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パンドラの領域シリーズ  作者: いす投げ小太郎
パンドラの領域
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第一の災い

第一の災い


世の中には、決して開いてはいけない領域がある。 

人類の罪はすべてそこからきている。神は二物を与えないと或る人は言う。

人間には科学を発達させる力があっても、その力を悪用することしかできないのだろうか


突然の始まり


「何でしょうか、当研究所所長ともあろうおかたが。」彼は言った。

彼の属す独立財団法人日本脳科学研究所はかつてノーベル賞受賞者である豊永高明が、日本を占領しているアメリア連邦の支援を受けて設立した当時最先端の脳科学研究所だった。この研究所の研究員は有能でつぎつぎにほかの大学の教授になっていった。

しかし、ある年政権交代によって、予算は減らされ、再び政権交代が起きると予算は戻ったが, 流出してしまった有能な研究者はいなくなり、予算が多いことで天下りをする者,博士号を獲得したのは

良いが、その後研究が進展しない者、まあ行ってしまえば、能無しの巣窟となっていた。 

しかし、現所長である西岡裕信、当時、西都大学教授であった彼はここの研究所出身であり、この状態を憂いて、この研究所に帰ってきたのである。    

そのとき一緒についていったのが彼である。

彼は、記憶と電気信号の関係について調べていたが、ほとんどの人に批判され、とうとうほら吹き呼ばわりされるようになり、大学にいづらくなってしまい、彼の研究室の教授であった西岡についてこないかとそんなとき言われたのである。彼は脳科学研究所を理化学研究所や日本科学研究機構などと同等の機関だと教えられたのだが現実はけしてあまくはなかった。

なんて昔を回想していると「ぼおっとするな。」と叱責をくらった。

すると、嫌な声が聞こえた。頭堅雄副所長だ!

「君はあいかわらず無礼だね。本当に君に会うとムカムカしてくるよ。」

彼は天下り組の代表格で、かつては、日本統治委員会(日本国政府は2070年、中華民主共和国と共に、アメリア連邦から宣戦布告してしまい、アメリア政府が軍事介入され、ユートピア政府に助けを求めたが、助けてもらえず、今日本国はユートピア政府の首都であるユートピノポリスに亡命政府がおかれている。そして日本統治機構は、アメリア日本占領軍と共同で民主的に統治を行う事実上の政府、しかしその立場は非常に弱い。)の教育部の副事務長をつとめた、そんな官僚精神の権化のような人物に彼はとてもつきあいづらかった。

「まぁ、今はそんな話はどうでも良い。今から君は重要な人物にあってもらう。くれぐれもご失礼のないようによろしく頼むよ。」

所長は言った。「副所長はご機嫌斜めだけど、その理由は、その人物が国賓だからだ。本当に気を付けてくれ。さぁ、ついてきてくれ。」

そして彼らは会議室に向かった。


謎の人物


会議室に入ると一人の男が入っていた。

頭副所長がぺらぺらのえいごをしゃべっている。「my name is katao tou.nice 

to meet you.」

「私は日本語を話せます。なぜなら、日系4世でね。」

彼はざまみろと思った。しかし同時にあんなにいつも自信満々な頭が失態を見せたことをかわいそうに思った。頭はあおざめてしまっている。

男は言った。「私は田中 レーニン、ユートピア社会主義共和国連邦科学省大臣です。Mr.、あなたの協力を科学省及び政府を代表して要請します。」「そのようなことを言われても困ります。我々の国は、アメリア連邦軍によって、占領されているのですよ。」頭副所長は言った。

「そんなことは、わかっています。しかし今、我が国は、あの民主主義という忌々しい考えによって、国民は我々を憎むようになり、このままではスターリン大統領や我々ユートピア共産党は崩壊してしまう。それどころか戦争まで起きて、大勢の人が死んでしまう。だから、あなた方にお願いしているのです。」


迷いと結論


戦争を経験し、そして国が消滅したあの夏の日を彼の祖母は体験した。

そんな祖母がよく言っていたことがある。


「戦争は絶対に、絶対に避けなきゃだめ。戦争はね、お互いの国の人を憎しみに駆り立てるの。」そんなこと今思い出していた。

「そんなこと、答えは決まっている。答えはノーだ。」頭副所長は言った。

「この計画さえなれば日本も独立させてあげても良いですよ。」

「あんた、なあ。日本は負けた。そのこと自覚しているのだよ。特に私などハワイ攻略に従軍したからわかる。捕虜として、アメリア兵からは笑われ、日本に帰ると、独立を失った。もうこれ以上逆らえばどうなるかわからないのだよ。だからあんたのような事情を知らんものは口を出すな。」西岡所長がいつもに無く、激情的に言った。

