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もしも私が総理なら改訂版  作者: ルーシェン
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企業再建

日本の借金を返すその日まで的場は戦い続けるみたいな?

経営権を手に入れた企業で若いそこそこイケメンの若者と女の子が雇われる事になったのだ。

まあ客寄せにはカッコいい男とそこそこ笑顔が可愛い女の子が必須であると思われる。

4月1日、小麦は豊作で食料自給率が41%に跳ね上がり急いで米の田植えをする事になった。

畑では芋やキャベツを生産していたが、農業も底上げすれば数兆円の増収にはなる筈だ。

「いらっしゃませ。ご主人様」店の外に植樹した観葉植物の苗木に水をやる従業員。

疫病対策で空席が目立つがこの食べ物屋も食べていく分には黒字を出してるらしかった。

「最近従業員の人が少なくなった客に丁寧に対応してくれるんだよ。値段は40%も上がったが、的場総理推薦の店だし行ってみようぜ。店に通わないと景気が悪くなり給料上がらんから」

優しい国民の力添えもあり借金は少しずつだが減っていき疫病にもめげずに黒字を維持してる。

「うちの店は当分席が空きませんよ。同業者の店で良ければ30%割引券500円で差し上げますがどうでしょうか?」割引券売って儲けようとはふてい店だと思うが買う事にしたのだ。

「じゃあな。同業者の店は開いてるのか?今から行っても確実に入店出来るか?」と客達。

「この店は今日はそんなに並んではいない筈です。割引券もただ配る訳には行かないのがせちがらい世の中と言う訳ですね。うちは国営企業ですから。同業者の利益も考えないと」

「何時から国営になったんだ?」「先月からですねぇ。貧しい飲食店を助けると思って・・・」

「分かってるよ。困った時はお互い様だ。ところでお前から見て俺はカッコいいか?」

と聞く客だがここメイド喫茶だからイケメンの従業員いらないんだよなぁと思う女の子。

「俺元ホストだから女の子に人気があるんだ。例の疫病の自粛でクビになったがな」

「繁盛しすぎても困るのよ。私は紹介してあげませんからね。女の子たぶらかして金品を巻き上げる仕事でしょ?ホステスとかだと問題になって何でホストは自己責任なのよ?」

「俺女の子から金品巻き上げてはいないぜ。巻き上げれるホストがクビになる訳が」

代金出すからお土産のクッキーとか売ってくれないかね?

「メイド喫茶の飲食代は高いですよ?分かっていて注文するんですね?職にありつきたいなら的場政権が力を注いでいる植林部隊に就職したらどうですか?若いから給料貰えるかも」

「すまんな。でもクッキー一袋で2300円でぼったくってないか?」と文句を言う客。

「女の子に貢がせる商売の人に文句言われる覚えはありません」と指名料も千円要求する。

「ホストよりぼったくりだぜ。まあ分かってはいるんだが」この客は文句言いながら去る。

「クッキーは並んでるだけで貰えるのか?俺にもくれ」と言い50万近く儲けてしまった。

「では行ってらっしゃい。ご主人様」並んでいる人をお土産持たせて追い返したメイド喫茶は深刻な食料不足に悩んでいたが、このままだと一番の儲けどころである食事の提供が。

「大至急米を買ってきて。国営企業の意地よ。お客様をもてなせないと言うのはメイドの恥」

国の命令でコメの需要を増やすべく米粉で作ったクッキーを売りに出していたのだ。

「大体米粉って精製に時間がかかるから粉で売ってる小麦粉の方が儲けが出るんだけどねぇ」

国営企業だし借金を叩き返して力と財力を蓄え経営権を買い戻すまでは的場に逆らえんな。

「て訳でクッキーの販売は暫く中止です。どうしてもと言うなら1時間ほど待ってください」

まあ今の日本は食料は金を出せば好きなだけ手に入るのに慣れてるから納得できない客もいる。

「でも駄々こねてクッキーが出てくる訳じゃ無いんだよね?諦めるしかないじゃないか」

「俺らが散々儲けさせているんだから米粉位切らさないようにしろよ」と文句言うのだ。

「いえ我々は国営企業の社員ですから儲かっても儲けは他の赤字の企業に貸し出されてしまうんですよね。ですから借金は中々減らないんですよ。儲かれば儲かる程借金が増えると」

まあ借金膨れ上がりすぎると株価が下がるので借金は5千万円程度だが貸付金は3億である。

「今度貸付金を回収する許可をくれるように頼んでみますけどね。国営企業ですから傘下の企業と同業者が共存共栄しないといけないんです」と取り敢えず今日の儲け200万円を借金返済にぶっこむ事にしたが、別に他企業への貸付より借金の返済の方が優先である。

国だって利益を吸い上げてはいるが、借金の返済を優先させたら止めろとは言えない筈だ。

「的場さん。そんな訳で借金の返済の方を優先させたいのですが。店を利用して他企業の赤字補填の貸し付けに利益吸い上げてるとそのうち株価大暴落しますよ?」

「今メイド喫茶の借金って幾らだ?」「4800万円ですね。貸付金なら3億ありますけど」

「分かった分かった。他企業もイケメンの接客により大繁盛だ。疫病で失業した元ホストを雇ってみたら流石にその道のプロだな。店の売り上げに貢献しまくってくれるよ」

元ホストの接客する食べ物屋って興味あるだろうし飲食店だからぼったくられる心配もない。

「早く儲けだしてうちの店から利益吸い上げなくても経営出来るようにしてください。部下の給料も上げたいし、設備投資してメイド喫茶の2号店を出さないと贔屓にして下さるお客様が」

