ゲーム開始の直後はチュートリアルがあって説明ばかりなのでちょっとだれますよね!
*登場人物の名前重複が紛らわしいので変更が発生しました。
冒険者のダン→ダンテ
本日から本当の意味で学園生活が始まるのですが、私の予想通り初日という事もありまずはクラス分けが行われました。
総生徒数1500名前後を1学年10クラスで、各クラスに50名前後の生徒が配属されまして、1-Aというようなアルファベット表記のクラス名が付けられています。
1500名と聞いて国中でそれは少なくない?と思われるかもしれませんが、魔法を使える存在はこの魔法がある世界でもかなり少ないので、これでもかなり多いのです。
魔法が扱える子供が生まれる確率が100人に1人もあるかないかでしかなく、しかもその子がちゃんと育つとは限らないですから、1学年で500人も集まるのはすごいことなのです。
例えば私が通っていたお嬢様学校ですが、全国から生徒が集まるほどの日本有数の学校でしたが、1学年で200名ほどでした。
今になってわかりますが、私よくそんな学校に通ていたなぁ、と。
何を考えて前世の両親があのお嬢様学校に入学させたのか今となっては確かめようがありませんが、すごい体験をさせてもらっていたと思います。
なんだか思考がそれてしまいましたが、今はリースとして生きているのですから、前世でできなかった分も合わせて楽しく、そして自分のしたい事をやっていきたいと思います。
そのためにもこのクラス、1-Cでも特に可愛い少女たちと仲良くなって、お姉さまか妹になってもらうのです!
第一目標は同室でもあるルビーちゃんですね。
ルームメイトというアドバンテージをしっかり活かし、いち早く姉妹の契りを交わしたいと思います。
そして可愛いルビーちゃんを愛でまくるのです!むはー!
「では、続いてリスティナさん自己紹介をお願いします」
「・・・」
「リスティナ、呼ばれてるわよ」
「はい、なんですか、ルビナスさん?」
「自己紹介、あなたの番よ」
「あら、そうですか。ありがとうございます。やっぱりルビーちゃんはきゃわいいですね」
「こ、こんなところで何言い出すのよ!?」
「ルビナスさん、どうしましたか?今は自己紹介中ですよ。リスティナさん、自己紹介をお願いします」
「す、すみません」
「はい。私の名はリスティナと言います。生まれは王家直轄領のザルツです。よろしくお願いします」
「くっ、なんで私が怒られるのよ。しかもしれっと無関係をよそってるし」
などと順番に自己紹介が続いていくのですが、自己紹介を聞いている限りゲームの時と若干クラスメイトが変わっているようですね。
ゲームでしたらルビーちゃん以外の登場人物は、悪役令嬢の一人で取り巻き令嬢たちとの連携を得意とするヤクトワルト伯爵令嬢ミレディ様とその取り巻き令嬢ABCがいたはずなのです。
ですが、ミレディ様はおらず取り巻き令嬢Cであるダグル男爵令嬢しかいません。
これはどういう事なのかはわかりませんが、とりあえず男爵令嬢の名前がチェルシーさんという事が判明しただけでも良しとしましょう。
しかし、令嬢Cでチェルシーって、ちょっと安直な名前の付け方じゃないのかな?とチェルシーさんを見ていたのですが、彼女も私に見られている事に気が付いたのか、ちらちらとこちらに視線を向けてきます。
その様子がなんとも保護欲をくすぐる可愛さでして、余計にじっと見てしまいます。
そのままじっと見ていたらなんだからチェルシーさんの頬が赤くなってきて、その様子がもう、すごくきゃわいいのです!
ぜひ取り巻き令嬢Cから私の妹へクラスチェンジさせるしかありません。
私はクラスメイトにわからないように、机の下でそっと拳を握りしめるのでした。
「まさか、あの方もターゲットに?いえ、ここは私が逃れるチャンスかもしれないわ」
なんだかルビーちゃんがぶつぶつ言ってますが、大丈夫ですよ。
ちゃんと1番の妹はルビーちゃんと決めていますよ。
だって、ルビーちゃんは世界一の妹力を持った可愛さなのですから!