そして、彼はこう言った。「交渉してだめだったら、どうするか。我が国では、国家安全保護委員会の下にある諜報機関NOTSS (nation of the secret service)野中でも拉致のエキスパートであるA課(division of abduct)に我々は、頼むのだよ。今回も腕利きをつれてきてくれた。コールマン君だ。」

そういうと白人の男が入ってきた。

「どうやってここへと侵入したのだ?」

「我々からみれば、あんな老いぼれた警備員などいないも同然だよ。ちょっとコーヒーに睡眠薬を入れただけなのにちっとも気付かないのだから?あ、ご紹介がまだでした。私はミード コールマン、駐日ユ国大使館武官兼a課東アジア部日本係要人拿捕課主任だ。

彼は言った。「私がちょっと叫べば、みんなきてくれるのじゃないか?」

「そんな手抜かりはしないよ。ちょうど今、今日は大事な人が来るから帰ってくれといことをマーク君に言うように言っといたよ。なんせ、彼は我が要人拿捕課の最も優れた人材だからね。」

「さてコールマン、彼らに睡眠薬を注射しなさい。」

そして彼らは倒れた。


アメリア連邦駐日武官カールの疑問


この日、カールはレーニンの訪日のニュースを見ていた。

「おかしい。何かおかしい。日本に何か訪れなければならない理由でもあるか?そこにcsiの駐日情報員兼アメリア日本占領軍国防監視官のマレーから電話がかかってきた。「もしもし、今日本の東京の監視カメラを見ていたら、レーニンとコールマンが、あの裏切り者が写っていた。場所は、日本脳科学研究所。時間は、十時間前。」

「もっと詳しい情報をくれ。」彼は言った。

「あ、まずい。ハッキングされた。ダメです。もうその情報は、奪われてしまいました。」

「いま、田中はどこにいるのだ?」

「船でウラジオストクへ向かっていて、もうユ国領内です。」

「やられた。もうダメだ。一様、ローランド占領軍司令官兼日本占領委員会委員長兼日本大使に報告しておこう。」

「しかしどうやって逃げたんだ?」彼は疑問を抱いた。

所長の友人


こんなドタバタ劇をアメリア軍が演じている間に、彼らは一路ユートピア社会主義共和国連邦へとむかっていた。

「ん、ここはどこだ。」彼は言った。

「日本でないのは確かのようだ。」後ろから声が聞こえた。

「あなたは誰ですか?」

「久しぶりだな、西岡。お前はこの声に気が付かないのか。」

「お前は高橋じゃないか。」

「もしかして、東都大教授の高橋師直先生ではないですか。私はあなたから影響を受けて、記憶と脳の関係について研究しているのです。」

「そうか,私の調べていた電気信号と脳の関係にかんすることか。」

「ええ、あなたの調べたことを使って、脳の記憶を補修することができるようになりました。」

「そういうことか、私は電極を埋め込んで、動物の身体を動かす、限界以上の力を得ることができるようになる研究をしていた。これは、完璧な洗脳技術の開発のために我々は拉致されたのだよ。」

「どこでそんな研究をしていたのですか?」彼は言った。

「アメリア軍基地さ。彼らはお金をじゃぶじゃぶ出してくれるからね。

日本国時代はお金が全然でなかったから大変だったが、今じゃどうだ。お金は入るし、でかい家だって買えた。いや、日本が負けてよかったよ。」

「お前、変わったな。前はお国のために必死に研究をしていたというのに。」

「お前こそ時代の波についていけていないのだよ。今の日本のどこに守る必要があるというのだ。かんがえてみろ。総理大臣や国会議員は日本を捨てて、ユ国に亡命して、天皇家は途絶え、官僚がむさぼる、そんな国のどこに守らなければならないところがあるというのだ。」

