愛しき妹達とその後の日々
妹と元カノの入れ替わり、そして運命の日=クリスマスイブ=二人の誕生日。それが解消された途端、二人が生まれた産院での取り違え発覚。翌日寝取のましろ襲撃と救出、新たな関係の構築と……。
クリスマスを中心に怒涛の経験をした俺、よしの、ましろは、賑やかではあるが、穏やかな年末年始を過ごし、そして迎えた三学期――。
生徒会活動の一環で、メンバーは皆昼休みに校庭の掃き掃除をしていた。
「結構ゴミ落ちてますね…。あ、ボールも。体育倉庫行ってきますね〜。」
「あ。ハチマキの落とし物!」
「あ。水筒も!ちょっと、職員室届けて来まーす。」
「おう。黒崎、空、海。よろしくな。」
ゴミと共に落とし物を見つけてしまった三人に俺は遠くから声をかけた。
校庭には、ほうきとちりとりを手に、共に掃き掃除をしているましろとよしのの姿もあった。
「よしの。燃えるゴミ袋もう一セット持ってきてぇっ?」
「ましろ。分かりましたぁっ。きゃんっ!」
「あっ。よし…!」
ましろに頼みまれたよしのは、校舎へ向かって駆け出したが、つんのめり……。
ドベシャァッ!!
……!!///
派手にこけ、スカートの中身が露わになってしまっていた。
少し離れていたところで掃除していた俺は白いTバックの下着を身に着けたよしののお尻が目に入ってしまい、慌てて目を逸らした。
「もー何やってんのよ。鈍臭いわねぇ! あと、下着、際どすぎ! お尻ほとんど丸見えじゃないっ。」
「やんっ…。///言わないで下さい! 一応校則規定の白なんだから、いいじゃないですか! もうましろの体じゃないんだから、干渉しないで下さいっ! 」
よしのは、慌ててスカートを直し、赤い顔でましろに言い返していた。
俺がその様子を見て苦笑いしていると……。
「あっ。鷹宮せんぱ〜い!」
「??」
ゆるふわのミディアムヘアの小柄な女生徒が俺に手を振りながら近付いて来た。
「私の事、覚えてますぅ? お正月に、妹愛神社の階段で転びそうになった私を助けてくれましたよねっ?」
「ああ、そう言えば……。あの時の子!うちの学校の生徒だったのかぁ」
年始に最寄りの神社へお参りに行った時、和服姿の女の子が人に押されて階段から落ちそうになったのを支えた事があったのを思い出して、俺は頷いた。
「はいっ。今日からこの学校に転校して来た1年の栗林妹っていいます!あの時は本当にありがとうございましたっ。」
「ああ。いや。そんな大した事はしてないよ。」
テンション高く礼を言ってくる後輩に、手を振ったのだが……。
「いいえっ。先輩は私の命の恩人です。あれから、頼もしい方だなって、私、先輩の事ずっと憧れててっ。
あのぉ。よければ、先輩の事、『おにいさま』って呼んでもいいですかぁ?私を先輩の妹みたいに可愛がって下さい♡」
「え、それはちょっと……。」
更に熱くキラキラした瞳を向けられ、俺は顔を引き攣らせた。
「悪いけど、俺、妹は……。」
「「間に合ってますっっ!!」」
俺が言おうとした言葉は、いつの間にか側に来ていた女子二人によって奪われた。
「?!!||||||||」
憤怒の表情を浮かべるよしのとましろに囲まれ、女生徒は固まっている。
「ハ、ハハッ…。ま、そういう事だ」
俺はその様子を見て、苦笑いしたのだった……。
(完)
✽あとがき✽
こちら、本編最終話になります。今まで義隆、ましろ、よしのを見守って下さり、本当にありがとうございました!✧(;_;)✧
明日から、おまけ話を6話分毎日投稿していきたいと思います。
今まで本編を進ませる事を最優先にぶっ飛ばして来てしまっていたので、時系列がかなり前のおまけ話がありますが、ご容赦下さいませ。
よければ完結まで見守って下さると有難いです。よろしくお願いします。m(_ _)m




