「質素な窒素」
随分と質素な窒素だ
でも改めて思い返すと
絢爛豪華な窒素なんてものは聞いたことねえな
だけどこれまで吸っていた窒素って
きっと贅沢なものだったんだよ
僕たちはそれを当たり前のものだと思ってしまっていて
尚且つそのことを疑わなくて
これがある意味、間違いの始まりだったのかもしれない
世の中というか人生というか何でもいいんだけど、そういった類のって
結局のところ無数に存在する選択肢の中で
時にあたりを引いたり、時にはずれを引いたり
また時には、そもそも「選ばない」という選択をしたり
数多くの選択によって出来上がるものだと思う
しかし、たった一つの選択に「間違い」が存在した時
たった一つだったとしても、ほかの選択肢にも影響しだして
ほんの微塵だったものが気付いた時には
元には戻せないくらい巨大に膨れ上がっていたりして
僕たちはある意味、その最初の、ほんの小さな段階の「間違い」を犯してしまったのだろう
それが「間違い」であることも知らずに、不勉強で
その結果が、目の前にある窒素だ
目を引くぐらい質素な窒素だ
でも、僕たちのしてきたことを思えば、これが然るべき結果なのかもしれない
因果応報とはこのことをいうのだろう
いただきます