「おい、口をつつしめ。我々、日本統治機構の職員を馬鹿にするな。我々がいるから、東都大、西都大をはじめとする国立大学に予算をだしているとおもっているのだ。」

「ハッハッハ。面白い。ちょっと訂正するよ。実際に機構に予算を出しているのは、アメリア日本占領軍の下にある日本占領統治委員会のまた下にある日本税収局であり、その主要委員会である予算支出検討評議委員会が許可しないと一つも決まらないのが現情なのだよ。本当におもしろいな。いやぁ、笑える。面白くて仕方ないや。わしよりよほどくわしい官僚さんがそんなことも気が付かないとは、いや愉快だ。」

「この野郎、ふざけやがって。」ついつい、頭副所長が手を出してしまいそうになり、彼らでなんとか止めた。」

「日本人の心だ。分かるか。どう時代が変わろうが、何度戦争があろうが、俺たちが日本人だと言うことは変わらない。」

「お前は熱血だな、だから監視されるのだよ。お前は知らないかも知れないけどアメリア軍に監視されていたのだよ。お前ももう少し気を付けたほうがいいぞ。」

「お前こそお前のバトロンのアメリア軍さんから嫌われるぞ。こんなユ国人についていったら。」

「まあその時はその時だ。なぁ、こんなむさ苦しい話やめないか。もっとたのしい話をしようじゃないか。」

「じゃあ、わしが従軍したときの話をしよう。ハワイ攻略にわしは戦艦玄武に乗っていた。そしたら、f25戦闘機が現れて、攻撃がはじまった。かなり保ったが結局沈没してしまった。しかし幸運にもあるアメリア兵に助けてもらえた。しかしアメリア兵には笑われ、祖国に帰っても何もかも灰になっていたよ。」

