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もしも私が総理なら改訂版  作者: ルーシェン
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停滞前線

ノリで雪山に閉じ込められると言うの書いたら的場が極悪人になってしまった。

まあ雪の中救出部隊を派遣しても救助に時間はかかるし現実的に無理だが。

林業部隊15万人に村民達だと。

まあ的場は一応民の事も考えますが基本国益優先です。

2月20日、ダイエットに励み売り上げを増やして株価を上げてきた的場政権は近頃の株価の停滞により5兆円の含み損が発生して1040兆円に借金が膨れ上がっていたのだ。

「今までが上手く行きすぎていたんだよねぇ。心配するな。借金返済用の整理公債を」

そしてドランを50兆ドラン発行され、借金の元金が990兆円に減るのだが、通貨の価値が下落したら元も子もないので、こんな禁じ手使えないが何とか俺の政権のうちに返済するぞ。

取り敢えず林業は林業部隊に任せておけばいいので次は漁業であるが魚は安くは出来ないなぁ。

「高級路線で売るしかないですね。サンマ1匹10円の時代には戻らんでしょう」

「無理だな。取り合えず輸入するか?TPPやってるんだから魚も輸入出来るだろうと思う」

漁師の皆さんには悪いが緊急輸入して値段下げないと安くはならんぜとおもうのだが。

「サンマ1匹200円の時代だからなぁ。大国Aに漁場を譲ったから二度と安くはならん」

停滞しかかった経済を何とかしないと再び借金が増えるぞと思う的場であるが柚木は・・・。

「釣り人が増えそうですね。漁業権は漁師にあるんですからビシバシと釣りの料金を召上げたら良いと思いますけど。釣り愛好家の票は失われますね」でも仕方ないじゃん。

漁業の資源が枯渇しちゃって川魚に活路を見出すしか漁業の生きる道はない~。

「誰が魚を枯渇させてしまったのでしょう?」海魚に活路を見出すのは無理だと思う。

林業みたいに切り倒して構わない資源が豊富な業種と違って漁業は壊滅している。

漁業でいきなり大金持ちを狙うのは無理だろうが資源管理を徹底しないといけないが。

「そんな訳で経費削減に励んでくれ」と言うのだが最近の漁師は貧しい者も多いのだ。

「経費削減何て散々やってますよ。やれと言われればやりますけど最近クラゲ漁師に転職してエチゼンクラゲをたらふく捕ってる漁師もいますけどね。漁業で儲けたければお金下さい」

農作物みたいに種蒔けば余程の事がない限りそれなりに収穫出来る今の農業とは違う。

生き物相手の商売は資源管理を怠ると直ぐに漁獲量が激減するし、最近魚食に目覚めたらしい大国Aとの資源争いは続くだろうと思うが、日本の地位を守るべく奔走しないと。

「あのう的場さん。魚をTPP関連で輸入して売っちゃまずいですかね?」諦めた漁師が輸入品を転売して儲けようと営業許可証を求めて漁師組合鈴蘭の会が自主禁漁に入る事になった。

禁漁中は腕が鈍らないようにまだまだ豊富な魚を取ったり魚類交易で急場をしのぐ予定だ。

「別に良いけどTPPも魚は余っているのかなぁ?」と的場は思う。

「別にTPPには拘りませんぜ。漁をしても良いと言う国なら何処にでも行きます」

「そうでもしないとこの資源枯渇の世界情勢の中漁師は生き残れませんぜ」と若い漁師。

「ベーリング海に行かないか?あの海域の蟹漁は儲かるぜ」蟹漁か?

でもあの海域の蟹漁は命懸けだからなぁ。

「じゃあ地雷除去に転職しますか?命を失う覚悟何て漁師になった時にした筈だ。兎に角日本の漁業を全滅させる訳には行かないんだ」

「失敗すれば死ぬさ。俺らはもう漁師なんだ」

「俺の稼ぎを待つ妻子の為に、なんとしても死亡保険金か俺の稼ぎを持って行かないといけないんだぁ」船長は高らかに宣言するとベーリング海攻略のプランを練るように部下に命じる。

「命をかけられないから船を降りろ。別に俺が生きてる間はクビにはしない。裏方として顧客確保に奔走してくれ。嫌がる部下を無理矢理漁に参加させても効率は悪いし犠牲者もでる」

暫く部下は考えて5人程は船を降りたが残った精鋭は船長と共に命を懸ける覚悟をした。

「船長。生きて帰って下さい。船長に死なれると俺らの名誉を回復する事は出来ません」

このノリで船を降りたら軟弱者のレッテルが張られるかもしれないがそれでも命は惜しい。

「船長頑張ってください。俺らは顧客を探して高く売りつけますよ」

そして3月1日、大漁船団が魚の豊富な地域に漁に出て適度に魚を奪い取ったのだ。

「もう帰って来たんですか?大漁ですねぇ。一応飼料用として買っても良いと言う畜産農家はいましたけど売っちゃって良いですか?」「飼料用かよ」と漁師はうんざりするが仕方ない。

「売って良いぞ。疫病で漁も不振だったから借金が貯まってるんだ。仕事出来るのは有難い」

そして売り捌き漁業の復興で身を立てようとするが稚魚の放流とかやらないといけない。

大国Aの事だから日本だけ禁漁したらいらないなら俺がもうとか位は平気で言いそうな隣国なので一応最低限のサンマ漁は最低限はする事になったのだ。

ガチで禁漁していらないなら俺が貰うとか本気で言い出したらサンマの資源量が回復しない。

「私もサンマは好きですが1匹200円のサンマは月給80万円じゃ食べれませんね。税金とかも支払わないといけないし、政務活動費で漫画買ったらマスコミは叩く叩く・・・」

