妹ハーレムエンドなんて絶対にないから!(兄の主張&フラグ?)
「それにしてもましろ! ビデオレターを送ったり、逆に怪しい手紙におびき出されたり! 本当にお前、危なっかしいところあるから気を付けるんだぞ?」
「そうですよ! ましろ? これからは変な手紙やメールは送るのも受け取るのも駄目ですよ?」
「ううっ……。そ、それは反省しているからもう言わないでよ……」
親達が忘年会の準備をしている間、俺達は三人ソファ席に並んで話をしていたが、右隣の俺とその隣のよしのに注意され、ましろは頭を抱えて恥じ入っていた。
「知らない人に飴をあげると言われてもついて行っちゃ駄目だぞ?」
「横断歩道では、ちゃんと手を上げて渡って下さいね?」
「義隆先輩! よしの! 私は小学生かっ!! 心配し過ぎ!!」
つい心配が高じてつい注意し過ぎてしまう俺達にましろがキレた。
※ちなみによしのとましろは誘拐事件以来互い名前を呼び捨てで呼び合うようになっている。
「ふふっ。私もお兄様には過保護なぐらい心配されて来ましたよ?
妹が出来て、そうしたくなる気持ちがやっと分かりました」
「ああ。やはり、妹の事は何かと気になるよな。
寝取のような奴は絶対にダメだが、ましろにきちんとした彼氏が出来るまでは兄として、ましろを守ってやりたいからな。
ハハッ。ウザいかもしれんが、しばらく辛抱してくれ」
「うう〰〰〰!///(ピッカピカの笑顔が眩しい! ずるいよ! こんなお兄さんいたら、一生彼氏なんか出来ないじゃない!)」
そう告げると、ましろは不服そうに顔を紅潮させ、プルプルしていた。
「ふんだ! こうなったら義隆先輩、責任取ってよね?」
グイッ!
急に襟首を掴まれたかと思うと、ましろが目の前に迫っていて……。
「へ。お前何をっ…! ……!!!!」
チュゥッ♡
「ガーン!!!! ||||||||」
気が付くと、よしのの目の前でましろに唇を奪われていた。
「んぱっ…! お前、何やってんだよ!!////」
「そそそ、そうですよ! ましろ、《《妹なのにお兄様のチューを奪うなんて、ひどいです》》!!」
急いでましろを引き離し俺と涙目のよしのが抗議すると、彼女は小悪魔な笑顔でツインテールの髪をかき上げた。
「ふふん♡ 義隆先輩のファーストキスを奪ってやったわ! もう、自分の体だから何しようが自由でしょ?」
「そんな訳ないでしょう! それに、お兄様のファーストキスは、小学生の時、お兄様が寝ている間に私が奪っていますましたから、それはセカンドキスですぅ!!」
「ええっ?!(ガーン||||||||)」
「何ですって!? とんだ変態妹ねっ!! さっき、どの口で私を責めたのよっ!!」
よしのの激白にショックを受けている俺をよそに、二人は更にヒートアップした。
「小さい頃、寝ている時のキスなら、ノーカンでしょう?
思春期に入ってのファーストキスは私だからっ!」
「むうっ!じゃ、私も遠慮しませんっ!」
グイッ!
「へっ。よ、よしの?」
急に体を引き寄せられたかと思うと、よしのが目の前に迫っていて……。
チュゥッ♡
「ガーン!!!! ||||||||」
気が付くと、今度はましろの目の前でよしのに唇を奪われていた。
「んぱっ…! お前も、何やってんだよ!!////」
「そそそ、そうよ! あんた! 何やってんのよ!!」
急いでよしのを引き離し俺と涙目のましろが抗議すると、彼女は得意げな天使の笑顔で水色のロングツヘアーをかき上げた。
「ふふん♡ これで思春期に入って最後にキスをしたのは私です!
もう、自分の体だから何しようが自由ですよね?」
「そんな訳ないでしょぉっ!! 私の許可なくそんな事しちゃダメェ!!」
「いや、二人共、まず俺に許可取れよ……」
喧嘩をする二人を前に、俺が文句を言っていると……。
「あ、あら〜!すっごいの撮れちゃったわ〜!!」
「こっそり、撮ってたら、まさか実の娘と、17年間一緒に育って来た血の繋がらない娘と息子のキスシーンを収められるとはね……!」
「「「!!!!////」」」
いつの間にか、直ぐ近くにましろの母親と母親がいて、俺達の前にスマホのカメラを構えていた。
「「うっ。うっ。俺の娘達が……」」
父親とましろの父親はその傍らで男泣きに泣いている。
「うわあぁ。何を撮って……!」
「お母様×2! お父様×2!」
「ママ×2! パパ×2!」
驚く俺達に、両親達はにっこり親指を立てたのだった。
「近親相姦を気にしていたけれど、あの怖い事件があって、あなた達が生きて幸せでいてくれればもういいと思ったわ」
「そうね〜。もう、この運命的な環境だもの。ましろちゃんも、よしのも今更義隆以外の人を好きになれないだろうしね。特別に妹ハーレムエンドを許すわ!」
「お母様×2……!」
「ママ×2……!」
「いや、おばさん、母さん、そんなモン許すって言われても……」
「二人を末永く幸せにしてあげるんだぞ?義隆!」
「避妊には気を付けてやってくれな?」
「お父様×2……!」
「パパ×2……!」
「父さん、おじさんまでっ……?! いや、避妊って!///」
両親の言葉によしの、ましろは感激しているようだったが、俺は戸惑うばかりだった。
「わ〜い♡ 幸せになろうね?義隆先輩?」
「幸せになりましょうね?お兄様?」
ましろとよしのが幸せそうな満面の笑みを向けてくる中、俺は拳を握り叫んだのだった。
「いや、妹ハーレムエンドなんて絶対ないからっっ!!」
なんなんだよ、この家族!!
緩すぎだろう!!
*あとがき*
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