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NTRビデオレターを送り付けてきた元カノと妹が入れ替わった瞬間、俺は妹への猛烈な愛に目覚める  作者: 東音


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クリスマスにおける大切な事 

怒涛の期末試験期間を経て、ましろ、よしのを含む俺達生徒会メンバーは活動を再開する事になった。


「「クリスマス交流会」というのは、ウチの聖夜高校と、聖夜老人ホーム・聖夜幼稚園が合同で毎年開催するイベントなんだが、市民ホールを借り切って、それぞれ、歌や劇などの出し物をする事になっている。」


「ふぅん。合同で開催するなんて、結構大きなイベントなのね?」


 昼休み、久々に生徒会メンバーが生徒会室に集まる中、新しく生徒会に入ったましろに、目下取り組むべきイベントについて説明すると、彼女は真剣な顔で頷いていた。


 お菓子作りの時、泣いてしまったましろを心配していたが、その後顔を拭いて元気な顔で戻って来た彼女は皆と一緒に手作りのお菓子を食べ、ケラケラ笑っていたので、安心した。


 それからは、以前よりも手伝いにも生徒会の仕事にも意欲的に取り組んでいこうとする姿勢が見られるようになった。


 いい傾向と言え、お菓子作りの時によしのに頼まれた事はまだましろに伝えてはいないが、素直に受け止めてもらえるのではないかと思われた。


今は生徒会メンバーとしての責務が優先だが……。


「ああ。聖夜高校生徒会主催のイベントなので、基本的には裏方に回るが、生徒会メンバーも劇や歌の前座に出し物をする予定になっている。

 俺は司会進行を務めるので出来ないが、黒崎とよしの、海&空でそれぞれ短い出し物を考えてもらう事になっている。ましろは、どうする?

 希望するならどちらかのグループに入ってもらうし、嫌なら、裏方の手伝いだけでも十分有難いけど……。」


「……!」


 そう言って、ましろの顔を窺い見ると彼女は拳を握り、顔を紅潮させて叫んだ。


「ええっと……、出来るなら、私も出し物に参加したいのだけど!」


「おおっ!虎田さん、ヤル気満々でいいねぇ!おいでおいで〜一緒に踊ろうよ〜?」


 海はそんなましろに、嬉しそうに両手で招き寄せるポーズを取った。


「渥美さん達は、踊りをするの?」


「ああ、うん。小さい頃からダンスを習っていて、文化祭や、こういうイベントの時に、度々双子ダンスを披露しているんだよ。」

「海さん&空さんのダンス、すっごくキレキレで、生徒達から大人気なんですよ?」


 空が答え、よしのが興奮した様子で情報を付け足したが、ましろはちょっとたじろぐような顔をした。


「そ、そうなのね……。(ううっ。そんな上級レベルのダンス経験者に交じって、一緒に踊るなんて、厳しそう……)お誘いは有難いけど、ダンスはちょっと……。よしのさんと腹黒参ぼ…黒崎くんは、何をする予定なの?」


「えーと、まだ、ハッキリと決めていないんですよね」


 聞かれて、よしのがそう言い、黒崎を見遣ると、彼は苦笑して頷いた。


「ええ。クイズとか漫談とか色々案は出ていたんですが、なかなかこれと言ったものがひらめかなくって。でも、虎田さんが入ってくれるなら、いいインスピレーションが浮かびそうなんですがね……✧✧」


「!」


 チラッと流し目でましろを見遣る黒崎に、ましろは目を輝かせた。


「じゃ、じゃあ、あなた達のグループに入ってあげてもいいわよ?」


「わぁ、それは、有難いですね〜!」

「ましろさん、よろしくお願いしますね?」


 即決するましろに、黒崎とよしのは笑顔で声をかけた。


「あ〜ん。虎田さんに取られたちゃったぁ。私の方が黒崎くんより、絶対好感度高い筈なのに、駆け引き力に負けたよ〜」

「コラコラ、海、そういう事言わないの!」


 泣き真似をする海を空がいつものように窘めていた。


「フッ。褒め言葉と受け取って置きましょうか」


 黒崎は不敵な笑みを浮かべている。


「ま、まあ、出し物のグループ担当がきまったのは、よかったじゃないか。他に、風紀委員が警備で、図書委員が幼稚園の子向けの読み聞かせ企画で参加してくれる事になっている。

 老人会の連絡やサポート担当は、俺、海&空、幼稚園に対しての担当は、図書委員と黒崎、よしの、ましろで当たってくれるか?」


「「「「了解です!」」」」

「分かったわ」


 俺がそう頼むと、黒崎、海&空、よしの、ましろは快く返事をしてくれた。


「あ、あとな……、ましろ、幼稚園の子達の担当をする時に気を付けて欲しい事があるんだが……」


「??」


 黒崎とよしのはともかく、辛口のましろに一抹の不安がある俺は、一応気になる事を注意しておく事にした。


「読み聞かせイベントにはサンタがちょっとしたお菓子を子供達に配る趣向もあるんだ。だから、その、子供達の夢を壊さないような言動をお願いしたいんだが……」


 遠回しに言ったが、伝わるだろうか?とましろを見遣ると、彼女は爽やかな笑顔で頷いた。


「ああ、もちろん、分かっているわ!最近の子は、本当はサンタさんがいないなんて言い出す子もいるものね?」


「そうなんだよ。だから、出来るだけ、子供達の夢を守る方向で……」


 言わんとする事をましろが分かってくれた事に、俺がホッとしてそう言いかけた時……。


「そうね。サンタさんがいるなんて、お日様が東から昇って西に沈むのと同じ位当たり前な事なのに、疑う子がいるなんて、信じられないけどっ!」


 「え?」


「そんな子には、私のところには、15年間サンタさんが毎年欠かさずに来てくれている事を教えてあげるわっ!」


「ええと、ましろ……??」

「ま、ましろさん……??」

「「「と、虎田さん……??」」」


 純粋な瞳でふんすっと鼻息荒く語るましろに、俺のみならず、生徒会メンバー全員しばし愕然としたのだった……。






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