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一通の手紙から始まる迷路  作者: 粒コショウ
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白い世界に孤独の挨拶を

目を開けたら見える世界全てが白かった。

天井も白、床も白、カーテンも壁も空も白。

白以外の色が見えるのは、自分の服と肌と髪の毛くらい。

そのせいか、自分が浮いて見える。


そんな真っ白の場所は特に変哲のない保健室。

あれ、天井に小さいシミをみつけた。真っ白じゃなかった。

でもなぜか天井のシミは浮いて見えない。

あー、じゃあ違う意味で私だけ浮いてるのか。切ない



ここにいる理由はよくわからない。そもそもここはどこ?

…白い部屋からはなんの情報も得られない。


今は何時なんだろう。壁を見渡しても時計なんて便利なものは見当たらない。

ああ、家の時計が恋しい。特に私の部屋に飾ってあるもう鳴らなくなってしまった鳩時計。

屋根は水色、壁は黄緑、ドアはピンクのちぐはぐな木箱の中からクリーム色の鳩がカランコロンと鳴く。うるさすぎず、とてもかわいい音で鳴く鳩時計が大好きだった。


家で親にムカついてそこらへんに散らかったノートやら文具やらを壁にボンボン投げつけていたらちょうど出てきた鳩に「カランコロ」のあたりで消しゴムがダイレクトアタック。「ン」の音は聞けずに鳩は声を失った。


腹時計的には多分お昼前。お腹すいたな、朝は何を食べたっけな。全く思い出せない、なんでだろう。


ここにいる理由さえもよくわからない。

わからないけど、わかるとすれば制服を着ているから多分学校で、ベッドの上に寝ているから保健室…だと、思う。

なにしろ保健室なんて来たことがないもんで。確かかはわからない。ま、保健室で決まりだな。


さて。


自分の居場所も特定(無理やり)できたところで。


私は何をしようか

あけましておめでとうございます。


新年早々、お腹が痛い

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