01 ここは...どこ?
よし、念のためもう一度確認しよう
俺の名前は井田友也。東京の高校に通う高校2年生17歳、彼女いない歴=年齢のどこにでもいるごく一般的な男子高校生でさっきまで普通に授業を受けてたはずなのにちょっとうたた寝をしていたら中世のヨーロッパみたいな世界にいる上に前を通る人は耳が長く尖ってエルフみたいだったり、馬のアタマは2つついてるし。ついに頭がおかしくなったか?おかしいよな?・・・そうか、そうだこれは夢だ。ここはベターに頬をつねって確認しよう。・・・普通に痛い。やっぱり夢とは違うようだな、ていうかついさっき夢か確認したばっかだし。
つまりあれだ。これは異世界召喚ってやつだ。出来ればイケメンになってる転生系が良かったけど、贅沢は敵だ。そうと分かれば話は早い。アニメ三昧の生活だった俺はこういう時どうすればいいかちゃんと分かってるぞ。まずは情報を整理しよう。異世界召喚と言えばお決まりのチート系な主人公になってるはずだが、俺の特殊能力はなんだ?どうやって確認するんだろ?念じてみるとか?何か特別な呪文でもあるのかな?
「もし、そこの貴方、見かけない顔だがどこから来たのだ?」
感じの良いお爺さんが話しかけてきた。この世界で初めて会話するんだ。色々聞いてこう。ていうか言葉通じるんだ。そんな風に安堵しながら質問に答えた。
「どこから来たかははちょっと分からないんです。何を言ってるんだこいつはってなるかも知れませんが実は別の世界から来てしまったみたいで」
自分で言ってておかしくなってくる。聞いてる方は呆れた顔するかもなと思っていたら
「何、それは本当か!?本当に別の世界から来たのか?」
思いもよらない答えが帰ってきてビックリした。もしかしたらこの世界には俺以外にも転生者がいるのかもしれない。そんな希望が湧いてきた。
「はい。少なくともここは俺の知らない土地です」
「もしかすると・・・ちょっとついてきてくるれるか?」
考えた結果俺はついて行くことにした。他に行く宛もないしね。目的地に向かう途中にお爺さんから色々話を聞く事が出来た。ここは古くからある伝統のある町だけど伝説があるぐらいで特に他は見どころは無く観光客はほとんど来ないらしい。首都からも離れていて人口もそれ程多くはない。
ちなみにお爺さんはその伝説の事も話してくれた。その伝説はこの世界とは別の世界から来た人が女神の封印を解き放ち魔王の支配から解放するという話だ。つまり俺が魔王を倒すんだな。早く無双したいなー。
なんでこの町がその伝説に関係するかというと伝説が書かれている壁画があり、その中に登場する剣と女神はこの町に封印されていると書かれているからだ。それからあとはこの世界のことを聞いた。この世界は魔王が支配している。魔王が支配し始めてから400年以上経っていいる。日本で言えば江戸になったぐらいか?
「そう言えばお前さんの、スキルは何なのだ?」
「え?自分のスキルってどう確認するんですか?」
「いや、普通に念じれば分かるんじゃが・・・」
「俺もしかしてスキル持ってない?」
「持ってないのか?不思議なこともあるもんじゃ。まあ他の世界から来てる時点で不思議じゃがな」
そんなことを話している間に目的地についたらしい。そこは町の中心地で人通りも今までに比べて多く真ん中には大きな岩とそこに剣が刺さっている。剣は中々に強そうなもので特に豪華な装飾なんかは無かったがなんというか素人の俺でも分かるぐらいにオーラを纏っていた。
「お前さんや、試しにこの剣を抜いて見てくれないか。」
お爺さんが岩の剣に指を指しながらそう言った。
「俺をここに連れて来たのはこの剣を抜けるかを確かめるためですか?」
「そうじゃ、この剣はさっき話した伝説の中に登場する剣で選ばれた者しか抜けないと言われていてな、実際今までかなりの人数が挑んだが誰も抜くことが出来なかった。そこでお前さんの出番という訳じゃ。」
「つまり、俺が異世界から来たから伝説通りだとこの剣が抜けるんじゃないかってことですかね。」
「そういう事じゃ。」
あれ、もしやこの剣が転生した俺に与えられるチートアイテムなのかも。そうと分かれば
「任せてください!!」
と俺は威勢よく言言いながら剣を掴みその勢のまま力の限り引っ張った。そらはもう顔面崩壊も気にすることもなく。けれど剣はびくともしない。しばらくやったが1mmも動かない。簡単には諦めたく無かったが体力の限界も近くどうしようもないので、しかたなく俺は
「すいません、無理そうです」
とお爺さんに言った。そうするとお爺さんは残念そうな顔をして、
「やっぱり無理じゃったか」
「すいません」
「別に謝ることじゃない。こっちこそ連れ回して悪かったな。それはそうとお前さん行く宛はあるのか?」
「いえ、無いです」
「じゃあ、わしの家にくるか?」
「え?いいんですか?」
「ああ、構わんよ」
「じゃあお言葉に甘えてお世話になります」
もしかしたら俺には何もチートなものは与えられないのかな。不安に思いながらも俺はお爺さんと一緒におじいさんの家に向かった
初めて書くのでおかしな点が多いと思いますが、気ままに書いてくのでよろしくお願いします。