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第16話 ここってまさか‼

作者の水月です。

今回は皆さんにお礼があります。

この作品の総PVが6000突破しました。

本当にありがとうございます。


まだまだこれからも頑張って行きますのでよろしくお願いします。

Luna Side


「ご主人様‼ 大丈夫ですか 起きてください」

私はルーエに起こされ今の出来事がなんだったのか考えた。


「今のはいったいなんだったんだろ?」

私はそう言って周りを見渡すとそこは薄暗い場所だった。そして隣を見るとユキが倒れていた。


「ユキ‼ 大丈夫」

ユキの体を揺らして聞くとユキはうーんと言いながら起き上がった。


「…お母さんいったい何が起こったの?」


「私にもわからないよ 気がついたら意識がなかったしね。」

何が起こったのか考えてみたけど玉を触ったら気を失っていたことしか私にはわからなかった。


「あ、そういえば台座の玉はどうなった?」

二人に聞くと置いてあった玉はユキが持っていた。


「…あの玉なら私が持ってるよ?でもなんにも反応しないよ」

ユキはそう言いながら私に渡してくれた。


「うーん、確かに何も怒らないね。それにここはいったい何処なの?」

そう言うとルーエがこっちに来て教えてくれた。


「ご主人様、今いろいろ探ってみたのですがどうやらここは地下のようです。」


「地下?」


「はい、あちらの方に階段があったのであそこから上に上がれるみたいです。」


ルーエは、そう教えてくれたけどいつの間にルーエは調べたんだろ?全然気づかなかったよ。


「じゃあ、取り敢えずここにいても何も始まらないからその階段で上に上がろうか。」


「そうですね、私が先頭で上がりますからユキとご主人様は後ろからついてきてくださいね。」

ルーエはそう言って階段のところまで歩いていった。


我ながら思うけど本当にルーエって男前すぎるメイドだよね。


「うん、わかった。ありがとねルーエ」

私はルーエにそう言うとユキの手を繋いで階段のところまで向かった


「ここがその階段です。暗いので灯りをつけて上りましょう。」

ルーエはそう言うとライトとつぶやいて光を出す魔法を唱えた。


「おお〜すごい明るくなったよ これで安全に進めるね」

私はちょっと冒険みたいでテンションが上がっていた。それは男の時から冒険はロマンだと考えていてそういうものが大好きだったからだ。


「なんか、依頼に行く時もそうだけどやっぱりなんかすごいドキドキするね。」


「ふふ、ご主人様が楽しそうで何よりです。しかし一応何があるかわからないので緊張感は持っててくださいね。」

ちょっと高揚してワクワクしてるとルーエにそう言われちゃってちょっとシュンっとしてしまった。


「……お母さん大丈夫だよ、私もワクワクしてるからお母さんと一緒だね。」


「うん、ありがとうユキ」

なんかユキにも慰められちゃったけど本当に私がお母さんでいいのかなって思うよ。


私たちが話をしながら階段上っているとルーエが歩くのをやめた。


「ご主人様、どうやらここが一番上らしいです。」

ルーエがそう言うのでルーエの方を見て見ると木で出来た扉があった。


「扉? ルーエ開けてくれるかな」

ルーエにそう言うとルーエがうなづいて扉を開けてくれたので私たちは順番に外に出た。

そして扉の外で見たものはありえない光景だった。


「ここってまさか。いや、でも、なんで?」

そう私が見たのは精霊になる前にいた所日本だったのだ。


「なんで私達がここにいるの?それにここは私がいた尾道だし。」

周りを見渡すと私には見慣れた光景が広がっていた。


「でもなんでここに戻ってきちゃったの?」

私はこの出来事が信じられなくて少しパニックになっていた。


「……お母さん、大丈夫? それにここは何処なの?」

ユキの心配する声にハッとなって二人に説明した。


「ここは、日本っていう国の尾道って言う小さな町だよ。私は元々ここに住んでたんだよ。」

