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もしも私が総理なら改訂版  作者: ルーシェン
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停滞の時

思うに政権さえ真面目にやってくれれば失業者は減るんです。

箱モノは借金だけが増えるが、公務員の天下りの腕をなめるなぁ。

どんな奴でも大臣様が斡旋すれば就職出来るぞ見たいな話ですから。

「て訳で柚木ちゃんが拠点していた滝の村に閉じ込められました。我らが抑えた株は20兆円位に膨れ上がっていますが、売っちゃいましょうか?」的場は決断の時を迫られたのだ。

「5兆円だけ売ってしまえ。国の借金返済の為にこれは売らないといけないからな・・・」

と言う訳で的場の直接命令を受けた農水省は抑えている株5兆円分を売りさばいた。

売ってる時に相場が釣り上がって7兆円になったのは嬉しい誤算であるがこれで日本の借金は1195兆円になったので、余った2兆円で倒産寸前の大企業の株を買ったが買収に抵抗した。

増資を企み買収を失敗させようと企んだが、買収対策に社員と設備を全てからにするのだ。

「5兆円で買うなら株を手放しても良いよ。別にこんな企業いらないのでお金さえ手に入れば。

「5兆円?高い。こんな株普通に売ったら200億もしないぞ」と言うのだがそりゃ会社を空にすれば企業は営業出来ないのだから株価はそのうち下落するだろうとは思うのだが。

「株を保有してるのは我々だけではないのですよ。他の株主がこの会社の株が暴落したのを見ればどう思うでしょうな?我々の知った事ではないですが。我々は貴社の株の35%を保有した」

つまり会社防衛の為に会社の設備と社員を空にしたら他の株主が確実に大損するかも知れない。

そんな時株を買収する方が悪いのだと誰に言いきれるだろうかと思われるのだが。

「しまった」「国家に損をさせて置いてタダで済むとは思わない事ですね。的場さんも叩かれるでしょうが貴方方も責任は取らされるでしょう」と冷たくあゆみは宣告するのだ。

「どうする?このままでは我々は身の破滅だ。社員と設備を集め治すか?」と専務に聞く。

「馬鹿を言うな。他企業に売っちまった設備と社員を買い戻せる訳ないだろう」と言う。

「じゃあ俺達会社に大損害を与えた罪で投獄されるのか?欲張らずに売っておけば良かった」

だがもう手遅れだし今更この会社の株を的場が売れば会社を脅迫したように取られるので絶対に売らないだろうと思われるからこの会社の株は確実に大暴落するのだ。

「今ある金を持って香港に高跳びしよう。今ならまだ逃げられる」と言うので社長は蓄電した。

1月9日この株は紙屑同然になり、タダ同然の値段で国が買い上げるのだ。

「私は忠告しただけよ。そしたら身の危険を感じて逃げ出したらしいわ」とあゆみは言う。

「それが脅しに聞こえたなら私の方にも非がありますけどそう言う事すると株価が暴落して責任問題になると言っただけですよ。この会社の株を買う事は最初から告知してある通りなので安かろうが高かろうが売って下さるなら買いますよ。敵対的買収になるので出来れば高く買い取らせたいとは思いましたけど脅しと受け取られかねない忠告をした挙句買い取らせるのは問題ですから買い取るのは止めておきました。この会社は我々の手で再建した後民営化します。

取り敢えず問題ないらしいので野党も与党も国民もマスコミも文句は付けなかったのだ。

「この会社一応車屋なんだ?疫病で車が売れなくなり倒産寸前にと言う訳ね」とあゆみ。

一応車を売ってしまおうと思うんだけど植林部隊で仕えそうなトラック買い付けようよ。

「然し絶対売れないと思って錆びだらけの車を残していくとは何たる嫌がらせ」と思う的場。

「負債だけでも30兆円ありますね。多分会社の金持ち逃げして借金だけ残したんですよ」

あいつら捕えても借金は残るから返済しないといけないが人員を確保しないといけない。

「しかも納期ギリギリの取引が山の様に。全部キャンセルしたら500兆円になります」

嫌がらせが徹底してるなぁと感心したが、ここまでくるとタダのマルチ商法だよなみたいな気がしてくるが、この会社の借金国が支払わないといけないのかと思うのだ。

「無理。破産させた方が後腐れないですよ。でも介入したからには国にも返済義務があるか?」

取り合えず負債の問題は国は知らんふりする事に決めたのだがこういう展開になると国に損害賠償を要求してくる訳の分からん奴が出てきてそれが裁判で勝つ事があるのである。

「あの社長に根こそぎ支払わせてやる。良く国の借金の半分の金額を借金出来たもんだ。しかも利子年20%だと?」それでも詰めは甘いようである。

俺ならト一で金を借りて雪だるま式に借金を膨れ上がらせるだろうが過払い金とか。

「え~い。頭に来たぞ。取り合えず従業員を雇いなおせ。株だけでも上げれば借金返済のめどがつくからな。この的場総理にたてつく愚か者は借金もろとも成敗してくれる。

この成敗の意味は社長を牢屋に放り込み、借金を返済すると言う意味であるが返せるか?

