恋ばないない
どうぞ、覗き見程度に。
『あんたは、男のいうことを聞くような女じゃないよ』
みんなが笑いながら、いっせいに私を見る。
「だろうね~(笑)」ってか?
ノリ、ハジけ、笑う、私。
「そもそも言うこと聞くってどーゆーこと?みんな何を言われてるの?彼氏に」
「服装とかさ…あーゆー時は、こーしてね、とか。要望?」
うん、分からない。
彼氏の言うこと…
私の“あの人”、私が好き勝手生きてるところを好いてくれてる、と まあ自分で納得してんだけど。
『あなたは、とてもクレバーな女性。だけど人を好きになると、仕事も何も手につかなくなる危険性 大よ』
既に、占いの標的は私からケイちゃんに移っていた。
仲良しの女子友+占いができるらしい知人。
女子ったら、自分をカテゴライズするのが大好きなんだから。
友達だとて、みんなバラバラじゃん。だけど『あなたは、こうで、ああでこんなタイプなのよ』そう取り立てて言われると、なんか、自分が特別な人間のような気になって、悪い気分ではない。
♪劣等感 カテゴライズ そういうの忘れてみましょう~by林檎
バイリン、ガル
ベンガル
いけない…思考を飛ばしてしまった。
すぐさま、みんなの輪の中心に戻り、笑う、私。ボケ、つっこむ、私。
今、このステージで、楽しむ努力を怠るなんて嫌。中心にいなきゃ嫌。
そんな、私と、私の“あの人”の恋のお話。
はじまりません
はじまりません
思わせぶってすみません。