第19話 名前とこれから
テレビを見ているとルーエが家に帰ってきた。
「ただいま戻りました。」
ルーエは部屋に入ってくるなりそう言って一つの紙を私にくれた。
その紙には私たちの戸籍が記されていた。
「それが、この世界でのご主人様と私たちの戸籍になります。」
ルーエが少しドヤ顔でそう言ってきた
「ルーエが、いったいどんな手を使ってこの戸籍を手に入れたのかは知らないけどルーエって本当になんでもできてすごいよね。」
私がルーエにそういうとルーエは、恥ずかしそうにしながらこう言ってきた。
「ご主人様のお役に立つことが私の仕事ですから。」
私に向かってルーエはそういってくれたけど、なんだかこのままだと私、ダメな人間になっちゃいそうで心配だな~
私は心の中でそう考えるといかに自分がルーエや月奈に任せているのかがよくわかる。
だから、私はルーエにこういった。
「ルーエ、いつもありがとね、私もルーエの役に立ちたいから私にできることがあったら言ってね」
ルーエにそういうと、ルーエが顔を赤くしながらこんな事を言ってきた。
「では、ご主人様と一緒にお買い物に行きたいです。」
私はルーエの話を聞いて買い物ぐらいならと思い、いいよと言ってうなづいた。
そこまで話をして、隣にいた月奈が話しかけてきた。
「ねぇ 楽しんでるとこ悪いんだけど、まずは名前について終わらせようよ」
月奈にそう言われてまだ戸籍のことが終わってないことに気が付いて月奈に誤って改めてルーエがとってきてくれた戸籍票をみてそれぞれの名前を確認した。
「えっと、じゃあ確認するね。」
「私のこっちの名前は白石 月
で、ルーエが白石 瑠恵
最後にユキが白石 雪奈
これが、私たちのこっちの名前だね」
名前の確認が終わると月奈が話しかけてきた。
「名前についてはわかったんだけど、年齢とかはどうなの?
お姉ちゃんとかも見た目的にすっごくかわってるし」
月奈にそういわれて確かにと思って確認してみた。
「えっとね、私と月奈が15でルーエ、じゃなかった瑠恵が20で雪奈が13になってるよ」
私がそういうと月奈が、こう言ってきた。
「じゃあ、一応の確認もできたことだし、
これからの事をしっかり話あっていこうね。」
月奈が言った通りこれからのことについてがまだ何も決まってなかったから三人でこれからの事を話し合って決めた。
その時に私は、月奈に改めて私の身に起こったことや向こうの世界であったことや瑠恵や雪奈、そしてルティの事も全部話した。
月奈は、驚いていたけれど全部信じてくれた。
そして、全部、話し終わったときに私に抱き着いて改めておかえりと言ってくれた。
私の妹が月奈で本当によかったって思ったよ。
男だったときは、月奈を置いて行ってしまったけど今度はちゃんと一緒にいてあげれるといいな。
私は、恥ずかしかったから声には出さなかったけれど心のなかで月奈にこう言った。
「月奈、私の妹として生まれてきてくれてありがとう。」と
今回は導入みたいな話なのでちょっと短かったけれど楽しんで行けたでしょうか。
異世界の設定も忘れないであげてくださいね きちんとこれからでてきますので。
でもちょっとの間は現代の世界で物語を繰り広げていくのでよろしくお願いします。
作者 水月 鏡花