第1章 宮本優斗
昨日の少女美人だったな〜
俺は、初めて一目惚れした。いつもなら連絡先を聞く所だけど、ろくに話もできなかった。
「優斗!ビッグニュースだぞ〜」
親友の大和だ。クラスの盛り上げ役。
「転入生が来るらしいよ〜しかも美人の!」
大和は大の美人好きなのだ。
おっと、自己紹介が遅れました。宮本優斗です。
「良いよなぁ、優斗は、イケメンでモテモテで、」
「はい、席について。転入生を紹介します。」
担任の彩先生が教室に入ってきた。どうやら大和の話は本当らしい。先生に続いて入ってきた。
「!」
クラスのみんなが驚いた。彼女はとても美人で、俺の一目惚れの相手だった。
「藤堂麗奈です。よろしくお願いします。」
「見たか?この田舎校にも、佐藤步美以外の美人がくるなんて!あの真っ黒で長い髪、目はつり目だけど、清潔感のあの顔立ち。スタイル抜群でしかもお嬢様だなんて!」
步美は俺の幼馴染で、学校一の美人と言われている。でも、藤堂さんには負けるだろう。
「優斗!何話してるの?」
噂をしていると本人登場。
「藤堂さんのことだよ。」
「あー、転入生の?それよりさ、チーズケーキ焼いたんだ!食べに来てよ〜」
「僕は僕は?」
「大和は呼んでない。」
「宮本!ちょうど良い、藤堂さんに学校を案内して欲しい。席も隣だし、仲良くなった方がいい。」
…え、席隣?
「よろしくお願いします。」
かっ可愛い…
「ここが理科室、あっちが、」
わーマジ美人…
「ね!見て見てあの二人美男美女!」
「わ〜!メッチャ眩しい!」
噂はまわっているようだ。
「優斗!探したよ〜〜あれ、藤堂さん」
「步美、学校を案内してたんだ。先生に頼まれて。」
「あ…そーなんだ。私も一緒に行くー。藤堂さんと仲良くなりたいし」
翌朝、俺はとんでもない光景を見てしまった。
校門の前に止まっているリムジンから下りてきたのは、藤堂麗奈だった。鞄はメイド?が持っている。相当お金持ちだな。
「チッ」
背後から舌打ちが聞こえた。確か、理事長の娘の美空鈴だ。お金持ちらしいが、藤堂家には敵わないな。
1時間目は体育で男女混合のバスケ。見学…かと思ったら、バッチリ体操服。綺麗なフォームで華麗にシュートを決めた。
その後も、英語、音楽、美術。全てにおいて完璧だった。しかも、みんなに優しいく、心まで完璧なのだ。今日は驚きの連続だ。
心臓痛い…
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