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キョロキョロと辺りを探してみると、芝生に寝転がる人がいた。
うちの学校では浮きまくりの明るい茶髪。
高木先輩だ…
あの問題児がクラシックとは…、意外すぎて思わず、その茶色い頭を凝視してしまった。
「人形の夢と目覚め…、ですよね」
「…、びっくりした」
「先輩、クラシックとか聴くんですか?」
「君、プールで会ったよね。座れば?パンツ見え…」
「最低です」
ドガっと音がするくらい勢いよく座った。
「先輩、案の定、掃除もサボっているんですね」
「今って、掃除の時間?」
「そうですけど?」
この人は、時間割すら把握してないのか…、ここまでくると逆に尊敬してしまう。
目指したくはないけど。
「高木先輩は、卒業できるんですか?」
「俺?できるよ、たぶん。良いとこのおぼっちゃんだから」
お金持ちだったら、さっきのクラシックも納得だ。
ただ、その「イイトコノオボッチャン」が授業をサボっているということは驚きだけど。
「何で名前知ってるの?」
「いつも呼び出しの放送がなっているので」
「いつの間にか有名人になってたんだな」
暢気なものだ。
毎日、放送がなっているというのに。