「て訳で虎子。お前がこの株式会社の社長になり借金を返済しろ」と言うのだが。

て訳でキャンセルすると借金が雪だるまなので別会社の車でも良いかと相談してみたのだ。

「仕方ないなぁ。良いけど原価ギリギリだぞ。今時こんなふざけた条件呑むのは俺達の国偉大なアメリカ合衆国位なもんだ」と恩に着せて安く買い叩き本当に原価ギリギリで持って行った。

多分この車屋信用されていなかったんだと思う。

まあ放漫経営もここまで徹底されると呆れ果てて逮捕する気にもなれんが取引先も車さえ確保出来ればこんなマルチな車屋にかかわって不毛な裁判を起こす気もないらしいのは助かった。

1月12日虎子は取引先すべてと話し合いを付け、借金を7兆円に減らして武勲を上げた。

「どうやったらあの借金こんなに早く減らせるんだよ?」と的場が驚くのだが。

「こいつ総理補佐官にして財政を担当させようかなぁ」と真剣に思う的場であるが。

「急激に株価が回復してるな。買い占めた他の株も連動して上がっている」と的場は思う。

マイナス金利ですから今返済すれば5兆円位お得らしいですよ。

と何年か前に前総理に諫言してた部下がいたが今でも有効何だろうかと思うあゆみだ。

株高で低金利なら今返済したって同じ事だと思うが返済してしまおうか?

「おい。あの車屋の債務整理は虎子に任せておいて、国の借金を返済しろ。国有地はどれだけ売れたのだ?報告が来てない様だが、何か不都合でもあったのか?」と的場が聞く。

取り敢えず陳情に来た街の名士の問題を解決するように秘書官に命じると秘書官は部下に指示して早急に問題を解決させていたので的場が面倒臭がってサッサと部下に解決させるのが好評で的場の支持率が15%に上がっており、白雪党の議員が5名に膨れ上がっていたのだ。

的場が今年26歳で柚木が今年17歳だから、白雪党に合流する議員は30前の若手が3人と的場についていれば職にありつけると集まって来た60万人の党員達である。

「マスコミの皆さん。これから白雪党の労働組合白雪の会の職寄越せデモを開始します」

的場は関係してないのだが、誰が考えても的場が部下に命じてやらせているようにしか見えないので、匠と的場は大慌てでヘンゲラとアポニスに鎮圧を命令しておいたのだ。

流石に直属の部下に俺の手下を討伐させるのは後味が悪いし怒って会員が減るではないか。

「あのう。要求を聞くと言う路線はないのか?お前の部下だろう。就職させても良いんじゃ」

「俺は党員を贔屓したくない。要求を呑めば俺が党員だを優遇してるように国民には映り俺は失脚する。ヘンゲラが代わって何とかしてくれないか?俺の手には負えない」

「だったら党員がデモを起こすのどうして止めなかったんですか?厄介過ぎる問題だ」

「鎮圧しても要求を呑んでも俺達の立場ないぞ。最大の支持母体を自分の手でぶっ潰す馬鹿が何処の世界にいるんだ?説得して解散させろよ。お前が言えば話位は出来るだろう」

そう言う訳で借金を返済して残だが1190兆円にまで減らした的場政権は国有地を売って得た5兆円を借金の返済にぶっこみ、残高を1185兆円にしたのだ。

「もうちょっと待ってくれ。疫病をもう少しで鎮圧出来る。そしたら考えるから」

でも今年の予算編成はかなり悲惨な事になりそうだから予算の内役発表したら暴動だな・・・。

「不吉な事を言うなぁ。貧しい生活を何とかやりくりして党費を納めているんだぞ」

「それも的場政権の下なら就職出来ると思ったからじゃないか?林業部隊でも良いから俺らを雇ってくれよ。給料安くても良いからさぁ」と駄々をこねる労働者達だが。

「分かってるよ。だがもうちょっとだけ耐えてくれ。俺の首もかかってるんだ」まあ農地で良いなら耕作放棄地あるからよそ者を差別しないと誓う村に移住させても良いんだが。

「良いのか?でもどうせなら従業員で雇って欲しい。俺農業は素人だし自力じゃ無理だ」

「努力と熱意だけじゃどうにもならない。作物は技術がないと豊作にならんからな」

最初の1年は食うだけ、2年目からは働きに応じて給料を支払われると言う条件でも良いぞ。

「いやバイト料は支払うと思うぞ。無給で働かせちゃいけないんだよ。労働基準法だったと思うが最低賃金は決められてるから」的場が部下に命じて就職先を紹介するように言った。

「結局俺の部下を優遇する事になるのか?分かった。職が欲しい奴は誰でも内閣府にやって来い。出来るだけ希望に沿った就職先を斡旋させてやる。ヘンゲラ。お前天下り斡旋のプロだろ?

何とかこいつらの希望通りの就職先を手配してやれ。来る者は拒まずだぞ」

「俺的場内閣に職を得ていないんだが、それでも天下りさせて良いのか?給料は税金から出ないぞ。それでも良いなら考えてやろう。何人の政治家や官僚を天下りさせたと思ってるんだ。俺のコネがある企業にバイトとして何とかねじ込んでやる。後はお前らの才覚で何とかしろ」

「おお天下りのプロが自ら斡旋してくださるとは」「大船に乗ったつもりで待っていろ」

そして1月15日朝驚異的なスピードで日本の失業者は7万人にまで減ってしまった。

「流石天下りを長年斡旋して来た事はあるな。どうやってこの職にねじ込んだんだ・・・?」

まあ不正が絡んでる可能性が捨てきれんが、それを言ったら折角の職がクビにされるかも。

まあ上手く行ってるんだから良いじゃないかと思う労働者達だった。

因みに自宅警備員を説得したところネットで出来る仕事ならやっても良いと言ったのでそちら関係に何とかねじ込み休憩時間にネトゲに励みながら労働の尊さを学んでいるらしかった。

国有地売却の予定です。

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