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陰キャ、魔法学園で恋に課金中。このガチャ壊れてませんかね?  作者: 崖淵


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第39話 団体戦メンバー集め

今日は月曜日。

6週目の個人戦の日だ。僕の相手はモブ土君だった。

ダンジョン演習では何度も一緒になっているし、連携もよくとれているから仲もいい。演習自体は魔法をきちんと弾いて、接近戦に持ち込んで勝利した。

終了後に、レイラとアンに集めるように言われていた団体戦メンバーに誘ってみた。


「え?僕を誘ってくれるの?嬉しいなぁ。

でもごめんね。僕たちモブ太にモブ次郎にモブ三郎にモブ四郎、あとは僕とモブ風さんとでモブ連合で組むことになってるんだ。モブ太がめっちゃやる気でね。ちょっと裏切れないかなぁ。それにアキラ君なら、もっといいメンバーで組めそうな気がするよ。」


あ、そうなんだ。モブ連合に結構僕の知り合い多いのに。そこが募集先として全滅しちゃうのは、正直メンバー集め的にはキツイなぁ。


「ごめんねー。」


「ううん。早めに知れて良かったよ。モブ連合って結構バランスよさそうだね。モブ土君も頑張ってね。」


「ありがとー。」


はぁ。どうしよう。これは本当に早めに頑張らないといけないかもしれない。じゃないと各クラスに必ず1つ出来るという構成も連携も最悪の寄せ集め組になってしまう。


うーん。ああ、Aクラスはパーティーが5組が決まったのか。クラス表を見ながら構成員を見ていく。

1.クミコ仲良し三人組&イケメン三人衆連合(6人)

→盤石。優勝候補筆頭。え、強過ぎ。弱点なくね?

2.マリュウカ フォン ローゼンタールと取り巻き3人(4人)

→マリュウカの大魔法の発動をみんなで支援。僕がここに入ったら雑用確定。

3.ウィリアム テルキナと取り巻き3人(4人)

→テルキナが前線の中央を張って安定。僕がここに入ったら(以下略

4.モブ連合(6人)

→なんだかんだで構成のバランスは良いし、連携も良さそう

5.アキラとアン(2人)

→まだ中衛しかいない


こんな感じか。残り8人を僕とマリュウカとテルキナとで奪い合う…まぁ、割とその二人がとった余りでもいい気がしてきたけど。

ただ、それをやると構成がめちゃくちゃになる可能性がある…と。



火水木は授業の日だ。そして放課後はシズカさんとの闇魔法研究会。

僕らは校外の人目につかないところで、僕がシズカさんに闇魔法で攻撃したり、別の闇魔法の発動を試したりしている。それに対してシズカさんは、それを防御したり、発動の様子を観察している。


「シズカさんって、やっぱりクミコ達とシシドウ君たちの6人でやるんでしょ?」


「ん?ああ、合同大会の話?そうよ。クミコが勝手に決めてくれていたわ。もっとも私そういうパーティー組むのとか得意じゃないから助かっちゃったけど。それに彼らなら毎週末一緒にダンジョンに潜っているから、連携も取れてて安心ね。」


「やっぱそうかぁ。しかし優勝の大本命だね。」


「え、そう?んー、まぁそうかもしれないわね。私以外全員シングルだものね。」


「しかも個人ランキング1位から3位までも勢揃いと。」


「私はせいぜい足を引っ張らないようにするわ。」


「シズカさんクラスでそれなんだから、レベル高過ぎるよなぁ。」


「アキラ君はどのパーティーに入るの?」


「テルキナとマリュウカのところには入れそうにないし、モブ連合が6人でもう決まっているらしいから、第五の勢力として旗揚げ予定だね。今のところアンだけだけど。テルキナとマリュウカに張り合ってメンバーを確保しないといけないから中々大変だ。」


「まぁ、そうかもしれないわね。でも見方を変えれば、アキラ君の方が有利ともいえるわ。」


「え、そうかな?」


「そうよ。確かにテルキナ君のところもマリュウカさんのところも軸になる人がいて、軸になるメンバーがいて、戦いの基盤は揃っている。そこに参加したとしたら、大崩れはしないし、戦いやすいでしょうね。」


「うん、僕もそう思う。」


「でもね、考えてみて。二人とも大貴族の子息で、取り巻き3人も貴族の子息。パーティーとしては戦い易くても、個人としてはどうかしら?そんなところに参加したい?私がもしその立場だったら、アキラ君のチームを選んでいたかもしれないわね、ふふっ。」


シズカさんって笑うと本当にかわいいんだよな。いつもクールだから余計に。


「シズカさんにそう言ってもらえるのは、素直に嬉しいし自信になるよ。」


「そう?だから先に声を掛けたら、なんとかなるかもしれないわ。頑張ってね。

私もアキラ君がどこまで行くか見てみたい。今二人で取り組んでる闇魔法は対人戦でこそ輝く魔法、団体戦では大きな強みになるはずよ。」


「そっか。パーティーメンバー集めも少し希望が見えて、やる気が出てきたよ。ありがとう。闇魔法の方も発動がもう少し安定するといいんだけど。」


「あと私以外の人にも、ちゃんと発動できるようにしないとね。」


―――ボフッ!


黒い煙が立ち上がりそよ風に流されて消える。

また闇魔法の発動を失敗した。

そうなんだ。シズカさん相手だとフラれた波動を逆恨みに変換してぶつけるようにすると闇魔法が発動するんだけど、それ以外はイマイチ発動する雰囲気が無いんだよなぁ。

シズカさん相手にしか発動しない魔法って、ニッチ過ぎるだろう。

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