自己の創設
第3話 自己の創設
俺は頭は良くなかったけど、大学受験のために進学クラスや特別進学クラスなど学力ごとにクラスが分かれてるマンモス校へ行くことになった。親は心配性なので頭悪くてもこれから勉強していい大学に入って欲しかったのだろう。
どの高校でもよかったので推薦でテキトーな気持ちで入ってしまった。
入学してすぐに髪の色で怒られ、服装で怒られ、先生の目についてしまった。
学校生活はみんな勉強勉強でつまらなく、不真面目なやつらもたくさんいたが、真面目な人が8割占めていたので煙たがれる存在ではあったと思う。
しかし、大学や将来のために勉強することや、真面目に生きることがひどくつまらなく感じた自分は嫌われること御構い無しに必死に面白いことをしようたり、はしゃいでいた。高校を抜け出したり、授業をサボったり、酒を飲んだり、タバコを吸ったり、自転車で旅をしたり、みんながしないことをとにかくしたかった。青春時代というものを勉強で潰したくなかったのだ
高3になってかんたから連絡が来た。「勉強はしてるのか」「してないけど、どーして?」「親に怒られてさ。楽しいことばかりしたい気持ちはわかるけど、自分自身に責任を持てだってさ。ただ勉強させるのも違うと思うから俺はお前に自分にとって幸せはなにか。幸せになるためになにになりたいか。そのためになにが必要か。それをたくさん考えて勉強が必要なら勉強をする。そーでもしないと勉強するやる気にならないし、やる気ないのに勉強してもどーせ学力なんてあがらねーよ。だってさ」
俺がこれからどーなりたいかなんてなーんも考えてなかったな…だから勉強もやる気にならなかったのか…とにかくお金持ちにはなりたいよなー。どーせ同じお金をもらうなら自分のやりたくない仕事をするより、自分がやってて楽しいと思える仕事をしたいよなー。
そう考えると自分のやりたい仕事を必死で探し、就職するために学歴が必要だと知って必死で勉強するようになった。無我夢中でかんたと勉強して同じ大学に入ろうと決めた高3の夏。