あ、なんだかゲームの攻略対象だったダンデライオン伯爵家嫡子と十字聖教教皇の御子も一緒のクラスなのですが、興味ないからどうでもよい事ですね。
自己紹介が終わった後は授業内容についてのオリエンテーションです。
学科は総合学習、礼儀作法、魔法学、体育の4学科ありまして、これらの基礎的なことを1年間通して学びます。
これは初年度の1年だけで、2年生になったら各学科の専門分野を選択して学んでいくことになります。
この事は来年になったらまた説明するとしまして、まずは初年度の学科の説明をしていきますね。
まず、総合学習とは数学や歴史といったもので、前世での中学校レベルの知識を学びます。
ああ、そういえばまだ言っていませんでしたがこの国の住人の識字率は相当高く、ほとんどの人が読み書きができまして、簡単な四則演算がきるのです。
ですから一から文字を学んだり、算数レベルの学習をする必要がないのでこの魔法学園ではわざわざ教えたりしないのです。
私も村にいた時に母や他の大人たちから同年代の子供たちに交じって学びましたし、前世では高校生でしたから算数は教えてもらわなくてもできました。
さらに前世では高校生でしたから数学だけでみればもう教えてもらう必要はないので、その時間をどう有効に使おうか今から考えているところなのです。
礼儀作法の授業はテーブルマナーなどの貴族社会で通用する最低限の教育を施されます。
母に確認したところ、私の礼儀作法だったらほぼ大丈夫ということでしたので、これも油断しなければ良い成績で修められそうで安心しています。
お嬢様学校時代の教育やお姉さまだった旧華族の姫さまからの教えが役に立つのですから、人生わからないものです。
そもそもゲーム世界に転生なんて体験している時点で普通ではありませんね。
次に魔法学ですが、魔法について学び、魔法をどんどん習得してく授業になります。
これは適正がどれほどあるか把握できない世界ですからとりあえず全部の魔法を教えて使わせてみる、という事になります。
ゲームでの設定では、魔法を使える人でも通常2、3種類しか魔法は習得できないらしく、主要キャラたちは4つ、5つと使えちゃいます。
ちなみに私は全部の種類の魔法を覚えることができるようで、ゲームでは各種魔法のレベルの高さが攻略キャラとのイベント発生フラグになっていたりしました。
なかでも治療魔法に関しては学園生活ですべて治療魔法の魔法レベル向上と経験値を貯めてレベル向上に費やすと、神級と設定された死者蘇生や欠損部位復元の魔法が使えるようになります。
これをするとだれも攻略できずにノーマルエンドの一つである聖女エンドに辿り着き、だれとも結婚せずに十字聖教で生涯を終える事になります。
男子が苦手な私にはこれはこれで有りな気もしますが、目的である可愛い美少女たちを愛でるという観点から見たら神殿内部しか対象がいなくなりますので、やっぱりのーさんきゅーなのです。
あ、魔法学校の卒業生である私の母も治療魔法の達人なのですが、王級までの治療魔法が使え、欠損さえしていなければどんな傷でも治せる魔法少女なのです。
可愛い上に魔法少女とか、ぜひピンクのふりふりな衣装を着て杖を持ってポーズして欲しいのです。
今のところその願いは叶っていませんが。
最後に体育ですが、基礎体力を上げるためのランニングや柔軟などのトレーニングと武器の素振りを行います。
これ全生徒行うのですが、平民はまだわかるとして貴族のご令嬢までやるのはゲームの時も不思議だったのですが、どうやらこの国の方針が関わってくるようです。
現在フランディル王国と隣国の間で長年戦争が続いていまして、子女もいざという時のために最低限自身の身を守れるほうが良いという王家の命令だそうです。
ゲームでの設定では百年戦争という名称が付けられてましたが、イベントの進行次第では私も戦地に赴く場合があります。
その時までのステータス次第で戦争の勝利に貢献し、終戦する救国の戦乙女エンドなんてものも存在します。
やっぱりあのゲーム、ただの乙女ゲームではなかった気がします。
普通乙女ゲームだったらヒロインが攻略者ときゃっはうふふするだけですが、下手に育成ロールプレイングゲームの要素を取り込んでしまったから奇妙な事になったのだと思います。
まあ、だからこそ、乙女ゲームなのに国民的人気とまでは行きませんが男性でも遊べるゲームとして人気を博し、アニメ化とかしたのでしょう。
あ、アニメ版は私見てませんのでどういう内容かは分かりませんから聞かないでくださいね。
話がまたそれましたね。
3年間ずっと基礎体力向上をするわけではなく、夏から戦闘の訓練も施されることになります。
戦闘訓練といってもいきなり実戦を行うのではなく、武器の扱い方からはじめ、魔法を使った戦闘なども行うのです。
ここまでが1年間学ぶ内容になりまして、1月から5月までを前期、7月から12月までも後期とし、5月と12月にテストを行います。
あと授業と関係ないですが学園行事として秋には発表会、冬には舞踏会などが催されたりイベントには事欠きません。
異世界で魔法があると言っても学校という性質はあまり変わらないのです。
テストと聞いて嫌な顔をする人たちがところどころに見受けられるのがその良い例なのでしょうね。
ちなみにゲームでは各授業をリズムゲームのようなもので体験していき、上手くクリアすれば各項目のレベルが上がっていくというものでした。
レベルが上がると成功判定の範囲も広くなるという凝りようが、本当に何でもありなゲームなので飽きられない要因だったのだと思います。
私は可愛い美少女たちがいっぱい出てくるからやっていたのですけどね!
