激減消費税減税の恐怖
減税はして欲しいけどいきなり明日から消費税8%とか言われても困るな。
5月2日唐突に減税を宣言したマトバミクスの愚行により国民は喜んだが商店は混乱した。
「減税の噂を聞いて減税してるうちに買い占めようと今回の大繁盛になったらしいです」
まあそれは嬉しいんだけどそろそろ春闘かぁと思う企業経営者であったが無理なんだよなぁ。
疫病で疲弊しきってるのは企業も一緒だから労働者の給料2%アップなんて出来ないぞ?
「まあ当面はこの混乱した市場をどうにかしないと困るんだが今年は我慢してくれ」と言う。
「ヘンゲラさんの頼みでいらない従業員雇ったから食わせるの大変なんだよ。お前らの給料上げる事は出来ないし会社だって山のように借金が貯まってるの知ってるだろう?」
会社の事情など社員の知った事ではない筈なのだが会社の事情でOBの年金とか無理矢理泣き落としで60%も削減する会社とかってあるんだよなぁ。
「だからお前らもうちの社員なら会社を盛り立てて俺に給料削減とかリストラとかさせるな」
社長は怒り狂って社員に指示を出すがもうボーナスや賃金アップなど言い出せない暗い空気を作るしか会社の借金を減らす方法はないと思いブラック企業を演じようと思ったのだ。
「この米本当に千円で良いのか?どっから仕入れた米だよ?国産じゃないみたいだが」
「その米はベトナム産だ。仕入れる時は600円だった。だから気にする事ないぞ・・・」
この不景気の時代アメリカ産でもオーストラリア産でもタイ米でも安ければ文句はないのだ。
「買う。マトバミクスは有難いなぁ。TPP諸国から輸入された食料のおかげで潤うのだよ」
「そうか?酒だけは安く売れないが税金貢献ビール人呼んで税金ビールを試してみるかね?」
この1本10万円もするビールはその半分が税金として国に納められる事になってるらしい。
「減税したんで来年度予算はかなり悲惨な結果になるんじゃないかと言う輩がいまして」
「そりゃあれだけ財政無視した減税やりゃ予算も悲惨になるだろうよ」経営者は怒る。
それでも株価的には的場政権の財政性は健全に見えたらしく株価は500高で終ったのだ。
「株価27000円位に上がっちゃいましたねぇ」5月9日株価は順調に上がっていた。
「今日の感染者が2名。しぶといなぁ」TPPに短期融資の1ヶ月で返済する約束で15兆円借りて返済は6月に支払う約束をしたのだが、TPPに取っても財源だから快く受ける。
そして銀行から借りた金を37兆円に減額させたのだ。
無駄な出費に見えても銀行の収益を上げれば金利を上げようと言う銀行も出てくるに違いない。
まあ国がマイナス金利やってるのに銀行が預金の利子を上げるかどうかは分からんが。
「だからぁ。お金貸してくださいよ。今まで散々無償でお金融資したじゃないですか」
みっともなくてもうざくても構うもんか。
この的場、借金をしない訳には行かないんだ。
断われれば株価は暴落するだけだ。
俺はもう総理大臣なんだ。
楽しいだけのヒーローごっこはもう終わったんだ。
「恥ずかしくないのか?」世界4位の経済大国に金をせびられ流石に断れなくなった諸国。
「韓信の股くぐりを知らないのか?土下座や股くぐりでお金を恵んでもらえるならやるぞ」
「ほう?だったら俺の股をくぐって見るか?」と的場を挑発する小国の首相。
「よせ。本当に的場に股くぐらして融資の話断ったら日本の復讐が怖いじゃないか・・・」
あいつは経済大国の国力を背景に金をせびってるんだぞ。
何とか断る方法を考えるべきなのに余計な事して的場に恥をかかせたら。
「お前が的場か?俺はヨーロッパ連合の主だ。気に入った。金を貸してやろう。だが高いぞ」
「この借金苦を逃れれば幾らでもとは言わんが50兆円位は借りられる。倍返しにしてやろう」
あくまで銀行とのコネづくりといざと言う時借金を出来る環境作りなだけだ。
「あんたが金を出してくれるのか?良かった。どうやって断ろうかと悩んでいたんですよ」
諸国はそう言うがお前ら俺が借金踏み倒すと思ってるのか?
借金踏み倒す覚悟があるなら日本の借金から踏み倒すとは思わんのだろうか?
