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夜はもったいないからクーラーを消すように言われている…

ここ最近、朝は暑さで嫌でも目が覚めてしまう。


「うんざり」


小さい声で呟きながら、水を飲もうと台所に行く。


「おはよう、香月ちゃん。」


「あ、おはよう…、ございます」


ダイニングにお父さんがいた。新しい、お父さん。


「なんか、久々にあった気がするね。なかなか帰られなくてごめんね」


「いえ、大丈夫です…」


「そっか~…、うん、それはそれで悲しいな」


ははは…、と優しげに笑うこの人は、世間的に見て良いお父さんなんだと思う。

この人と私の間に問題があるとすれば、9割は私が原因だとは思うけど…、

すぐに馴染めるほどのコミュニケーション能力と順応性は持ち合わせていない。


「あら、今日は早起きね、おはよう」


「おはよう。ちょっと友達と図書館に行く予定があって…」


真っ赤な嘘だったけど、とっさについた割には良い線いってると思う。

お父さんがいる日は、家にいたくない。

なんとなく…、父がいる日の母は、私が知っている母ではない気がする。


私は、お母さんとしての母しか見てこなかった。

夫がいる、妻としての母は、なぜか知っている人じゃない気がした。


もちろん、ちゃんと母の役割を担っているし、

私に不都合があるわけじゃない。

むしろ、母が楽しそうだから、良い決断だったんだと思う。


ただの私の気持ちの問題なのだ。


心から祝福できない自分がなんだか嫌な人間に思える。



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