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もしも私が総理なら改訂版  作者: ルーシェン
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的場の決意

日本は失業者が多いから林業とか未経験者可で募集したら数千人位は集まると思う。


ノンビリと植林と間伐を行い翌年1月1日何とか株も15兆円分規模に膨れ上がっていた。

「俺は思うんだが」とお正月なのでおせち料理を摘みながら開かれたオンライン国会で的場が発言したのだがその内容は今更だったので部下の大臣や議員達は呆れ果てて的場を見たのだ。

「俺総理大臣なんだよね?」的場には総理の自覚がいまいちなかったらしいが、この総理の役をなんと心得ていたのだろうかと思う議員達であるが調子を合わせて置こうと思ったのだ。

「そうだ。あんたが総理大臣なのは間違いない」匠とヘンゲラとアポニスは同意する。

今更自分が総理大臣でいる事に気付いたとでもいうのかと思う大臣と議員だがこれで総理の責務に目覚めてくれれば、日本も救われるかもしれないが今更だよねぇ。

「じゃあさぁ。みなしごを救う命令とか出せるのか?俺の権限でみなしごを救えるのか?」

「出せますよ。全員は無理かもしれませんが多くのみなしごでも失業者でも的場さんの命令があればお救いしましょう。でも当面は疫病で苦しむ国民くにたみを救っていただけると」

「じゃあ命令を出す。みなしごを救う命令に同意するか否か採決してくれ」と的場総理だ。

「オンライン投票ですか?分かりましたぁ。具体的に何がしたいんですか?」と議員達。

「みなしごが大学に行けるように財政的な融資と養護施設の経営立て直しだ。俺はこの国からあんな悲しい子供をなくす為にこの国を豊かにしたい。俺にはそれが出来るだけの権力があるんだろ?」と議員達に宣言する的場だが議員達は一応全会一致で的場を支持する事を決意した。

「的場さん。子供を救いたければ親世代の方を救わないとみなしごは就職も困難ですよ」

あゆみが冷たく言うが的場は「そうか?如何すれば良い?」と部下に聞くのだが。

「自動車税を廃止したらどうでしょうか?国民によって有益かは知りませんが、株価が上がるかも知れませんよ」と言うので自動車税を勢いで廃止してしまう的場である。

「あの?税金を削ぎ落してスリム化を計るのは良いのですが財源はどうしますか?」

「暫くは林業の収益でやりくりする事にする。消費税10%だぞ。法人税も下げたいところだが無理だな。取り合えず収益の少ない税金は全部廃止してしまおう。タバコ税だけは2倍」

タバコ業者になんか恨みでもあるのかなぁと思う柚木だが取り敢えず酒はどうするんだ。

「酒税?柚木さんどうする?」「私未成年ですからお酒はちょっと」と言う柚木であるのだ。

でも酒税って廃止するのも何かみたいな気がするから残しておこうと思う。

「相続税は廃止しよう。住み慣れた家が遺産相続で取り壊されるのは悲惨だ」

「固定資産税は?それも減額。安くする事により土地の取引が活発になる筈です」

ふふっ、税金は儲かってる時にちょっとずつ国民にバレないように課税するものだよ。

的場はこんな本心を押し隠しながら現場が大混乱に陥る大減税を敢行したのである。

相続税が払えずに家を手放す老人が結構いたので喜ばれたが取り敢えず減税やら現状維持やら廃止やらで国民は嬉しかったが、それでもいきなりこんな事言いだされても困るなぁ。

「的場総理。現場を知らない総理にあれこれ言われるのが一番困るんですよ」と思うが減税は国民の悲願なので文句を言う訳にも行かずに必死に命令を遂行したのだ。

「代金は農水省が支払います。東北の間伐終了のお祝いに盛大に飲み食いしてください」

15万人に増えた林業部隊は老人も多かったが、渡世人とカタギが仲良く酒を飲んでいる。

「いや~。ネットに上げられちゃって的場黒い交際とか言われて誤解とくの苦労しました」

道の人だって普通にタピオカ売ってたりするのは止めさせる権利はないらしい。

まあカタギの商売出来なくするから非合法に走るのかは知らないが。

「全く。支援組織にこの仕事紹介して貰わなかったら八田組の組員は全員飢え死にするとこだったぜ」と農水省に貰った特別ボーナスで入れ墨を消した元組員はプールに入るが入れ墨って消しても跡が残るので結構不気味なのだが幸い泣き出す子供はいなかった。

「まあプールで貴方暴X団の人ですかなんて確認取る事はまずないだろうからな」

「まあバレバレだけどな。リハビリには丁度良いぜ。的場さんの時代はカタギでいたかったな」

今一生懸命中小企業の経営立て直しを行ってるところだからそのうち効果が出てくるだろうと思うが、余り何度も使えないが数百兆円の利益にはなる筈であるから借金返済出来る。

「じゃ手洗いうがいをしてください。植林部隊から感染者が出ると財再再建が困難になるんですよ」柚木は必死に中小企業の株を買い漁り、東北に集まった20万人の労働者を集めて留守部隊を決めようかと思案していたが、留守部隊は爺さん婆さんでも構わないのだ。

植林部隊に参加する位だから皆屈強な老人ばかりで留守を任せても最悪大地震でも来ない限り犠牲者が出たとしても10人位だろうと思うし、一応老人の精鋭部隊を残す事にしたのだ。

