第四章 クルガー族の血
「遅いわね」
「もうちょっと待ちなさい、きっと来るわ」朝の朝礼を終えたあと
私達はレーファの配達を待っていた。
「待ちきれませんね、輸送されて来るのは本物の人間…お目にかかるのは初めてだ」
「そうね、私もレーファもアルダー…あなたも人間ではないからね」
その時ノックの音が聞こえた
「ワイデルさーん、入りますよ」研究所のドアが開き、黒いコートとサングラスをかけたレーファが入ってきた。
「なんで、そんな格好してるの?」
「当たり前です…普通の服でやったら目立ちすぎてこんなことできませんから」
レーファは何をしていたのだろうか
「チリト・レーファ例の物は準備できましたか?」
レーファはダンボールに指を指した。
「もちろんですよ、上物です」
レーファはダンボールを開け、二人の人間を取り出した。
「生きていますね…たしかに上物だ。
一人で良かったのですが、どうしましょう姉さん?」
「そうね…ねえ、レーファお腹空いてない?」
「そうですね~朝から何も食べてないのですよ、いつから気づいてたんですか?」
「ずっと前からよ、お母さん…さあ、ご飯の時間にしようか、男の方こっちに持ってきて、固定するよ」
レーファが軽々しく大男を持ち上げると、椅子に座らせ足、腕、首を固定した。
「ワイデルさんと食事をするのは初めてですね」
「もうさん付けしなくていいよ、血は繋がってないけど一様家族だからさ、チリト・クルガー」
私は瓶と注射器を取り出して、レーファに渡した。
「ああ、いいですよ、お先にどうぞ」
「そうなのね、じゃあこっちにそれちょうだい」
レーファは素早く男の血管に注射器をさし、血を抜き取った。
「はいどうぞ」私は瓶と注射器を受け取り、自分の血と混ぜて火にかける。
その後は家族で食事をしたが、それはまた別のお話である。
味は水っぽかった。
文字数が少なくて申し訳ない、皆様を楽しませるために必死に投稿しております!