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2礼2拍1礼で参拝する。
サナちゃんは長々とお願いをしていたようだ。
「結構、長々とお祈りしてたね」
「あ、バレた?この夏、叶えたいことが多すぎて」
エヘヘと照れているサナちゃんも可愛いらしい。
「たくさん、叶うといいね」
「うん。頑張る!よし、お願い事したら、お腹すいて来た!屋台行こう!」
サナちゃんは私の腕を取るとぐんぐんと進み始めた。
屋台がずらっと並び、その間に提灯がズラーっと並んでいる。
今まで、縁のなかった光景だ。
まさに夏の風物詩という感じがして、気持ちが高まる。
こんな風だったのか、夏祭りって。
もっと前から参加していれば良かったと思う自分と、連れて来てもらえて良かったと思う自分がいる。
「あ、香月ちゃん、笑ってる」
「えっ」
「学校にいる時は、ぜんぜん笑ってるところ、見なかったから」
「そ、そうかな?無意識だった」
「笑っている方がいいと思うよ!すごく親しみやすさ出るし!」
「うん…、善処する」
ふふふ、とサナちゃんは微笑むと、「りんご飴食べたい!」と、私の手を取ったまま走り出した。
無事にりんご飴を買えたサナちゃんは満足げだ。
りんご飴…、可愛らしい見た目だけど、暑い中食べる気にはなれないなぁと、買うのは遠慮しておいた。
「あ、香月ちゃんは何か食べたいのある?」
「うーん…、お祭りに縁がなかったから、何があるが分からないんだよね」
「そっか!じゃあ、屋台の端から端まで見てみよっか!」
「い、いいの?サナちゃん、疲れない?」
「ううん。せっかく浴衣着たし、もっと歩き回りたい!」
「そ、そう?じゃあ、端から端、見てみたい」
「よし、れっつら!」
意気揚々と歩き出したサナちゃんを少しだけ心強く感じて、私も歩き出した。




