァ……。お、お母様、お兄様、わ、わらし、別に何ともないでふからぁっ!ふつーに学校いけ……」
ピピッ!
頬を紅潮させ、ベッドの上で必死にそう主張するましろに、体温計は残酷な数値を教えてくれた。
「38.3℃……。 これは、学校無理ね?」
「そうだな。今日は1日休んでろ?」
「そ、そんなぁっ。せっかく、交流会の出し物の案いっぱい考えたのに!ふえ〜ん!」
母さんと俺のジャッジによしのの姿のましろは泣き崩れたのだった。
✽あとがき✽
読んで下さりありがとうございます!今回の話は、短くて申し訳ないです。
来週は体調を崩したましろを甘やかす義隆、クリスマス交流会の練習に入っていく三人と他の生徒会メンバーの話をお届けしていきたいとと思います。
他サイトのコンテストですが、本作品中間選考通りました!
ここで沢山の方に読んで頂けていた事もすごく支えになっていたと思います。
読んで下さり、応援下さり本当にありがとうございました!✧(;_;)✧
また、他作品になりますが、今日から「一夫多妻制の許されたこの社会で俺は銀髪少女に唯一無二の愛を貫く」を同時に投稿していますので、よければご覧下さいね。
各作品を今後ともどうかよろしくお願いしますm(_ _)m




