二話(2)
「ヒィ、火炎放射器隊が全滅したぞ!」
火炎放射器隊は、エリーゼの風魔法で、全滅したが、
まだ、戦闘は続いていた。
草原では、相変わらず。土嚢で作った壕に魔導士たちはへばりついている。
パン!パン!パン!パン!パン!パン!
魔導士たちは、鏡を、身を隠したまま。ゆっくり、壕の上に出し。
カーブミラーの要領で、相手の様子を伺う。
ゆっくり出すのは、米太郎の言では、
『鏡を出すときは、ゆっくりじゃ。人はのう。急に動くものに、目が行きやすいのじゃ』
からだ。
更に、米太郎の言った機をうかがう。
『いいかのう。この鉄の箱はマガジンというてな。この中には弾は20発入っておる。20発撃ち終わったら、付け替える仕様じゃ。やつらは、サスペンダーや弾のうを装備しておらんだ。時間がかかるでのう。そのスキを突くのじゃ』
・・・・
「おい、弾が無くなった。弾の入っている箱をくれ!」
「もう、ないよ。弾を箱に入れなければいけない。車の中に置きぱなっしだった。生き残った鉄の車に取って来るしかないよ」
個々で持てるマガジンは少ない。
故に、サスペンダーを装備して、各種マガジンや装備を装着しておくものだ。
その、マガジンに弾を込めるスキを突き。
魔導士は、上半身を出し。ファイヤーボールや、各種魔法を交代で撃つ。
魔力を枯渇させないためだ。
「ファイヤーボール!」
「ウィンドカッター!」
結果、銃を持っているはずの盗賊たちと互角の戦いになった。
しかし、
均衡を崩そうと、トムとサムは、突撃の命令をする。
「畜生、ルフィール様に怒られるぞ!」
「突撃!」
しかし、
ドサ!
「ウワ、落とし穴だ!」
「ヒィ、木の槍が仕込んである。クソが塗ってあるぞ!」
「ここら、一体は、全部、落とし穴がじゃねえか?」
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