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透過光

作者: 雪つむじ

雲は

細かい粒の集まりたち


そこから差し込む光の姿は

透き通っていた原形を

とどめていない光の姿

乱反射して崩れた姿

うっすら滲んだ透過光


そこに伸ばした手を当てて

影を落として遊んでみたり

背中を向けてキスしたり


なのにときどき僕たちは

空を眺めて目を細めて


今日の雲は明るいとか

今日の雲は暗いとか

何千Ftかわからない

スケールを測っているつもり


でもそれって

晴れている空の色ですら

細かい雲のなりそこないの

粒たちが乱反射させた色を見ているのだから


青かろうが

赤かろうが

グレーだろうが

黒だろうが

そんなの関係ないんだよ


本当の透過光を感じたいなら

夜空を見上げてみるといい

混じりっ気のないピュアのかたまり

紫色の透過光

ぐちゃっと潰れた粘液が

ゆらゆら揺らぐ光と一緒に

貼り付けてあるのが感じ取れる


ほら

さわってみなさいな

透き通って見えるものは

大体ねばっとしているから

どんな思いだって透けて見える。


ありがとうございました。

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