おまけ話 生徒会メンバー禁断の関係?!
✽まえがき✽
時系列にして、第45話 「W・NTR(未遂)パニック!傷心ましろの要求」
の後、ましろとよしのが試験勉強を始めた頃の話になります。
昼休み、生徒会室にてー。
バンッ!
「これから、よしのさんに試験範囲の勉強を昼夜を問わず、叩き込む必要があるので、試験が終わるまで、私達は昼も生徒会室活動をお休みさせてもらうわねっ?いいっ?」
「ハ、ハハッ。ましろはこう言うんだが、特に今は生徒会活動が忙しい時期でもないし、必要な用事がある時だけ個々で作業するでいいかな?
黒崎?海?空?」
テーブルを叩いて生徒会室鬼気迫る表情で主張するましろに、生徒会長の義隆が苦笑いで伺うと、他の生徒会メンバー、副委員長の黒崎直也 会計、会計監査の渥美海&空兄妹 は勢いに気圧されたように目をパチクリさせながらも同意した。
「「う、うん。それは、構わないけど……。(元々試験前はよしのちゃんの勉強会みたいになっていたし……)」」
「ええ……。構いませんよ?(何となくこうなる予感はしてましたんで。虎田さん、入れ替わって成績が急降下する危機にようやく気付いたんですねぇ……)」
「ありがとうっ!では、よしのさんっ!図書室で昨日出した宿題を見せてもらうわよっ。ホラ、早くっ!!」
「ううっ……!唯一のオアシスがっ……。皆さん、しばらくさようならぁっ……!」
よしのは泣きながら、ましろに引き摺られて生徒会室を出て行った。
後に残された義隆は、生徒会長の机の上に突っ伏し、ため息をつく。
「ふうぅっ……。||||」
「会長大分お疲れですねぇ……。」
「「鷹宮くん、大丈夫〜?」」
黒崎、海、空は気遣うように義隆の周りに集まった。
「確かに、試験前にこの入れ替わり状況で、虎田さんの気が立つのも分かるんですが、それにしても鷹宮さんへの当たりが強いような……。三人の間で何かありました?」
「ギクリ!」
黒崎の指摘に義隆は固まり、海、空は興味深げに目を見開いた。
「え〜! 鷹宮くん、そうなの?」
「い、いや、なな、何もない!」
「ん~~? よしのちゃんの姿のましろちゃんが下着姿で迫られた? それとも、よしのちゃんに下着姿で迫られているところを、ましろちゃんに見られた! とか?」
「ぐふっ…!! がはぁっっ!!」
空に聞かれ動揺したところを海にほとんど正解を言い当てられ、ダメージを受ける義隆。
「あっ! 二人共下着凸かぁ? すごい! 私、正解しちゃった!」
「海、こういうの必ず言い当てるから怖いんだよなぁ……」
「ほほぅ……?(なるほど、それであの刺々しい態度)」
「た、頼む……。この事は誰にも…」
ガッツポーズを取る海、苦笑いの空、納得の黒崎に懇願しようとする義隆に海は笑顔で親指を立てた。
「ああ、もちろん誰にも言わないよ! いや、でも同時にハニートラップを仕掛けられるとは、鷹宮くんも大変だねぇ。
断り切れなかったら、元カノの虎田さんと、実の妹のよしのちゃんと体も心も三位一体なドロドロの関係に……! はううっ!!///」
「三位一体って何言ってんだ……!///そんな関係になるわけないだろう!」
妄想に悶える海に、速攻で否定する義隆。
「ほほぅ……。ちょっと意味違いますが、字面的にインパクト強いですね。」
「海、暴走し過ぎ!」
黒崎は腕組みをして頷き、空は海を諌めるように言った。
「黒崎にも言ったが、ましろとはもう終わった関係だし、よしのは実の妹だぞ?入れ替わり中も、入れ替わりが解消されても、二人に手を出すつもりはない!」
そう言い切る義隆に、海は不満げに唇を尖らせた。
「え〜、私は兄妹でも、愛があるなら一緒になっていいと思うけどな……。(避妊はしなきゃだろうけど。)血が近い人に惹かれる気持ちはよく分かるし……。ねっ、空?」
「ああ、それは分かるな……。海?」
「「??」」
神妙な顔で見つめ合う海と空に、目を丸くする黒崎と義隆。
「おっと、この雰囲気は…?」
「ま、まさか海、空、お前達……!」
海と空のただならぬ空気に双子同士の禁断愛を想像してしまう二人。
「あっ。違うよ?僕と海が出来てる訳じゃない!//」
「お互い、 従兄弟(従姉妹)のお兄さんお姉さんに片思いしてるってだけ!//」
「な、何だ……。驚かせるなよ」
「従兄弟(従姉妹)なら、問題ないですね……」
焦って否定する双子に、ホッとする義隆と黒崎だったが……。
「でも、うちの家系双子が多くて、俺と海の両親、片思いしてる従兄弟(従姉妹)の両親が双子同士で結婚してるんだよね〜」
「普通の従兄弟(従姉妹)よりかなり血は近いと思うんだけど、愛があれば関係ないよねっ?」
「お、おうっ?そうなのか……」
「法律上は問題ないですけどね……」
空と海の言葉に、何と言っていいか分からず、苦笑いをして顔を見合わせる義隆と黒崎。
「まぁ、渥美先輩達の事は置いといて、鷹宮さんにも虎田さんの間で翻弄されて辛い時には、いつでも話聞きますから、抱えてないで言って下さいね?」
「黒崎……!✧✧」
温かい言葉をかける黒崎に義隆が感動していると、海がまた茶化しに行った。
「おっ。今度は黒崎くんに禁断フラグが……! 私はどっちも推せるよぉ!」
「あのなぁっ…」
「海、オールラウンド過ぎだろ……」
呆れ顔の義隆と空だったが、黒崎には意外とウケていた。
「ハハッ。僕にとって会長は、Amuちゃんの次に興味深い人なので、会長がお望みなら、意外とイケるかもしれませんね」
「きゃあぁっ! イケるのぉっ?」
「いや、望まないから、黒崎、海を喜ばせてやるなって。全く、女子の妄想には困ったものだな……。」
そんな生徒会メンバーのやり取りを、生徒会室のドアの隙間から、覗いていたものが一人。
「あわわわわ……。|||||||| ましろさんの隙を見て、ひと目、お兄様に会いたいと来てみれば、すごい事を聞いてしまいました……!」
「あっ。よしのさん、お手洗いに行くと行っておいて、こんなところで油を売って! 早く、図書室に戻るわよ!」
「ああっ。ましろさん!」
生徒会室の様子を伺っているところを、速攻でましろに発見され、腕を引かれるよしの。
「あううっ。ましろさん、私達があんまり強引なアプローチをしてしまうと、お兄様がBLに走ってしまう危険性がありますっ。えぐえぐっ。今度から、下着凸はやめましょう!」
「な、何ワケ分かんない事行ってんのよ! 私は、下着凸しようと思ってしたわけじゃないからっ!///あんたと一緒にしないでよ、変態妹っ!」
泣きながら訴えるよしのに、戸惑い、怒り気味に毒づいたましろであった……。