オリエンテーションは午前中で終わりまして、本日はここまでです。
皆さんの行動予定はわかりませんが、私は母が務めている魔法治療院に行く予定があるので外出なのです。
ルビーちゃんに声を掛けてみたのですが、彼女も実家に一度戻るようで着替えて部屋を出ました。
もうちょっと交流したかったのですが、時間があまりなかったのか慌てていたのです。
寮とはいえ館内で走るのは行儀がよくないと思うのですが、慌てて走るルビーちゃんも可愛いのでOKなのです!
さて、私も普段着に着替えて外出なのです。
普段着と言っても厚手のワンピースにウエストポーチ、腰には愛用の剣を佩する私の冒険者スタイルでのお出かけなのです。
そうしてやって来ました母が務める魔法治療院。
王都でも平民が集まる下町地域に存在し、治療魔法の使い手が多数在籍している場所です。
この魔法治療院は建設されて10年ほどしか経っておらず、以前は治療魔法の使い手が下町に居を構えるという事はなかったそうです。
もともと数が少ない魔法使い、それもある程度の傷を治す中級以上の使い手が少ないため貴族街にしか存在していませんでした。
それがなぜ下町にできたと言いますと、魔法治療院に併設された施設に関係があります。
その施設とは身寄りのない子を育てる孤児院で、私の母が育った場所でもあります。
なぜ母が魔法学園に入学できて、卒業後に侯爵家で従事していたかも関わってくるのです。
元々この孤児院はノワール侯爵家が貴族の義務の一環として経営していた場所。
表向きは慈善事業ですが、実態はノワール侯爵家の兵や従事とするべくやっていたという裏話があるそうで、偶々魔法の才能があった母はノワール家前当主が魔法学園へ通わせ、卒業後はノワール家で従事させたという事らしいのです。
そして母があまりにも優秀な成績で魔法学園を卒業したものですからこの孤児院の事を王家が注目してしまって、ノワール侯爵家から王家に経営権が移ってしまったのです。
その時に孤児院で働いていた者たちが全員ノワール家に移動したため、孤児院を経営する人物として魔法学園で治療魔法の講師をしていたオズワルド様が抜擢され、そのまま魔法治療院も作ってしまったというのが事の経緯です。
で、そのオズワルド様なのですが、齢60歳のおじいちゃんでして、人の好さそうな雰囲気を持った方なのです。
ノワール侯爵家に王都に連れてこられた後、話し合いの結果、私と母はノワール家でお世話にならず暮らすことを選択したのですが行く宛てもなく、母が育った孤児院に行ってみようと行ってみたら全然違う建物になっていて驚いたし、オズワルド様が居たのも驚きましたが相談してみたら住み込みで雇ってくれる事になった恩人でもあるのです。
そして私が魔法が使えることを知ったオズワルド様の推薦でグリンベルト魔法学園に通うことになってしまった、というおまけまでついちゃいましたが。
「お母さん、ただいま!」
「あら、リーナちゃんおかえりなさい。ずいぶん早かったのね」
「うん、早くお母さんに会いたかったから走ってきちゃった!」
「王都みたいな都会で走ったら危ないわよ?」
「大丈夫だよ、お母さん。ちゃんと人が通らない場所を通ってきたから」
「まさか裏通りを通ったの?貴族街は大丈夫でも下町は危ない人たちが居るからダメよ」
「ちゃんと屋根伝いで来たから誰にも会ってないよ」
「リーナちゃん、普通に表通りを歩いて来てね、次から」
「はーい」
私は可愛い美少女からのお願いは素直に聞く良い子だから次からは身体強化と風の魔法を使わずに歩いて帰ってくる事にしました。
あ、その可愛い美少女と言うのは今目の前にいる私の母であるエスティナ、愛称エスティもしくはティナと呼ばれる可愛い人なのです。
私のお母さんは本当にきゃわいいのです!