「この店繁盛してますから借金さえ叩き返せば経営拡大は今なら出来ます。優秀な部下で21歳の沙羅が2号店の店長になれば1月で売り上げを倍にして見せます」飲食業界は日銭が入るから最悪店の維持費位は出せるだろうけど思うが2号店出来れば10人は人雇える。

「おおそれ良いなぁ。借金は返済して良いよ。2号店成立の為に俺の部下を送ってやろう」

お役人としては使えないが店舗経営なら辣腕をふるえそうな若い部下なら良いんだな?

「何人か候補がいるんだ。国営企業に天下りを打診して見るから雇ってみてくれんか?」

「まあ使えないお役人でも中央政府のお役人ですからねぇ。そこそこ優秀何だろうと思います」

まあ人材派遣してくれるなら喜んで受け入れますけど給料国で支払うんですか?

「可能ならメイド喫茶で支払って欲しいんだが。お役人も使えそうな人材は天下りさせないといけないから」でも税金で雇う気はないからねと的場が公務員のリストラを宣言する。

そしてお役人としては使えないけど店舗経営の出来そうな役人に移動を命じるのだが。

「メイド喫茶で働けと言うのですか?私達そんなにお役人としては無能だと思われてるの?」

「無能かは知らんがメイド喫茶も国営企業のメイド喫茶だ。辣腕を振るい功績を建てろ」

「私達バイトはした事あるんですよねぇ。まさかこの若さで天下り出来るとは思わなかった」

財務省のお役人である私達がメイド喫茶の繁盛に貢献しろとは屈辱だがやれと言うならメイド喫茶に出張するし辣腕を振るう機会を与えてくれた事は的場に感謝しても良いが。

「国営企業に就職したい者がいたら喜んで天下りさせてやるぞ。国営企業の黒字化には役人の助けが必要なようだからな」と嘯く的場であるが公務員の数は減らした方が良いので希望退職者には国営企業の立て直しをさせようと高齢のお役人を中心に国営企業へ移動させる事にした。

「我々そんなに使えない部下だったのか?林業部隊に送り込んでくれないか?」と部下達。

まあまだまだ現役でいたいが、給料を支払うのが困難になってきている現状は理解している。

「まあ俺ら嘱託だからな。何時クビを言い渡されても不思議じゃない」と諦めるが。

「国営企業に就職させて頂こう。まだまだ若いもんには負けんぞ」4月2日、イケメン目当てで飲食店に訪れる女性客から代金を受け取って繁盛する国営企業だが借金は目減りして取り敢えず好景気を維持しているお役人達である。

だが一応株式会社だから国営でも会社の利益をピンハネする事は的場にも出来ないのだ。

「農水省も希望退職者千人を募集します。退職金と再就職先はヘンゲラさんに任せます」

口に出してこそは言わないが、ヘンゲラさんは内閣の関係者じゃないのに天下り斡旋の才能を評価されて、失業者を7万人まで減らした英雄である。

「ああリストラしたら失業者増えるけどそれでも良いんですか?的場さん?」と聞く柚木。

「良いよ。役人の数は多過ぎる。精鋭化して仕事の出来る部下だけ残そう」

お役人に無能な部下はいらないし、公務員に無能な部下がいたらマスコミに叩かれる。

「俺はこの国を救う。借金を返済し失業者を減らし好景気にして日本の黄金時代を再来させる」

「分かっていますよ。的場さんの夢がかなうその日まで、お側で仕えさせてください」

でもこいつ私の代わりがいれば容赦なく私をクビにするだろうなとは思うのだ。

的場は出来ない部下は無常にクビにする事をためらわない総理であろうことは一度私の部下事見捨てられた事によって良く分かってるので植林部隊には参加しなかった。

「林業部隊に参加したらまた見捨てられるかも知れないし的場総理の支持率70%越えだし」

早く経営を立て直してまだ早いが予算質疑を国会でやらないと税金28兆円だったし。

どう考えても80兆円位は国債発行しないといけないので早めに開催したいのだけど。

「そんな事したら俺が総理クビになってしまうじゃないか?」と的場は恐れているらしいが、予算の成立無視したら日本の経済が崩壊するぞと思う柚木である。

「でもさぁ。折角権力握ったんだから欲が出るんだよなぁ。議員の中には的場はいらないが柚木ちゃんに総理になって欲しいと議員の年齢制限特例で廃止しようとの動きもあるし」

「17歳の小娘に議員さんで総理の的場さんがこんな事言われてプライドがないんですか?」

柚木は強硬に予算成立を要求する事にして的場は仕方なくこれに応じると4月3日予算審議が行われる事になり的場政権の運命を賭けた議会が早急に開かれる事になったのだ。

そして柚木はヘンゲラとアポニスにお願いして党議拘束をかけ弾劾を抑えるように努力した。

2部 予算審議の予定です。

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