「全然楽しくないじゃないか。しかしなんで前線にお前は出陣したのだ。わしみたいに研究をしていれば良いじゃないのか。」

「祖国のために戦いたかったのだよ、当時は。」

「ふーん、国粋主義者め。」高橋教授は笑いながら言った。

「この利己主義者が。」西岡所長も笑いながら言った。


計画遂行へ


そのころ、船内ではユートピア社会主義共和国連邦科学アカデミー脳科学部門脳活動研究科研究主任のアーベルと田中 レーニンが話していた。

「よくぞやられました。これで計画遂行へと近づきましたね。」アーベルはガタガタ震えながら言った。

ふん。彼のこと田中は鼻で笑った。ユダヤ人というのは本当に臆病な生き物だな。あんなにも震えてどうせ、私に粛清されるのがこわいのだろう。

なぜなら私は、パンドラ計画最高責任者なのだから。

当時、ユートピア共産党は度重なる暴動で、徐々に勢力を失いつつあった。

そんな中、彼田中 レーニンは徐々に勢力を拡張していった。

彼の考え方はこうだ。

「今、勢力が弱まっているのは、周りの東欧各国を守るのに足を引っ張られているからだ。だから、東側各国から撤退して革新的なことを対外に打ち出し、

アメリア連邦と手を組んで冷戦を終わらせてその隙に国の体制を立て直す。」

そして、2079年ついに彼は共産党総書記に上り詰めたのである。

しかし、当時の情勢はきわめて危険で、いつ暗殺されてもおかしくない。

だから、替え玉としてマルコフ スターリンが選ばれたのである。

その結果、田中 レーニンを総書記とする方針は党最高審議会の特別指令となり、内外ともにスターリンが総書記であると発表したのである。

そして、スターリンは大統領制を取り入れ、そして初代大統領に就任したのである。彼は、レーニン等最高審議会の命令に従い、内政を回復させたのである。

そんな中、彼は科学省大臣に就任したのである。

その後、何食わぬ顔で、パンドラ計画を提案したのだ。

パンドラ計画、それは彼ら最高審議会の最後の要なのである。

よって当然承認されて、彼はパンドラ計画最高責任者に就任したのである。

そして、著名な科学者たちを拉致して、研究を進めさせた。

また、金で従うような者には、大金を出してつれてきたのである。

しかし、この計画をばらそうという者は容赦なく殺したのである。

「ふふふ、もう少しで私の計画は実現する。その時、世界の全ての者が従うであろう。」彼はつい口に出してしまそうになった。


ラシア社会主義連邦共和国上陸


突然、動きが止まった。彼には何が起きたのか分からなかった。

「とっとと外に出てください、日本脳科学研究所ご一行様。」後ろから田中の声が聞こえてきた。

「ちくしょう、あれが同じ日系人とは思えないなあ。あいつ、同じ日本人とは、思えないと思う。しかも、周りの奴もろくな者がいない。」

「さあ、さっさと降りてくれ。あんたたち、気を付けた方が良いぜ。」そこだけ小さい声で今まで聞いたことの声が聞こえた。

後ろを見ると、一人の軍服を着た老いぶれた老人がいた。

「わしは長いとこ,亡命者や科学者に会ってきたが、毎回そいつが殺されたという話を聞くのだ。だから、どんな汚いことしても、生きろ。それがわしからの忠告だ。」そういって老人は立ち去ろうとした。

「待ってください。あなたのお名前は?」彼は聞いた。

「名を名乗るような者ではないさ。」そういって老人は姿を消した。

続いて入ってきた男は大声で[get out soon.]といった。

そして、彼らは船を降りた。

そこで初めて高橋の姿が見えた。

なんとその姿は四十代ぐらいで所長の老けた顔とはまるで別物だった

すると、見るからに弱っちそうな男が「ドクター豊山先生ご一行様、これからは私入国管理局が案内させてもらいます。

今から一緒にシベリア鉄道の特別列車に乗ってユートピノポリスへ向かいましょう。これきてください。なんせここは寒いですから。」

そう言って防寒着を渡された。

それから、シベリア鉄道に乗っている間に逃げる隙を探したものの後ろには拳銃を武装した男が何人もいて諦めざるおえなかった。

そして無事に列車はユートピノポリスに到着した。

着いたとたん、外から雑音が聞こえた。

「今日は、建国記念日でより一層デモの規模が大きくなっているのだ。

かし、その話は後にしといて、今の話を書こう。

その後、彼らは居住施設に案内された。

そこにはある日本人の男が待っていた。

「あなたは!霧島先生じゃないですか。あれから何をされていたんですか。僕はずっと待っていたのですよ。一緒にまた研究しようと約束したじゃないですか。

なのに置いてかれてしまって。」高橋がこの時初めて感情を見せた。

「霧島先生、お久しぶりです。私を覚えていらっしゃいますか。」

「もちろん、覚えているよ。君たちは優秀な研究員だったからね。きみたちはあの後どうなったんだ?」

「僕は日本軍に徴兵されて、高橋は日本軍で自白剤オキシドニンの製造に関わっていました。」

「失礼ですが、三方はどういうご関係なのですか?」豊山が聞いた。

「それは私が説明しよう。この方は霧島仁先生、第四次世界大戦以前は帝都大学教授で日本の脳記憶理論研究部門の第一人者だ。当時、我々は桐島研の研究員だったんだ。でも、あの開戦の日に先生はアメリア兵に捕まえられてしまった。我々の身代わりになってアメリア兵に拉致された。その後のことは今、先生に聞かないと分からない。」

「よく分かりましたよ。いつも西岡先生が暴走するのも帝都大の血脈なんですね。」頭副所長が言った。

「あなたは今までどこに行っていたのですか?」高橋が尋ねた。

「私はあの後、ユ国海軍に襲われてしまたんだ。その後、この研究室に入ったんだ。しかし、形式的にはこの研究室は存在しない。

なぜなら、ここはアカデミーには属してないからだ。」

「どういうことですか?」

「ここは政府直轄研究所なんだ。どうあがこうと無駄なんだ。ここは実はとても大きい。見てご覧。」

そう言うと彼はopenと唱えると突然動き始めた。

彼はこう言った。「さあ、見るんだ。」

そうするととても広い空間があらわれた。そこから男や女が十人ほどできた。

「これが私の率いている記憶制御機械開発グループのみんなだ。今から自己紹介してもらうか。」

幸いみんな英語が使えたので何とか理解できた。

一人目はカレン ロバート。アメリア連邦の科学者でかなり有名だったのだが、ある日家に帰る途中に捕まってしまった。

二人目はムハンマド ビン ガルシア。トルコ軍で洗脳を研究していて、トルコ政府によってパスポートをとれないようにされるほどの重要人物だったのだが軍のコックが買収されてしまっていて眠ったまま捕まってしまった。

