第21話 父と母 前編
Yue Side
少し落ち着いて改めてから理恵に話を聞いた。
「理恵、お父さんとお母さんがこっちに戻ってくるって話だけど、
いつぐらいに戻ってくるの?」
理恵にそう聞くと理恵が話してくれた。
「お二人方に聞いたところ、仕事をキャンセルしてすでにこちらに向かっているそうです。」
理恵がそう教えてくれた。
「えっ? そんなに早いの?」
気が付いたらそんなことを口にしていた。
私が少し考えていると、月奈が話し始めた。
「じゃあ、準備とかもしないとね。」
月奈はそういうと、ソファーで寝ていた雪奈を起こして雪奈に説明していた。
月奈が説明してる間に、理恵と私で何を買いに行くかをリストアップした。
「今はちょうど12時ぐらいだから今から買い物に行こうかな」
私がそういうと月奈が話しはじけた。
「じゃあ、お姉ちゃんと私と雪奈ちゃんで買い物を終わらせて来るから、
理恵さんは準備をお願いしてもいいですか?」
月奈がそういうと理恵はうなづいて話し始めた。
「では、私は飾りつけとかを終わらせておくので、
月様たちは夕飯の材料なんかをできるだけたくさんをお願いします。」
私たちはうなづいて、それぞれの準備を始めた。
私たちは、家の近くにあるショッピングモールに三人で買い物に向かっていた。
「それにしてもなんでこんなにみられてるんだろ?」
さっきから、駅前を通ってショッピングモールに向かってるんだけど、
なぜか会う人全員私たちのことを見てるから月奈たちにそう聞いた。
すると、月奈が私になんでだと思う?
と聞いてきたから私は二人がかわいいし綺麗だからと答えた。
それを聞いていた二人はなぜか頭を抱えてハァーとため息をついた。
「やっぱりお姉ちゃんは、生まれ変わってもおねえちゃんなんだね」
「…おかあさん じゃなくてお姉ちゃんは鈍感」
なぜか二人にため息つかれてひどいことを言われた。
私が考えていると二人に早く行くよと手を引かれた。
そして、久しぶりの故郷の変わった姿を楽しみながら歩いていると目的地についた。
「じゃあ、必要なものものを紙に書いてきたから、
これにそって買いに行こうね。」
私がそういうと二人はうなづいた。
「まずは、食べ物を買いに行こうかな、
二人はなにかいるものはある?」
私がそういうと二人は首を振っていた。
私たちはリストアップしていたものを買いながら、
いいものがないかを見て回っていて終わった時には
もう夕方のいい時間になっていた。
そして、家に帰ると理恵が飾りつけなんかも全部終わらせてくれていた。
「ただいま~ 買ってきたよ~」
家に入って買ってきたものを台所に置いて、
みんなで豪華な料理を作っていてしばらくすると、
玄関からただいまと男の人の声と女の人の声が聞こえた。
それは、間違いなくお父さんとお母さんの声だった…