庶民文化に触れる為に漫画買って何が悪いのだと思う柚木だが趣味に政務活動費使うなと言われちゃうんだよなぁ。

「柚木ちゃん。そろそろ税金の納入期限だから公務員から申告漏れが出ないようにしろよ」

「申告漏れって税務署の方から催促してきますよ」心配ないと思うけど一応調べておくか。

折角的場総理の下で大臣になれたのに、申告漏れを脱税みたいに言われて失脚はしたくない。

「私未成年ですよ?財産管理何か親がやってるに決まってるじゃないですか。チハヤの財産も親の管理ですよ。人の金だと思って最近株に手を出してそこそこ儲けてるみたいです」

そっか柚木は今年17歳でチハヤは16歳だから親が後見人になってるのか・・・。

「私も一応名家の末席ですからね。私の代で勢力拡大して中規模の名家にはなりたいと」

私の親は落ちぶれていて叔父に当主の座を奪われてしまいましたが叔父さん、それを後ろめたく思っているらしく私達にも親切なんですよ。大臣になるなら協力しても良いと言ってた。

名家に限らずだが資産家に生まれても次男以降や当主の直系でない一族の身内には自力で成り上がれと冷たい当主も多いのだが、そうやって突き放すのに名家の誇りを忘れるなと言われても。

私の叔父だって私とチハヤには親切だったが、他の身内には結構手厳しいし。

それでも16歳の若さで特例で大臣になるような女の子だからどっからも文句が来ないのだ。

「最近漁業の復興に手を出したんですね?日本って無人島が多いんですよ。手付かずの漁場が残ってるかもしれませんよ」

漁業権が事実上停止されてる筈だから新規の魚魚関係者が漁場を奪っても文句は言われないだろうと思うがやる奴が出てこないからには手が出せないみたいだな。

「ま、漁業権を持ってる人と話し合って譲ってもらうしかないですね。チハヤにやらせましょ」

て柚木ちゃんは兎も角チハヤはまだ中学生だよね?

しかも受験真っ盛りの。

「行きたい学校の希望を言ったら三日後くらいに来てくださいと言われましたよ?まあお姉ちゃんのコネですが名家で大臣の妹たる私なら受け入れてくれる学校はありました」

別に学力と相談して私でもトップか10位以内に入れそうな学校を選んだから挫折はない。

お姉ちゃんも何時まで大臣でいられるか分からないし、お姉ちゃんが失脚した途端自主退学を迫られるのでは物凄く困るんだから主席を狙えるレベルに合えてレベルを落としたのだ。

「不甲斐ない姉で申し訳ない」確かに的場さんの気分次第で明日失脚するかもだし代わりの人材が確保出来れば私が農水大臣である必要性は何処にもないのである。

「心配するな。ヘンゲラに頼んでお前の再就職先は用意してやるから」それは有難いが大雪で孤立して困ってるのにアッサリ見捨てられるから約束守ってくれる気あるのか?

「俺が困ってる部下を見捨てた事があったか?」あったよ、この野郎と思う柚木とチハヤだ。

「ですね。救出部隊を送って私だけ先に救出したら今頃的場政権終わってるなぁ」

もう的場は国益にか興味のない総理大臣だと諦める事にしたが、孤立しても苦難を潜り抜けられる部下しかいらないらしいので、用済みとして罷免されない程度に鍛錬しないといけない。

「借金して良いですか?中小企業の株を買いたいので。もうこの不景気に便乗して株で儲けない限り借金返済出来ませんよ」そうして再び株の買い占めに走る柚木は銀行から50兆円借りて中小企業の株を買い占め、中小企業の株は一時的に高騰したのだ。

「今回買収したのは食べ物関係の店ね。疫病で不景気だからなぁ」と思う柚木だ。

取り敢えず困窮度の高い店から国の昼食を卸売りして貰おうと考え連絡したのだ。

「有難い。疫病で客足が遠のき借金が貯まっていたところなんです」とお喜びだが。

「林業部隊に食料提供してくれると有難いのですけど。駄目ですか?」とチハヤが言う。

「とんでもない。大助かりです。俺らが飲食業界を復興させ株価が数十倍に跳ね上がったら経営見返してくれるんですよね?その条件なら喜んで日本の未来の為に協力しましょう」

「貴方達が膨れ上がった株を買い占められるなら」でも私は高く買ってくれる国内の企業に売っちゃうつもりだから希望通りになるかは分からないですけどね。

「私達だってこの買い占めた株を儲けの出る値段で買ってくれる人いるなら直ぐに売るよ」

高速道路の料金とかって廃止したいんだけど税金で穴埋め出来るほど日本は豊かではない。

「各省庁にはお金が貯まり始めているんですけど予算は削減しないと誓いましたから」

何度も言うが今年の予算は下手すると30兆円も入らないかもしれないので80兆は国債を発行しないとどうにもならなくなるかもしれないが、少しでも返済しないといけないから。

だが今年の予算によっては80兆は借金が増えるけど幾ら60年後でも無責任すぎる。

中小企業の株を買って密かに貯まった債務を返し続けてる事になるだろうと柚木は思った。

企業再建の予定です。

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