三人目は他の二人とは違って自ら志願して入った

残りはユ国の研究者で研修員として入ってきたようだった。

「もう二度と我々には本土の地は踏めない。なぜなら我々にはパスポートが与えられてないんだ。だから絶対にこの国を出ることはできない。」

「でいくらもらえるんです、お金。」

「そう慌てるでない。まあ一日五百万リゴ、日本円に直すと五千五百円ぐらい

だろうだよ。」

「はあ、そんなとこでやっていけるか。絶対に脱出してやる。」

「無駄だよ。私が監視するからね。」謎の男が言った。

「私の名はカンネ ベチネイシ。ここの管理人だよ。逃げようとしても無駄だよ、なぜなら我が研究員防御監視委員会がきっちり守っているからね。絶対に我々は逃がさない。」

「そうだ。こいつら監視員によって監視されているから逃げられない。逃げようとしたら奴らに殺される。絶対に命を無駄にしてはならない。絶対に生き延びるんだ。」

「しょうがないな。死んだら元も子もないからね。しかしひどい国だね。」

「私は死んでも彼らに協力しないぞ」

「おやおや、私の研究室にいたころとはだいぶみんな変わってしまったなあ。もうあの頃には二度と戻れないんだろな。」

「あの後、みんな心がしだいに離れていった。もうどうしようも無いんですよ。もう三人の距離は広くなっていたんです。「そうか日本軍が負けた後、みんな離ればなれになったか。まあ今日はいっぱい食べて寝よう。」

そう言って彼らは秘密の居住施設に案内された。


エリア-1「ユダの部屋」1


ユダ、それはキリストを売り渡した12使徒の裏切り者とされていた。

しかしなぜかその不吉な名を刻んでいたのである。豊山は一瞬、寒気がした。

すると高橋が言った。「さすが信心深いユダヤ人のやりそうなことだ。どうせ我々が人類の裏切り者だと思っていたんだよ。彼らが最初に裏切り者と聞いて思うのはやはりユダなんだろうな。まあ、敵の敵は味方か。こいつらも中華思想のような者を抱いているからな。どうせろくなもんじゃないわ。」

そう言われると図星に感じて豊山はとてもびっくりした。

するとカンネが突然話し始めた。「みんな愉快な仲間たちだ。私も仲間をみずみず殺したくしたくない。言うことを良く聞いてくれ。まず、絶対に外には出ないこと。何でも欲しい者があったらいってください。必ず持ってきてあげるから。次にここで暮らすにあたって逃げださないのなら自由な政党政治を認められる。

また、ここでは刑法のみ直接民主制で決定される。そして裁判は十人の裁判官、これは自由な選挙で決まった民会議議長が推挙して、民会が承認する。そして裁判長は常に民会議長が兼任する。そして民会はこのユダの部屋の住人全員が参加するが追放又は蟄居が下った罪人は投票権がない。

また議長や裁判官は半分の賛成を集めればリコールできる。

あと五分で夕食だからそれまでゆっくりしてくれ。」

******

夕食はマルゲリータとペペロンチーノだった。

どちらもおいしく、一同は此の料理を作ったシェフに尊敬の念をいだくほどだった。しかし、その後に飲んだブルゴーニュワイン、インペラートル:サングイス(皇帝の血)は本当に血みたいな色で匂いも悪く味もまずかった。

しかし、此の後驚くべき事件が起きた。

そこでトルコ人の科学者らしき者が裁判を受けていた。

そして判決が下された。

死刑だったトルコ人の男は警官らしき人たちに捕まりその日以来 、二度と姿を見せなかった。

しかし、最も彼が驚いた点は自治のすごさである。彼の生まれたときから日本は占領されていて自由など一つも聞いたことがなかった。しかしそれは世界の変化によっていわば必然的に起きたのである。


第三次世界大戦「ルイン(衰亡)」


第三次世界大戦;ルイン;、それは2040年のよく晴れた日から始まった。

当時、アメリア連邦はまだ、存在せずメイプリアン連邦とアメリア合衆国、それにメキシカン共和国の三つの国に分かれていた。

そのころアメリア合衆国シリコンバレー市、世界のコンピューター企業が集まるその町にゴリーニンウイルスと言われているコンピューターウイルスによってハッキングされ、ゴーグルやヤフォーなどのネット検索エンジンを持っている会社のサーバーが突然ダウンして何と世界の二十六億人に影響が出た。