この少子高齢化の時代的場政権の林業部隊であるこの20万人は全員20代でなければだめだと言ったら戦力が集まらないし士気も低下するので老兵も仕方がないのだが。

「では東北に残す林業部隊は5万としましょう。お正月はこのまま酒宴ね」と柚木が宣言する。

主力の3万人にしか給料払ってないのにこき使ったら脱走者が出るに決まってるのだ。

「では報酬として以下の2千名は正社員として登用するから頑張ってください」

本当は給料支払う対象者増やしたくないんだが、やらないと集めた兵が脱走するだろう。

「おおっ。これで嫁を探せるぜ。孤独死は嫌だからな」そっか嫁が探せるか・・・。

「テイラーさんとアルタイナさんは農水省に推薦しても良いよ。林業部隊の経費を半額に抑えた経理の才能は見事であるから」必死に東北銃を探し安い食材を探し求めた功績が認められてテイラーとアルタイナは農水省のお役人として登用されるがこの2人は直ぐに仕事を覚えて的場総理直轄の国の財政を節約する経理の仕事を出来るようになるに違いないのだ。

「じゃあな。失業者の俺達がまさか農水省のお役人に推薦されるとは思わなかったぜ」

「お前らだって功績さえ立てれば金一封位は貰えるかもしれんぞ」とテイラーとアルタイナ。

「お前らに1つだけ言っておく。経済は食料と金だぁ。この2つがないと成り立たん」

的場が現地視察に来てこの機を逃さずアピールしようとした植林部隊も5万人ほどが再就職する事になり、林業部隊の兵力は減る事になったが、残った10万の兵力で北海道を攻略する準備を整えており、的場とのコネ目当てに林業部隊に加わる若いのもいたのだ。

「的場さん。うちのバカ息子を鍛えなおしてください。労働の喜びを身に着けさせて下さい」

「まあ良いけど。若い精鋭は貴重だからね。だが俺は総理だから林業ばかりやってる訳ではないからな。農業も漁業も商業も交易も外交も俺の仕事だ。TPP諸国に泣きついてお金を少々借りようかと思っている。お前親に言われて林業部隊はいるんだろうが薪割くらいならさせてやる」

取り敢えず何で元旦に就職願いに来るのだろうと思う的場だが、総理に正月など無い。

「的場総理。ゲームとか持ち込んで良いですか?俺も自宅警備員だけどパソコンで皆さんの装備品とか買っても良いですかね?買い物にはポイントが付くから、皆さんの装備品を買わせて頂ければ俺ポイント収入で生活出来るんですよ。駄目ですかね?東北は田舎ですけどネットなら安い商品結構ありますよ。ポイント10倍で10キロ3千円位の米とか」

「俺達に金出させてポイントだけ自分の物にしようと言う腹だよね?林業部隊の物資調達藩になりたいと言うのかね?まあ良いだろう。でも現金に換金出来るサイトにしろよ。植林部隊10万人の物資調達を受け持つならお前は大金持ちだからな」そして現金に交換出来るサイトガウガウポイントにログインして食料を山のように勝ってしまい30億円も使ってしまった。

「いや~これで1億円は俺の物だ。的場さん。不労所得だから9割り位取られるんですか?」

「ガウガウポイントで1億円も稼いだ奴なんて知らないから分からんよ。8割は覚悟しておけ」

お役所仕事もネットで備品調達とかしていないのだろうかと思うがこいつは上手くやった。

「七瀬。お前の才能は良く分かった。知り合いの自宅警備員いたら誘ってくれないか?」

「嫌だ。俺の分け前が減るじゃないか。そりゃ手下いた方がいろいろやり易いんだけどな」

「俺達は遊びで林業部隊を経営してる訳じゃ無いぞ。林業を行って儲ける為と失業者を減らす為だ。七瀬の知り合いがうちに来れば自宅警備員が減り国庫も助かり税収も上がる」

「分かったよ。でも自宅警備員が俺らの様に幸運に憧れてるかは知らんぞ」と言い電話する。

「よう。的場総理直々の命令でな。お前を紹介しろと俺に命令が下った。こっちに来ないか?」

それを聞いて自宅警備員Aは仰天したのだがこいつ今何をやってるんだ?

「お前的場の部下に就職出来たのか?お前の成績で良く雇ってくれたな・・・」

「俺は林業部隊にいる。あそこは天国だ。好きなだけネトゲしていて誰も文句言わないし林業部隊の備品調達にかかるポイントは俺の物にして良いからな」お前も今なら大儲けだぞ。

「俺の配下に加わり手間仕事をしてくれれば俺の金で25万出しても良い。断ったら立身出世のチャンスはもう無いぞ。俺はお前を配下にしてもっと上の地位に成り上がるつもりだ」

「お前俺が労働嫌いな怠け者なの知ってるだろう。お前は就職出来たみたいだが、俺は就職なんかしたくない。一生ダラダラネトゲだけして暮らしていたいから」

まあこいつの親高齢だから俺が引き取らないと一家離散の日も遠くないんだけどな。

「俺も昨日まではお前と同じ考えだったが。的場さんは厚遇してくれるぞ。一応農水省直轄の林業部隊だぞ。それに俺だってネットにかかりきりでいる訳にも行かんから朝の3時と昼の3時にガウガウポイントのスゴロクゲームやってくれる人が必要なんだよ」

「七瀬。お前就職出来た途端趣旨がえをしやがったな。俺なんか林業部隊に就職したって邪魔なだけだろ?」そう思うが的場さん直々の命令だからなぁ。

「心配するな。お前だって見張り位なら出来るだろう?」と言い何とか同意させたのだ。

「お前の金でネトゲをやってれば良いのか?25万円くれると言うのは本心か?」

「何なら前払いで良いぞ。給料持って逃げだしたら追撃かけるからな」

そして何とか様子を見るだけと言う条件で就職する事になり老いた両親は大喜びしたのだ。

自宅警備員の意地の予定です。

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