薬草回収作戦
医療って薬草農家で生産するのって良いんですかね?
大量生産したら医療費も安くできると思うんですが。
ぶっちゃけ農業やってるより薬草生産した方が儲かるんじゃね?
まあ俺が総理ならそれはやりませんけどね。
1月7日、自衛隊に山野の薬草を回収する命令が下り慎重に雪山を駆け巡り薬草を採取した。
「雪が降り始めたら下山だ。我々は国の為日本の薬草をありったけかき集める」と美憂だが。
「的場さんも思い切った事をしましたなぁ。ついに禁断の医療に手を出しましたか」
「本当にこれで医療費5兆円削減って出来るんですかね?」まあ医療費が削減出来れば良い。
最近は疫病で日本の医療技術の高さが身に染みたから崩壊されると困るのだが。
「儲かる医療を目指して的場さんが動き出してるみたいですけど薬の大増産がないと漢方薬の値段は下げられない。漢方薬の値段が下がれば気軽に薬を買えるようになり儲かる筈だが。
「俺達一応サバイバル訓練は受けているから薬草は探せるが戦う為の軍隊で野草摘みをするとは思わなかったぜ。的場総理が満足するほど野草をかき集められるかは分からんが」と思うが。
「まあ国の為だ。医療費削減出来たら国の財政が安定するぜ。我々は民を守る為にいるんだ」
取り敢えず野草で一杯にすると雪に振られる前に下山して薬を大量に売り捌いたのだ。
「今的場さんの命令で離島で薬草の栽培を始めるらしい。薬草って栽培出来るのだろうか?」
もし栽培が可能なら農業をやっていないで薬の生産に励めば農家は儲かるぜ。別に大麻とかなら兎も角、薬草を勝手に栽培したらいけないとか言う決まりあるのか?
「栽培してる薬草もある筈ですよ。高麗人参とかも一応薬草ですし」最近何処の国でも一応は栽培してるらしく、安く買えるが値下げ攻勢をかけるかと思う美憂の部下である。
「こんな安値で売ってくれるんですか?」漢方薬の業者は驚いて美憂を見たのだ。
「来年には風邪薬の価格破壊を起こしてみせるよ」病院の経営を立て直して儲かるようにすれば医療費は国民と国の負担にはならないしむしろ儲かる商売になり予算が付けられる。
「出来るんですか?医薬品は国が負担してくれていても高いですよ?」て文句を言う業者。
「出来なければ少子高齢化で国の運営が出来なくなる。今ならまだ間に合うんですよ」
薬草を運んできた自衛隊員は山の様な薬草を業者にお売りつける事に熱中した。
「的場総理が風邪薬を大量生産すると言う噂は本当か?医療で儲けられるかなぁ?」
「ついに禁断の医療費に手を付けたよ。でも安く風邪薬が手に入るなら良いよなぁ・・・」
漢方薬高いから500円位に負けて貰えれば物凄く助かるが消費税の収入=医療費ではやる気出ないので儲かる医療を目指して努力しようと思ったが当面の目標は薬代の削減だ。
「て訳で大量の薬草を採集させました。的場さん。本当に医療費の削減やるんですか?」
「仕方がないだろう。医療にかかる金は節約しないとまた国債に苦しめられる毎日だぞ」
抗生物質とか使ってる薬は兎も角風邪薬なら漢方薬で十分な筈だ。
「まあ良いんですけどね。高齢者が不安に思わないと良いんですが」と柚木とあゆみ。
だが医療費だけは削る事が出来ないので1月10日風邪薬の値段を2割削減したのだ。
「大丈夫なんですか?財政的に医療費の負担が増えるかもですが」国民も医療関係者も不安だ。
だが風邪薬を安くしてくれるのは有難いので風邪位自力で治せと言いたいところだが疫病のような事態も考えられるので、追い返す訳にも行かないので安くするのだ。
重篤化されて病院に担ぎ込まれるよりマシであるので安くする事にしたのだ。
風邪位市販の薬で何とかして貰わないと医者は過労で倒れ国の財政は傾くだろう。
「まあ買っておこうぜ。予備の風邪薬切らしているんだ。普段から予防はしておかないとな」
「俺達が風邪薬買ってやらないと国の財政が傾くんだろうぜ。売ってくれ」
これで安売りは好調で薬は売れ始めたが医薬品以外も薬局は販売しているのだ。
これが売れてくれないと国の財政負担を補填できないので安売りセールを始めるのだが、日本国の国民は何処までも優しかった。
薬局が潰れると困るので高い食べ物や飲み物を買ってくれるのだ。
「まあ日本の医療を立て直して100年先でも安心な国造りする為には俺らが買わないと」
病院に支店を出している料理屋やカフェで食事をする者も増えてきた。
「安いなぁ。コンビニまで出店しているが本当に儲けが出ているのか・・・?」
税金対策で出店してるとしか思えないがまあ入院患者用だし俺らが買うのは止めて置こう。
「健康増進だぁ。今高齢者にバッタバッタと倒れられると日本と俺達が困るんだよ」
的場は日本中の薬草を結集して原料の価格崩壊を企み、外国にも売る体制を考えたのだ。
「日本にも1兆2兆円分の薬草位眠ってる筈だ」と思い自衛隊員に野草を摘ませるのだ。
「医療費3兆円は削減できますね。経費削減しても作れる薬の開発に熱中しますよ」と言う。
民営企業の医者は儲けないと倒産する事になるだろうがそれだと日本国民が困る。
