おまけ話 お泊り会はどこで……?
クリスマス交流会の三日前―。
マジックショーの練習をしていたましろとよしの。
「ふっふっふっ! 閉じ込めてやったわ」
「きゃーっ! 助けて〜!」
ましろは、カーテンレールのような大道具によしのを鎖で繋ぎ、カーテンを閉め、自分もその中に入ると……。
ガチャガチャッ!
「あ、あれ、外れない。おかしいな……」
「?!」
とっくに脱出して外へ出る準備をしている筈のよしのが器具を外せず、焦っていて、ましろはぷりぷりと怒った。
「よしのさん、何モタモタしてるの! 外すのここでしょうが!」
ガチャッ。
「あ、ありがとうございます。ましろさん」
ましろが器具を外してやると、よしのは安心したように微笑んだ。
「もう! クリスマス交流会もう三日後なんだから、しっかりしてよね?」
「は、はいっ。すみません! これが終わったら、お兄様とのクリスマスデートのご褒美もありますし、何としても頑張らなければ!」
「!」
拳を握り気合いを入れるよしのに、ましろは気になっていた事を聞いてみる事にした。
「あの、よしのさん、義隆先輩とのクリスマスデートの事なんだけど……。
せっかく二人きりになるチャンスなのに、何で、私も参加させよう提案したの?
同情したから? それとも、私が義隆先輩とデートしても、彼を取られる事はないと余裕だから?」
「え! どちらも違いますよぅ!」
よしのはアワアワと両手を振り否定した。
「まぁ、お家のカレンダーを見て、ましろさんの誕生日が私と一緒だと知って、胸が痛んだのは確かですが……」
「……!///」
ましろは、よしのに指摘され、家のカレンダーに誕生日と『義隆先輩とデート??』と記載してしまっていた事を思い出し、真っ赤になった。
「でも、ましろさんをクリスマスデートに誘うようを提案したのは、同情からではないです。
それをお兄様が後から知ったら、ましろさんに対して申し訳なさと共に、元カノへの想いが膨らんでしまうかもという危機感があったので、余裕でもないです。
入れ替わり満足度100%達成も近いですし、クリスマスデートでお兄様には私達二人としっかり向き合ってこれからの関係に答えを出して欲しいと思ったんです。」
「……!!」
よしのの真剣な眼差しに、気圧されるましろ。
「そ、そう……。しっかり向き合った結果、義隆先輩が私を選ぶ事になっても構わないってワケ……?(今、義隆先輩の気持ちはよしのさんに向いてるからそんな事100%ないけど……)」
「はい。その結果がどうなろうとも私は受け止めたいと思います(まだ、すごく怖いけど……)」
ましろに聞かれ、よしのは悲壮な覚悟で頷き……、親しみを込めた笑顔を向けた。
「入れ替わり生活もあと少しかもしれませんし、今の内にましろさんとも沢山お話しておきたいです。
今度、お泊り会でもやりませんか?
お兄様の部屋の隣という最高のロケーションの今のましろさん(私)のお部屋で!」
「は、はあ?// 誰があんたなんかとお泊り会なんて! ダメに決まってんでしょ!」
すぐに拒否しようとするましろに、よしのは大きく目を見開いた。
「そ、そうですか。実はお泊りの許可はこの前のお菓子作りの時、お母様に既に頂いていたんですが……。ましろさんが嫌というなら、お、お兄様の部屋にお泊りさせて貰うしかない……ですね……? キャッ。勝負下着身に着けた方がいいでしょうか?///」
「ちょっと、待たんか、クラァ! 私の体で私の隣の部屋で何をしようとしてる! この変態妹がぁっっ……!!///」
ポッと頬を赤らめるよしのに、ましろはがなり声を上げたのだった……。
✽あとがき✽
読んで下さりありがとうございます!
この話、クリスマス交流会前に本編に載せるべきでしたね。
大変すみませんでしたm(_ _;)m
ご迷惑をおかけしますが、よければ今後ともどうかよろしくお願いします。