あと匂いも甘いので抱き着くと幸せになるので、お母さん成分補充もかねてぎゅーっとしちゃいます。
痛い。
お母さん、何も叩く必要はないと思いますよ?
魔法治療院にやってきた理由はもちろん母に会うためですが、表向きは治療院のお手伝いなのです。
この王立魔法治療院に在籍している治療魔法使いは医院長であるオズワルド様と母以外に2名いらっしゃいます。
ですが毎日4人とも常駐している訳ではなく、週に4日だけ働くというシフトを組んでいます。
これ、私たちが来るまでは休みなしでやっていたようですが、そんなブラックな環境で仕事をしているとやっぱり無理があるようで偶に誰かが倒れるという状態だったようなのです。
それにこの魔法治療院は孤児院も同時経営していますから余計に人手不足なため、かなり過酷な労働条件で仕事をされていました。
それを知った私がシフト制を導入する事を勧めて、完全休養日が週に1日、治療院と孤児院どちらかを1日ずつ休む日を設けるようになったのです。
ただし、そうなると母が就職したからと言っても人手不足は解消されないので、治療院での治療の補助を孤児院の子たちにもさせ、孤児院の世話をする人たちを専属で雇うことになりました。
新たに雇うと言っても、嘗て侯爵家が経営していた時に孤児院に携わっていた年配のすでに引退して余生を送っていた方たちにお願いしての事です。
将来的にはその方たちも仕事ができなくなるでしょうが、孤児院にいる子たちでそのまま孤児院で働きたいという子を雇うという方向で話は進んでいます。
この提案をした時には孤児院にいる子たちの中に実際に働きたいという子が何人もいたので、将来孤児院を卒業した子が新たな孤児を育てるという事になると思います。
この事もあったので、私は孤児院の子たちにも受け入れられ、一緒に遊ぶと喜んでくれるようになっているのです。
可愛い幼女とかもいっぱいいるので、私は本当に幸せなのです!
あ、男の子は生意気な子が多いですからちゃんと教育して行儀良い子たちになってますから、オズワルド様からもお褒めの言葉をもらっています。
「ひっ、リ、リーナ」
「こんにちは、リックくん。今日は治療院のお手伝いの日なんだね」
「う、うん」
「リックくん、ちゃんと目上の人は敬称をつけないとダメだよ。ここには貴族様は来ないけど、孤児院にはお役人様もくるんだから」
「わかった、分かりました、リーナさま」
「私は平民だから様付けじゃなくてよいんだよー?」
「は、はい、リーナさん」
と、このように今では素直にいう事を聞いてくれますから、男の子に興味はありませんが孤児院の子たちは大事にしたいと思っているのです。
話がそれてましたが、私が治療院でお手伝いをするというのは、もちろん治療魔法を使っての治療です。
私は中級までの治療魔法が使えますから骨にヒビが入った程度までなら治療可能なので、ほぼ一人前として扱って頂いてます。
あと母から村にいた時に、薬草知識や医療知識なども教えて貰ったり、実際に手伝っていましたから即戦力として母と一緒に採用されたのです。
ただ、魔法学園に通う事になったので、お手伝いできる日だけお邪魔するという事になりました。
本当なら母と一緒に働きたかったのですが、こればっかりは仕方ないですね。
魔法学園には可愛い美少女がいっぱいいますから、その誘惑には勝てなかったのです!
