第13話 家族と一緒にお出かけ!?
私たちは家の整理が終わり、リビングにてくつろいでいた。
「ようやく、家の整理がおわったよ〜 みんなお疲れ様。」
私はユキとルーエにそう言うと、二人がこっちを見た。
「ご主人様もお疲れ様でした。それにしても、家具もついていたので新しく買う物がありませんでしたね。」
ルーエは家を見渡しながらそう言った。
「……ユキも手伝い頑張った。」
ユキは汗を自分で拭いながら笑顔でそう言った。
「そうだね、ユキもお手伝いありがとね。」
私はユキの頭の感触を楽しみながらユキを撫でた。
「そう言えば家具はあったけどユキ達はなにか欲しい物とかあった?」
この家は家具付きだったのである程度の物は揃っていたけど個人の部屋なんかは飾り付けなんかもしていないから二人に聞いた。
「私は壁紙が欲しいですかね、この部屋もそうですし自分の部屋も味気ないですからね。」
「確かにそのままだと味気ないね。ユキはなにか自分の部屋に飾りたいものとか欲しい物とかあった?」
「……私は、ぬいぐるみが欲しいな。」
ユキは顔を赤くしながらとても小さな声でそう呟いた。
「ぬいぐるみ?」
「……うん、まだひとりで寝るのは怖いから。」
「そっか〜じゃあ街に買いに行こう‼」
私はユキに元気に言うとユキも笑顔で頷いてくれた。
「じゃあ二人は必要な物を買ってきてください。私は家の最終確認しておきますから。ただし、早く帰ってきてくださいね。」
ルーエはそう言うと私たちの出かける準備をしてくれた。
「わかったよ、じゃあ行こうかユキ。」
「……うん。 言ってくるねルーエ。」
私たちは家を出て街にでた。
周りはまだ明るく時間的にお昼過ぎだとなんとなくわかった。
「じゃあまずはなに買いに行こうかな。ユキはどこに行きたい?」
「……私はどこでもいいよ?お母さんと出かけれるだけで嬉しい。」
ユキは私の手を繋いでそう言った。
「そっか〜ありがとうユキ。 じゃあまずはルーエの言ってた壁紙を見に行こうか」
「……うん、どんなのがあるかな。」
「そうだね〜出来れば落ち着く感じの柄があったらいいな〜」
そう二人で話をしながら私たちは街にある壁紙が売ってあるお店に向かった。
「いっらっしゃいませ〜 今日はどんな御用で?」
お店のおじさんが私たちに聞いてきた。
「今日は家の壁紙を買いに来たんだけど見せてもらってもいいですか?」
私はお店のおじさんにそう言った。
「ほぉ〜壁紙ですかい。それならこっちの棚にいいもんが揃えてありますよ。」
そう言って店長さんは案内をしてくれた。
「ありがとうございます。じゃあ見せてもらいますね。」
「おう、ええもんあったら持ってきてな。」
そう言うと店長さんは戻っていった。
「じゃあ、いい物があるか探そうか。」
「……どんなのがいいの?」
「そうだね〜明るい感じがいいかな?多分ルーエはキッチンとかに貼ると思うから。」
「……わかった 探してみるね」
私たちは5分ぐらい探していた。するとユキが一つの壁紙を持ってきた。
「……お母さん、これはどうかな?」
それはとても綺麗な模様が書いてある壁紙だった。
「おお〜すごいいいね。これにしようか」
私はユキに壁紙を貰うとおじさんのところに持っていった。
「おー決まったかい?」
「はい、これに決めました。」
「おお〜この壁紙か… いいものを見つけたな。じゃあ、これは2000コリスだ。」
私はお金をおじさんに渡すと受け取った。
「まいどあり〜また来てくれよ。」
おじさんがそう言っていたので私たちはおじさんにお礼を言ってお店をでた。
「よし、壁紙はいいもの見つかって良かったね。じゃあ次はユキの欲しい物を買いに行こうか。」
「……うん、行く」
そう言って私たちは雑貨屋にいった。
「うわぁ〜いっぱいある…」
お店を見るとそこには可愛らしい空間が広がっていた。そこは元男の私にとっては不思議な空間だった。
「……お母さん、どうしたの?」
「い、いや なんでもないよ… 」
私は覚悟決めて中に入った。
「いらっしゃいませ あら、可愛らしいお客が来たわね。」
お姉さんが私たちの方を見て言った。
「えっと、今日はこの娘の欲しい物を見に来たんです。」
「あら、そうなの?ゆっくりして行きなさい。」
「……じゃあお母さん、見てくるね。」
ユキはそう言うとぬいぐるみを見に行った。
私はお店の中を見ていた。すると、ある髪留めがあったから私はそれを買った。
「……お母さん、これがいい。」
そこにはデカいクマのぬいぐるみを抱いたユキがいた。
「おお〜ふわふわのクマだね。それでいいの?」
そう聞くとユキは頷いた。
私はぬいぐるみの代金を払った。
そして私たちはお店をでた。
「今日は楽しかったね。」
「……うん、楽しかった。」
私たちは二人で話をしながらルーエが待つ家に戻って来た。
「ルーエただいま〜」
「……ルーエただいま。」
するとルーエがこっちに来た。
「おかえりなさい、二人とも」
私はルーエに買った物を渡した。
「……とてもいいものが買えたよ。」
ユキはルーエにそう言ってさっきの事を教えていた。
そして私たちは家の飾り付けを終わらせた時にはもう外は綺麗な夕焼け時になっていた。
「あれ、もうこんな時間か〜早いな〜」
「……でも部屋も可愛くなった。」
「二人とも、お疲れ様です。でも、そろそろ夕飯を作るので準備しましょうか。」
ルーエは私たちにそう言うとキッチンに向かった。
そして私たちが片付けをしてテーブルでルーエを待って40分…
「できましたよ。今日はオムライスと野菜スープとデザートにフルーツタルトです。」
そこにはまるで宝石の様に綺麗に盛り付けられた料理たちの姿があった。
「うわぁ〜美味しそう‼」
「……ルーエすごい。」
「しっかり食べてくださいね。」
私たちはルーエにお礼を言って料理を食べ始めた。
その料理たちを食べるとまるで体が喜んでいるかの如く美味しく感じた。
30分後…
私たちのお腹は満腹になって休憩していた。
「いや〜本当に美味しかったよ」
「……美味しかった。」
「お粗末さまでした。」
お皿を片付けてしばらく話をしているとユキが首をコクコクしながら眠そうにしていた。
「ルーエ、ユキが眠そうにしているから寝かせて来るね?」
「はい、お願いします。
私はユキを背中におんぶするとユキの部屋に入った。
そしてユキのベットにユキを下ろして大きなクマのぬいぐるみを握らせてあげた。
「おやすみ、ユキ」
私はユキを寝かすとルーエのところに戻りある程度話すと私とルーエも自分の部屋に戻り休むのであった。