するとユキが見た事の無いものがあったのか指を指して聞いてきた。


「……お母さん、あれは何?あのガタンガタンって動いている物。」

私はユキが指を指した方を見てみると電車が音を鳴らしながら走っていた。


「あれは電車っていう乗り物だよ。」


「…電車?」


「うん ここにいる人は魔法なんて物は使えないからああいう物に乗って遠くに出かけたりするんだよ。」

私が電車についてユキに説明してあげるとユキは興味深いのかずっと電車が見えなくなるまで手を振っていた。


「ここがご主人様が元々住んでいた場所なのですね。綺麗でとてもいい場所です。」


「うん、私もこの町が大好きだよ。でも、もう一度ここに帰ってこれるなんて思わなかったよ。」

その言葉を聞いていたユキは不思議に思ったのか聞いてきた。


「…なんで帰ってこれないの? 歩いて来たらいいんじゃないの?」


「ここはね?私たちが住んでいた所からずっとずっと遠い場所なんだよ。」


「…そうなんだ。じゃあ帰って来れて良かったね。お母さん」

ユキがそう言ってくれたから私は笑顔でこう返した。


「うん、そうだね。本当に良かった〜」

私がユキと話をしているとルーエがこんな事を言ってきた。


「でもなんで私たちがここに来てしまったのかが気になりますね。それにこの町から微かに精霊の気配がします。」


「えっ? 精霊?」


「はい、ほんの微かですが本当に」

ルーエはそう言って教えてくれた。


「なんでだろ?ここは精霊なんか全く関係のないところなのに。」

ここはファンタジーなんか全く関係のないところのはずなのになんでだろう?元々精霊が居たのに気づかなかっただけなのかな?

私が心の中で考えているとルーエが話しかけてきた。


「ここにいて考えても何も始まりません。ですから取り敢えず宿を探してじっくりどうするか考えましょう。」

私はルーエにそう言われふとある人の事が気になった。


「ねぇ、行ってみたいところがあるんだけどいいかな。」


「なにかいい場所でもあるのですか?」


「うん、ちょっとね」

私がそう言うと二人はうなづいて私についてきてくれた。


最初は見た事のない道ばっかりだったけど山の中だったから下れば見知った道が出てくると思いしばらく歩いていると以前通った事のある道が出てきた。


「ここから先は通った事のある道だからここを歩いているとつくと思うよ。」


そしてその道を15分くらい歩いていると家が並んでいる場所に出た。


「ここだよ。」


「ここですか?家が並んでますけど」


「うん、ここに行きたかったんだ。」

そう言って私はある家を指さした。


「あの家が以前私の住んでたところだよ。」

するとユキとルーエはその家を見てこんな事を言った。


「…あれがお母さんが住んでた家? とってもいい家で私好きだよ」


「本当にいい家ですね。」

私はなんか自分が褒められたみたいで嬉しかった。


「でもなんでご主人様はここに?」


「それはね? 私は以前とても大切な子と二人でこの家で過ごしてたんだけどその子がどうしてるか気になって見に来たんだよ。」


私がなんでここに来たのか家を指しながら説明しているとふと後ろから声をかけられた。


「あの?私の家になにか御用ですか?」

私たちが後ろを振り返ってみるとそこにいたのは私の一番大切な人 月奈だった。


そして私は自分でも無意識に呟いていたのだった。


「月奈?」とね。


さて今回の16話ですが実在する町を舞台として出しましたが自分でも大丈夫なのか不安です。


もし規律なんかがある場合教えてもらえると嬉しいです。それとこれからは現代に入っていってまた戻るつもりなので最後まで付き合ってくれるとありがたいです。


評価、感想なんかもしてもらえると嬉しいです。

それでは長くなりましたが本当に読んでくださる読者の皆様ありがとうございます。次回もお楽しみに


作者 水月鏡花

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