更にその頃アメリア国防総省、通称スクエアでもハッキングされ、最高機密アンノウン ファイルの全てが奪われるという大事件が起きていた。

そして中国では核ミサイルの発射装置がハッキングされてアメリアのシカゴロスに核ミサイルが落ちる事件が勃発して、国防総省は報復措置として中国の清涼殿広場にミサイルを発射して第一次米中戦争が勃発。

その日にネロニア中央金融取引所では全ての銘柄が大暴落し、絶望の夏と呼ばれた金融危機が勃発。更に米国債を大量に保有する中国が全ての国債を売ったためにアメリア国債は大暴落。これでアメリアは大きな打撃を受けて中国と講和した。そして中国も以上戦うのは不可能だと判断され、もはやこれまでだと両者平等な講和を2048年結んだ。

此の時、世界中で関連の戦争が起きたのでこれらをまとめて第四次世界大戦と呼ばれた。

そしてその後国連は解散して世界中にナショナリズムと新ファシズムが世界を支配するようになってしまった。

さらにこの危機を乗り切ったアメリアの逆襲が始まるのだが;;;;;;;;;


第四次世界大戦「リヴィヴァル」(復活)


第三次世界大戦、それはアメリアに対する集中砲火に等しかった。

しかし新体制になり安定政権が戻ってくるとカルロス大統領(此の人物は初のヒスパニック系大統領として南米との関係を改善させた)の任期中にブラッドフォード国防長官(カナダ系)が任命しフロイスを委員長とするシリコンバレー事件(第三次世界大戦の引き金となったハッキング事件)の調査委員会が開かれ、主に日本人と中国人のハッカーが中心となって、イスラム過激派「アラーの予言者」のリーダーであるムハンマド ビン アラーに依頼されてやったということが発覚した。

そして、アメリア政府は犯人の引き渡しを要求したところ人道上の理由で自国内での裁判となり、核ミサイル施設をハッキングした中国人と日本人の少年は日本では死刑、中国では終身刑だったが恩赦がだされて結局禁固三十年という生温い判決がくだされ他の者に関しては全員禁固刑が下された。

そこでアメリア国政府は四十八時間以内にアメリア軍基地に全員引き渡さないと宣戦布告すると行ったのに対して日本は日米安全保障条約の破棄と九十六時間以内にアメリア軍基地を引き払わなければ、此の国を守るためにあらゆる措置をとると宣言し、更に中国では休戦協定の破棄と日中相互安全保障を結んだ。

そして、北韓国でも休戦協定の破棄と三十八度線超えて戦争状態になり、メソポタミア連邦ではアラーの予言者が選挙で大勝し、サダムアラビアでは反アメリアのメルセルフ皇子ら十数名の王族が軍を掌握し、親アメリアのアスラムグスタム王を追放し、自らムハンマド王を名乗った。

さらにムハンマド王はローマ連合(ヨーロッパ連合にトルコ、イスラエル、パレスチナ共和国などが加わり発展的改組されて生まれた組織。連合軍、ローマ連合議会などからなり総務総理は加盟国の国家元首による投票で決まる。総理は勧告権、議会解散権に加えて連合軍総司令官(加盟国の軍の最高指令権、これは国防大臣と同格の権限が加盟国全域で与えられた。)の任命権、暫定法(全ての国で六ヶ月有効)の発令権、加盟国連合最高裁判所(連合刑法、民法、憲法の三つから裁き、加盟国市民なら最後、ここに控訴できる)の長官任命権などを持つ加盟国に置ける最高国家元首なのである。

そして此の連合のおかげで加盟国は驚異的な早さでの復興を成功させた。)ではどこでも使える通貨ロム建てでの原油買い取りを行うようになり、アメリアと第一次米亜戦争が勃発し、世界中が戦争に包まれた。

これらをまとめて第四次世界大戦、アメリア人は誇らしげに「リヴィヴァル」と呼んだ。

その後、アメリアは全ての戦争に勝ち、ユ連は警戒感を強めていた。

そして日本と中国は政府が存在しなくなった。

そんな負の歴史を思い出しながら、豊山はふとため息をついた。

ひとまずの終わり


そう打ち込んで杉野は打つのをおえた。


この小説に登場する会社、機関、国家は全てフィクションです。

しかし、実は私たちの世界の方がフィクションなのかもしれいのだが;;;;;



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