でもお母さんがキリっとした表情で魔法を使う姿は幼い子が大人ぶっているように見えるので、その様子を間近で見たいという欲求もありますので私はとてもつらいのです。
ああ、早くお姉さまたちと契りを交わして私だけの楽園が出来上がらないかな、と私は切に願うのでした。
「あ、あのリーナちゃん」
「・・・」
「リーナちゃーん?」
「あ、はい。こんにちはダンテさん、今日はどうしました?」
「いや、ここに来てるんだから治療をお願いしたいんだけど」
「若いのですから唾でもつけておけば治ると思いますよ」
「はい?あ、あのさすがにこれは唾では治らないと思うんだけど」
「うーん、骨折してますね。添木して一月も安静にしていれば治りますよ」
「それだと仕事できないんだけどな。リーナちゃん、本当に男には容赦ないね。アンには優しいのに」
「アンナさんは美人ですからね、当然じゃないですか!」
「魔法で怪我だけじゃなく、肌荒れや枝毛まで治療してもらったとか言ってたけど、差がありすぎだよね!」
「むぅ、仕方ないですね。魔法を使いますから次からはアンナさんも連れてきてくださいね、それで手を打ちます」
「うう、貧乏冒険者だからリーナちゃんに頼らなくちゃいけない自分が恨めしい」
「えい。はい、終わりましたよ。さあ、早く帰って仕事してくださいね」
「いつ見てもすごいよな、リーナちゃんの魔法。男にも優しければもっという事ないのに。あ、お代はどうしよう?」
「いつものように孤児院に寄付でお願いしますね」
「あいよ」
私はお手伝いですから治療費は頂けませんので、孤児院に寄付という形をとってもらっています。
私としては女性には完全無料でよいのですが、そういう事をしていると変な男性が集ってきますので、オズワルド様の提案もあってこうなりました。
その時にそれなら男性だけ外して女性、できれば美少女と美幼女だけ治療という風にできないか相談したのですが、なぜか頭を押さえて拒否されました。
なぜでしょうね、未だに拒否された理由が判りません。
あ、次は女の子の患者さんですね、しかも可愛らしい美幼女ちゃんなのです。
いつもより気合を入れて治療しますよー!やっふー!
「学園はどうかな、リーナちゃん」
「うん、可愛い娘さんが多くて良いところだよ!」
「まったくブレないわね、リーナちゃんは」
「でも、お母さんの方が可愛いよ!」
「・・・本当にブレないわね、リーナちゃんは」
夕方になって診察終了となりましたので、二日ぶりに母と一緒に食事なのです。
今まで母と離れて生活するなんて事を経験してこなかったので、一日だけとはいえ会えなかったのは相当寂しいと感じました。
前世では学校行事で家に帰らないという体験をしていましたが、今世では初めての事なので思ったよりも辛かったのです。
それが表情に出ていたのか母が頭を撫でてくれましたが、久しぶりにお母さんらしい対応をされて思わず涙ぐんじゃいました。
そっと抱きしめてくれる母のやさしさに触れて安心したのでしょう、母の柔らかさと甘い香りにはぁはぁしてきて、抱き着いてしまい、母に頬擦りしていたら頭を叩かれました。
「リーナちゃん、もしかしてわざとだったの?」
「ち、違うんだよ、お母さん!えっと、これは、アレだよ!お母さんが可愛過ぎて柔らかくて良い香りがするから悪いんだよ!いや、とっても良いんだよ!」
なんて言い訳のような本音を言ったらまた頭を叩かれました。
でも、本当に仕方ないと思います。
お母さんが可愛過ぎるのがいけないのです!
さて、母とのスキンシップはこれぐらいにして美味しい料理をいただきます。
今日の料理は久しぶりに母が全部作ってくれましたから残さずに食べたいと思います。
折角の母の手料理、可愛い娘さんの手料理なのですからじっくり味わいます。
特性のホワイトシチューを口にするだけで思わず叫びたくなりますが、ここはぐっと我慢なのです。
焦らなくともまだまだ幸せは残っていますから一口一口噛みしめて、お母さん成分を補充して明日からの授業に備えたいと思います。
そして、明日から可愛い美少女たちにどんどんアプローチして仲良くなって、姉妹の契りを結ぶのです!むはー!
「こら、リーナちゃん。食事中に急に立ち上がったらダメでしょ」
「はーい、ごめんなさい」
幸せな未来を妄想して、思わず先走っちゃいました!
お読みくださってありがとうございました。
設定説明を絡めての文章なのでちょっとテンポが悪かったかな?と思いつつもとりあえず投稿させてもらいました。
次話以降はテンポよく行きたいと思いますので、よろしくお願いします。
感想などもお待ちしておりまーす。