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神が世界を造る理由  作者: 八分 涙
第1章 管理者満足編
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第3話 「最初の都市」

 日の光が目に入り、俺は目覚めた。いつの間にか寝ていたようだ。


「おい、セーヴィラムへ着いたぞ」


 ボビーの声がしたの方向を見ると、大きな塀と門に囲まれたにぎやかな街があった。ついでに酒場の場所を教えて貰いボビーと別れた。この街の事はほとんど分らないのでギルドに向かう前に、酒場に寄り一人で飲んでるそこそこ頭の良さそうな人物に憑依して街の詳細を把握し、憑依を解除した。


(よし、街の全体像に主要な人物と人間関係が把握出来たぞ。それにしてもこの世界はまだ何があるか分からないしな。憑依するにも自分の本体で直接視認しなければならない都合上、自分をある程度鍛えておいたほうが良さそうだな。闇討ちされてあっさり殺されても面倒くさいし)


 ボビーに憑依した時点で、この世界に冒険者や魔法が使える者が存在する事は知ることができた。酒場のボッチに憑依したことで、『魔法』や『特殊な能力』などは冒険者ギルドに入り、モンスターを倒しながら覚えていくという情報を得たので、本体の安全を確保したのち、実力のある有名な冒険者集団や講師などの手練に憑依して成り代わり、事を進める事に決めた。探す人物の名前が分かっていても顔は分らないしな。冒険していると出会える可能性もある。


 これからの方針を決めた所で酒場を出て、すぐ近くにあるギルドへ向かった。ギルドに到着し中に入ると俺は、ギルド職員に話しかけて冒険者のことを聞いた。ギルド職員に憑依した後にギルドの業務を行う羽目になると面倒なので直接聞く事を選んだ。

 

「こんにちは、ギルドのお姉さん。俺は木島 薫、辺境の村に住んでいて今日この街にきたばかりなんだ。冒険者になりたいんだが可能だろうか?」


「そうなんですか。では冒険者の仕組みからお伝えしますね。まず狩りについてですがモンスターを倒すとそのモンスターの核が体内にあるのでそれをもぎ取って集めてギルドに提出してくだい」


「核の大きさや種類によって買い取り額が違うということか」


「お察しのとおりです。またモンスターの中には毛や皮、爪や眼球、内臓といったものまで色々と使える素材もありますので、それも持ってきて下されば買い取り致します。その際、一部は冒険者のサポートなどに使用する手数料を小額ですが引かせて頂きます。これらは各地の冒険者ギルドによる違いはありませんので、ご安心ください。買取対象のアイテム名につきましてはこちらの本に載っていますので、どうぞお使いください。とはいってもまだモンスターの名前なども不明かと思いますので、狩りをしながら覚えていって下さいね」


「ああ、勉強していくよ(憑依で)」


「冒険者のランクは主にランクは6つに分れています。低いランクから順に、ボロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、マスターに分れているので、ボロンズから始め持ってきて下さった核の合計金額によってランクアップするので頑張ってください」


「ランクを見分ける事はできるのか?」


「分りやすいようにブレスレットにしているので、見たら分るようになっていますよ」


「なるほど。早速だが冒険者として登録する事はできるか?」


「承りました。ではこちらに名前と使える魔法や技術など、ご自由にお書き下さい」


 よくよく考えると憑依は書けないよな。名前以外空欄での登録か…恰好が悪いが無いものはどうしようもないからな。嘘を書けば大変な目に遭うのは目に見えてるし仕方が無い。


名前:キジマ カオル

職業:なし

魔法:なし

特技:なし

経歴:田舎者から出てきて冒険者になるところ。


「お姉さん書いたぞ。これで登録してくれ」


「はい、確認致しますね…まぁこれから冒険者になるとの事ですし妥当ですね。登録するので少々お待ちください」


「お待たせしました。こちらが冒険者の証、ボロンズのブレスレットです。あまり雑に取り扱うと粉々になってしまうので気をつけて下さいね。これからの活躍を期待しております」

 

 ブレスレットには名前が刻まれていた。でも割と壊れそうだ。別に身分証なんだし仕舞っておいても問題ないだろう。これで冒険者の強さは見分けられるようになったな。とりあえず高いランクの冒険者を見つけ次第憑依して知識だけ漁り、実際に使って習得するだけだな。ランクアップもしたい所だし、出来ればプラチナランク以上で狩り帰りの人をターゲットにしたい。


 そんな事を考えながら街を歩いていると、狩りから帰った4人の冒険者達が目に入った。見た感じはボロンゴからシルバーで構成されているパーティーだ。ランクの高い相手から行って失敗するのも危険だし丁度良さそうだ。パーティーのリーダーだと思われるゴールドの男に決め、能力を発動した。


(視界良好。目線や位置が変わったな)


「それじゃ腹も減ったし今回は結構な稼ぎになったからな。打ち上げといこうぜ」


「そりゃいいぜ、リーダー!久々にみんなで食うか!」

「まあたまには良いでしょう、私も一緒に行きましょう」

「わたくしはパーティの唯一の華ですし、みなさんが奢って下さるのよね?」


「じゃ、このメンバーで行く例の店じゃなく少しギルドから離れた所にある高そうな店にしようぜ。俺は全員分の換金して店へ向かうから先に向かっててくれ」


「オーケー」

「了解した」

「わかったわ」


 このリーダーはマルチアタッカー役で魔法も中級位なら幅広く使え、基本は近距離による戦闘技術を持っていた。

 俺はさっさと換金を済ませ、トイレに誰もいないのを確認して個室にお金を置き、トイレが見える少し離れた場所で能力を解除し本体でトイレへ向かい、お金を回収してその場を離れた。


(1人目から使えそうな知識を持ってるやつでツイてたな)


 3人は食事をする店でリーダーを待っていたが換金にかかる時間を過ぎても中々来ない。空腹な事もあり3人は先に軽いものを注文し、それをつまみながらリーダーが来るのを待っていた。


「おっ、リーダー、お遅ぇじゃねぇか! ギルドが混んでたのか?」

「はっ? いつの間にかお前達が居なくなってたから探してたんだぞ。ここで食事するのか?」

「リーダーが打ち上げしようって言ったんじゃない。それでわたくし達に先にお店へ向かうように言ってあなた一人で換金しに行ったんでしょ?」

「何を言ってるんだ? わけがわからないぞ??」


 リーダーは戦利品もお金も持っておらず、何がなんだか分からないまま仲間全員にキレられ、パーティーは永遠に解散となった。


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