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Act.1 桜は幻想の地に咲く
ー4月20日、誕生日
綺麗な桜の木の下、僕は気がつけば見知らぬ場所にいた
視界がぼやける
神社らしき建物が見えるが、体中が痛い為、はっきりと確認できない
また意識が遠のく
早苗「だ、大丈夫ですか?」
境内を掃いている途中、守谷神社の巫女「東風谷早苗」が桜の木の下に1人の男を見つけた
早苗「酷い傷……諏訪子様ーー‼︎大変です‼︎」
諏訪子「全くどうしたっていうんだい、って誰なの?その男」
早苗「見つけた時には倒れていました……」
諏訪子「すぐに手当てしなきゃ!」
いつもふざけている諏訪子様が必死だ...
私は神社まで男を背負う
諏訪子様に布団を敷いてもらい、ゆっくり布団に寝かせた
しばらくすると、男は意識を取り戻してきた
???「あ……う…ここは……?」
早苗「良かった、気がついた……ここは幻想郷の守谷神社という場所です」
???「君は…僕を助けてくれたの?」
諏訪子「困っている人がいたら助ける、当たり前でしょ?ケロケロ」
早苗「良いとこどりしないで下さいよ~…ところで、お名前を聞いても良いですか?」
???「名前は…葵、苗字は…思い出せない」