「俺は借りた金は必ず返してるぞ。銀行から借りた37兆円が返せないんだよ」と的場政権。
「あんた本気で日本の借金1040兆円を完済するつもりでいるのか?」と連合の主。
「借りた金を返済するのは大人の義務だ。俺は金は集るがちゃんと利子付けて返済するぞ」
「え?返済する意思があるんですか?てか当面お金に困ってないなら何故お金を借りようと」
「銀行には今返さないと不味いんだ。経済さえ安定すれば74兆円にして叩き返す」
俺の支配下にある国有企業の株を担保にしよう。どうせ支払いが滞れば日本は終わりだ。
「本当かよ。37兆円もあったらアジアが再建出来るぜ。俺達だって借金まみれだ」
「お前らさっきまで冷ややかに見てた癖に態度を変えるな。勿論俺の金を借りるよな?」とアメリカだが、アメリカと大国Aに借りを作ると何時日本に無理難題を言うか分からない。
「おい。連合に金を融資させろよ。ついでに技術提供もしても良いぞ」と連合の代表者達。
「分かった。俺に技術提供させてくれ」などと大揉めに揉めた挙句独立国230の同意の下公平に融資を受ける事になり銀行の借金は返済されたのだ。
これにより資金がだぶついた銀行は少しずつ企業に融資を始め経済は回復しつつある。
「これ預金者に対する預金の利子上げないといけない暗黙の脅しだよなぁ」と思う銀行。
まあ利子を上げれば預金者が増えるから今なら銀行も栄える事が出来ると思うけどなぁ。
「まあ賭けるしかないんだよ。的場総理がまた金借りてくれれば資金はだぶつくしな」
と言う訳で銀行は預金利子1%を宣言して預金者を募ったのだが100万円で1万円の利子なら損はしないので銀行預金する者もいたが、的場政権的には消費税の減税で消費税1%辺りの税収を4兆円位にする事が目標であるがもし達成できれば消費税だけで32兆円の税収だ。
所得税は20兆円位は集まるかも知れないが消費税より少ない事は多分ないと思う。
「余計な税金は好景気になった時にチビチビ上げていけばいいんだ。分かってるな・・・?」
「勿論だ。折角好景気になって来たのに増税でぶち壊してら先代のミクスの二の舞だ」
匠が国が海外に持ってる金融商品の利子をかき集めて3兆円ほどを株の買収に使うのだ。
国営企業が外国の会社を買収するのは不味いので多分銀行が潤えば企業が勝手にやってくれる。
少子高齢化は後30年は続くだろうから外国企業を買収して配当と金利で耐えるべきだ。
だが国が率先してそれをやると経済侵略になるので企業を煽って買収に走るように仕向ける。
「的場さんも悪ですねぇ」珍しく柚木がお茶らけたへつらいで的場に媚びたのだ。
「いやいやお奉行様には及びませんよ」買収に意欲的な企業に融資の名目で株を買い占めて置いてくれ。普通の企業にも融資しないと不公平だからな」と言う名目で買収の為に資金を投下しようとしてる企業5社に資金が投下されたのだがこれで国はすっからかんである。
取り敢えず5月11日、国有企業の株は90兆円を超えたが早速会社は買収に走るのだ。
「的場さん。国が買収の資金出すなんて我々イギリスに喧嘩売ってるんですか?」と怒られる。
「確かにこういう展開を期待して融資しましたが本当に買収するとは我々にも分からない」
「本当だろうなぁ?日本を敵に回す訳には行かないから今回だけは見逃してやる・・・」
「そう言いますけど日本には日本の事情がありまして。少子高齢化で先細る日本が生き残るにはもう外国企業を買収してその金利で生活するしか道が残っていないんですよ」
「やっぱり的場が指示したんじゃないか?こんな卑怯な手を2度使うなら裁判だぞ」
「期待してただけで俺は支持していない。絶対買収に走るとは思ってたけど、あんたの国の企業を買収するとは思わなかった。日本の企業は生き残る為に外国企業の買収に走るだろうな」
「全く。金をくれと世界中の国に恥をさらして歩いていたのは我々を油断させる為の芝居だったのか?日本を格下と見くびったのが甘かった。イギリスは日本に屈したりはせんぞ」
と言うのだが買収に五月蠅くない国で密かに日本の傘下に入る企業が増えてきたのだ。
「東南アジアに破竹の勢いで買収攻勢をかける日本企業ですが、我々も負けてはいないぞ」
増資で対抗する企業もいたが買い取った株を安値で売ると言う卑劣な手段で対抗したのだ。
当然会社は大損して、責任問題を追及され退陣に追い込まれ日本の傘下に入る。
「余り日本企業の評判を落とすような真似はするなよ」と的場が注意を与えるが。
「この株の買収でこの4日で国有企業の株が130兆円に膨れ上がった」
今後どうなるかわからいんだから少し売っちゃうしかないだろうと思うので売りに出した。
そして50兆円手に入れた的場政権は990兆円に減った国の借金を940兆円にする。
「国民の皆さん。災害が興った時に備える為に1兆円ほど増税したいのですが」と的場が言う。
これで株価が50円ほど下落したのだが国民も仕方ないと思うので支払う事にした。
多分俺達が増税に耐え景気を回復させれば5千億円位この災害税を上乗せするのだろう。
「災害税って基本的に何に使うんですか?」と聞く陳情者だが多分重機とかの維持費だろう。
一度無駄を省くと称して公共事業を全否定したら災害救助の為の重機を維持出来なくなり売っぱらってしまいいざ大雪が降った時に物凄く困ったらしいのだ。
それ故に災害税だが国民経済を疲弊させないようにまず1兆円規模である。
こんな悠長な事をしてられる時間の余裕があれば良いのだが、国民経済を疲弊されたら困る。
マトバミクスは正念場を迎えたが、銀行に法外な利子で金を借りたり世界の経済を立ておす資金を借金の利子と言う名目と債務者としての信用確保の為やってるがいざ災害が起きた時に復興費用を貸して貰う為の先行投資だと諦めて74兆円を返済する事にしたのだ。
借金の恐怖の予定です。