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花喰み  作者: 朝生紬
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登場人物・用語集

※随時更新されます。


〇登場人物

咲空(さく)

本作の主人公。四季華が宗主、桜家の当主である千桜の養女。奉納舞の舞手。桜の華印を持つが出自は謎に包まれている。十八歳。

燈季(とうき)

本作のもう一人の主人公。四季華の一花、椿家直系の三男。警邏隊「神威」に所属しており、咲空の警護に配属される。いつも一言余計な十九歳。

燈汰(とうた)

燈季のすぐ上の兄。椿家の次男。警邏隊「神威」に所属しており家名から「落椿鬼(おちつばき)」の異名を持つ。二十五歳。

燈慈(とうじ)

燈季と燈汰の兄。椿家の長男で奉納舞の舞手。いつも一言足りない二十八歳。

千桜(ちざくら)

四季華の中でも宗主たる桜家の長。咲空の養父。四十代前後の初老の男性。

菜乃羽(なのは)

咲空の付き人である少女。拭いた皿の数より割った皿の数の方が多い十六歳。

慶斗(けいと)

咲空の付き人である青年。菜乃羽からは歩く罵倒辞典と言われる、笑顔が素敵な二十六歳。




〇用語集

華印(かいん)

生まれた時に身体のどこかに現れる花の形の痣。

花の種類により身分が決まり、その数によって華印に宿る「異能」の強さが決まる。

同じ親から生まれても違う華印が現れることも珍しくない。四季華の親から生まれても、華がなければ無華に落とされる。

階級の高さは四季華→始華→外華→無華→仇華となる。


四季華(しきか)

古より神祖から華を賜りし四家、ひいては華印階級において最も尊ばれる桜、蓮、菊、椿の華印を持つ者のこと。それぞれ東の春、南の夏、西の秋、北の冬の領地を治め、政を行う。

始華(しいか)

四季華からわかれた原種の華を持つ一族。四季華の下でそれぞれの領地を治める。

代表格としては牡丹家、菫家、葵家、百合家などの家がある。

外華(とつか)

始華からさらに血が混じり、生まれた新しい華印を持つ者。市民の中では最も多い階級で、職や結婚、勉学の自由が認められている。

無華(むじか)

華印を持たない者。貧しい平民が多い。領主から土地と職を与えられてその地で一生を終える。婚姻の自由は認められているが、無華を伴侶に迎える華持ちは滅多にいないので、必然的に無華同士の結婚となる。

仇華(あだはな)

咎華とも呼ばれる。重罪を犯して華印を剥奪され、その上から刺青を入れられた者のこと。

刑期を終えても刺青は残るので、まともな人生を歩むことは叶わない。また子を残す事を禁じられており、禁を犯して生まれた子は大体その場で殺される。

輪廻の理から外れたものたち。


神威(かむい)

冬領に本部を置く、国の治安を守るための組織。警邏隊。

試験に受かれば幾つからでも入隊できる。


常世(とこよ)

彼岸のこと。仇華は神祖の坐す天へ昇れず、常世で罪をそそぐことで輪廻の理へ戻れると言われている。


奉納舞(ほうのうまい)()

季節の変わり目に旧季と新季の舞手が舞を奉納することで季節を切り替える儀式。節の末日の夜中から夜明けまで二人の舞手が休み無く舞続ける。

舞は三部に分かれており、始めに旧季の舞手、二部に二人で舞い、夜明けに向けて新季の舞手が舞う。

この国において新年とは三節(弥生の節)なので、椿と桜の舞手は一年の穢れを払って新春を迎える最も重要な舞手となる。

冬春は二節、春夏は五節、夏秋は八節、秋冬は十一節の末日に行う。

千年に一度、四季華の舞手四人が全員で舞う為の舞台が国の中心にある。


還華(かんか)

帰華(きか)とも。華印を持つ者は死期が近付くと痣が広がり、本物の花となって咲き、死ぬ瞬間に枯れる。この枯れた花の埋葬方法は領地で異なり、春は風葬、夏は水葬、秋は土葬、冬は火葬となる。

枯れた花は全て創始の神祖の元へ辿り着き、輪廻の理に導かれると言われており、葬儀を執り行う際に棺に花を供えるのは故人が無事に神祖の元へ辿り着けるようにと願っての事。

また痣が広がるので、死ぬ間際が最も「異能」が強まる。


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