第11話 『聖女の盾となる剣 エピローグ』
王都の朝日が、街を優しく包む。
瓦礫や傷跡は残るものの、
人々の表情には安堵と希望が宿っていた。
バルトは城の広間で、
剣を置き、静かに深呼吸する。
長き戦いを終えた者だけが持つ、
安堵と疲労が交錯する瞬間だ。
「全て…終わったんだな」
ミレーヌがそっと隣に立ち、
光の盾を小さく輝かせる。
「ええ。でも、私たちの意思は
これからも世界を守る」
バルトは微笑み、
仲間たちの方を見渡した。
ランドとアランは剣を背にかけ、
市民たちの笑顔を見つめる。
マークは魔法で街の修復を助け、
瓦礫を光で整えていく。
ギレンは書物を手に、
静かに城の図書室へ歩いていく。
「次なる知識が、
未来をより良くする」
王都には再び平穏が訪れ、
騎士団と聖女の名は
人々の心に深く刻まれた。
そして、街の外では、
冒険者たちが新たな旅に出る準備をしていた。
「まだまだ、俺たちの物語は
終わらないな」
ランドが笑う。
「ええ、世界は広い」
アランも笑みを返す。
バルトは剣を肩にかけ、
朝日に向かって立つ。
「これからも、俺たちの意思で
未来を守る」
光と希望の中、
王都は静かに息を吹き返し、
新たな時代が幕を開けた。
世界の真実を知り、
己の意思で立ち向かった者たち。
彼らの勇気と絆は、
これからも語り継がれるだろう。
空には風が吹き、
希望の光が差す。
新たな冒険が、
静かに、しかし確実に始まろうとしていた。
――『聖女の盾となる剣』エピローグ完。