だからってこれ以上医療費がかさんだら生活は苦しくなる一方であるから俺も野草摘もう。
風邪薬の原料になりそうな野草を調べて病院に持ってくる若者も増えたのだ。
「お前らに経営破綻されると日本全国の病人と障碍者が困るんだよ」と高齢者達。
「薬位どんな薬草が望みなのか教えてくれれば俺達が暇を見つけて取りに行ってやる」
俺達が何とかしないと今度は4割負担になるかも知れないので高齢者は必至だ。
「年金もやっと7万円位になったからなぁ」医療費が高額になるのは物凄く困るのだ。
「おおすまんな。じゃあこの薬草とこの薬草手に入れてきてくれ」と薬局の人は言うのだ。
それで1月15日、苦労して雪山から採取してきた薬草が山の様に積み上げられる。
「おい。この薬草高山植物とかじゃないんだろ?普通にうちの庭でも育てられるよなぁ?」
「栽培するつもりですか?育てるの難しいですよ?大量生産出来るならやってますよ」
「どうせ会社退職して暇だしな。俺達の余生は日本の医療に捧げる事にするよ。悪いか?」
「栽培方法教えてくれ。全国4千万の高齢者を結集して薬草を育ててやるから」
高齢者は漢方薬を育て慈しみ、医療費の削減の為に人生を奉げる覚悟を固めたのだ。
そしてネットで漢方薬の種を手に入れ説明書を良く読み漢方薬の為を蒔いてみた。
大豊作は無理でもそれなりに育つ筈だし、温室まで作ったんだから育てて見せるか、「漢方薬の値段破壊を生み出し値下げを実現させてやるぞ」と熱意のこもる高齢者達だが。
「薬草を根絶やしにしないでくださいね。的場さん。どうしますか?」と薬局の人。
「教えてやれ。だが薬屋の生活を脅かすほど生産させるなよ。薬屋が失業したら困るからな」
「て言ってるがお前ら分かってるんだろうな?」と一応イラついた口調で尋ねる薬剤師。
「分かってますよ。ノルマさえ提示して頂ければ出来る限りノルマ達成を目指しますよ」
我々とて薬草の栽培で儲けたい訳ではないし、医療費削減の為であるのだ。
社畜として会社に人生を奉げる昭和の企業戦士も、農業で医療に捧げる農戦士も一緒である。
「医療関係者の人を薬貿易で散々儲けさせて見せますよ。安くさえすれば日本の薬は売れます」
そんな日が来るのを夢見ながら畑に水をやり薬草の芽が出るのを待つ事にするのだ。
多分温室だし鳥の餌になる事はないだろうがもしやってきたら焼き鳥にするだけである。
そして2月1日薬草の芽が一斉に芽吹き、高齢者の自己満足の笑い声が止まらなかった。
「あのう。俺達もう駐屯地に戻っても良いんですよね?」薬草狩りの自衛隊員は聞く。
「良いけどその前に耕作放棄地の残りを開墾して麦を育てるように。米は取り敢えず足りているから麦が欲しい。開墾して木々はTPP諸国に売ってしまおうと思うんだが」
「麦って今の季節じゃ植えられませんよ?玉蜀黍でも育てますか?」と自衛隊員。
「そうしてくれ。枯れたら枯れたで構わん。無理な事は分かってるからな」と的場である。
「いえ何とか育てましょう。人類の英知は天候を超える。気象を操ろうとするならしっぺ返しもあるけど冬に玉蜀黍育てるだけなら何とかなりますよ。冬に孤立して見捨てられた時食料が作れずに降伏するしかなくなるんじゃ洒落になりませんからねぇ」と請け負うのだ。
「温室作っちゃいますよ。お前ら。的場さんが麦を作れと言うなら何としても作るんだ。どうせ温室なんだし半分は麦畑にしてしまおう」と言う訳で3月1日平和に過ごした日本国は農業と警察と防衛相で見る見るうちに借金を返済していき税金も95兆円超えてしまったのだ。
「すげえなあ。マトバミクスは人類の夢だ。前総理もこれがやりたかったんだろうなぁ」
その夢は増税で露と消えた。
だがマトバミクスはここでダメ押しの定額給付金を宣言してチビチビと支給している。
「もしかしたら税収100兆円超えるんじゃないでしょうか?日本のどこにこんな力が?」
でもこの辺りが日本の経済のピークで後は下がるだけだろうなと言う気もするが。
「させるかぁ」と的場は弱気な部下を叱り飛ばし、定額給付金の増額を手配したのだ。
「この場は切り抜けられても借金は何処までも追ってくる。関係者全員を不幸にしながらだ。あんな事を言われても大人しく経済が失速するのを黙って見てると言うのか?お前らには大臣や公務員としての誇りがないのか?出来る出来ないじゃない。やるんだ。そうでなければ日本は今度こそ再建不可能になるしか道は無いぞ」と的場は言い切る。
「分かりました。こうなったら我々の力で日本の景気を維持しましょう。日本を救った伝説のお役人として生きてるうちに歴史の教科書に載るかも知れないですね」
「そんな事で良いなら俺らの活躍も乗っけといてやろう。文部省。来年の教科書だが俺達の確約にも1言だけで良いから触れてくれないか?部下のやる気が違ってくるんだよ」
「良いですけど本当に1言ですよ?公権力を使って的場政権の宣伝する訳に行かないし私は頼まれたと言っちゃいますから」だが奇跡的に文句を言う奴は出てこなかった。
今マトバミクスを否定すれば日本は終わるし的場の言い分ももっともだと思ったからである。
黄金時代の予定です。




