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417●『果てしなきスカーレット』(2025)⑨まとめ:五つの問題点とその対策(前)。ストーリーを脳内補完して楽しむのだ。

417●『果てしなきスカーレット』(2025)⑨まとめ:五つの問題点とその対策(前)。ストーリーを脳内補完して楽しむのだ。



 いや実に、悩ましい作品です、『果てしなきスカーレット』は。

 巷のネットでは酷評が目立ちますが……

 私は、作品全体に漂うムードは、やはり良作だと思います。

 『ハムレット』を下敷きにしただけあって、格調の高い作風であることは確か。

 “復讐”の執念に憑りつかれて、殺伐とした人生しか見ようとしてこなかったヒロインが、能天気なまでに平和主義な青年に感化され、(うっかり)惚れてしまったことで自分自身を見つめ直し、「敵を赦し、己を赦し、復讐は神に委ねる」境地に至ることで精神の呪縛から解き放たれ、本来あるべき人生を取り戻す……。

 文句なし、素晴らしいテーマに取り組んだ作品です。

 そのことは疑いようもありません。

  しかし……


 劇場アニメ『果てしなきスカーレット』のストーリーには、大小さまざまな論理的矛盾が錯綜して、観客を混乱し、思考のカオスにいざなっていることも事実だと、認めざるを得ないのです、哀しいことですが。


 原因はなにか。

 率直に申しまして、“ものすごく説明不足”であること。

 それゆえに、作品の筋書きへの観客の関心と理解が、誤った方向へミスリードされてしまい、物語が進むにつれて「こんなはずではない!」と困惑させることになるのです。


 ただし文庫の小説版を拝読しますと、どうやら、映像作品では説明不足となっている情報が記述されていて、観客の脳内の混乱がある程度解決すると思われます。

 それでも、かなり大きな疑問点が、いくつか残されています。

 大きくは、“五つの問題点とその対策”に整理できます。


 この五点に注目して、説明不足の部分を脳内で補完しますと、かなり作品を理解しやすくなると思います。


 以下、順番にご説明させていただきます。


 表記する頁数ノンブルは、角川文庫の小説版になります。


       *



(1)真の敵はガートルード! スカーレット13歳から19歳まで、6年間が無事だったはずがない。辛酸を舐める六年が必要。


 実父アムレット王を処刑され、復讐を誓うスカーレットは、チャンバラの稽古に明け暮れます。師匠たちの厳しさは……

 「13歳だろうが、遠慮しなかった」(P32)とあり、また、生前の父王アムレットと語り合う場面で「13歳の青色の瞳」(P16)とありますので、父王と死別して復讐を決意したのは、彼女が13歳の時だったと確定できます。


 のちに毒殺されて“死者の国”に(おそらくタマシイだけの状態で)転移した彼女は「19歳になったばかり」(P7)と明記されています。ですから……


 父王が処刑されて復讐を決意したのは13歳。

 復讐に失敗して毒殺されたのは19歳、となります。

 その間、六年間。

 彼女は無事に過ごしたことになります。

 チャンバラの稽古や筋トレに励んだことは、クローディアスに嗅ぎつけられていると思うのですが、それでも「19歳、スカーレットはドイツ・ヴィッテンベルクへ留学した」(P36)とありますので、宮廷内で、かなり自由に、かつ大切にされていたようです。

 なにしろ男しか入学を許可されない大学に、特別に入れてもらった……というのは紛れも無く“裏口入学”であり、そのために王家から大学に対して巨額の闇寄付金が動いたと思われます。クローディアスはそれだけスカーレットを可愛がっていたのでしょうね。

 しかし……


 それは変です!

 六年もの長きにわたって、スカーレットの生命が無事であるはずがありません!


 というのは、陰謀の張本人はクローディアスでなく継母ままはは(P23後ろから三行目に明記)のガートルードだからです。

 継母ままははって、『白雪姫』と『シンデレラ』によってすっかり家庭内不安の象徴にされてしまいました。全国の継母ままはは様はちゃんとした母上道を歩んでおられるはずですが、ファンタジーメルヘンの世界では、どうも扱いがよろしくないようですね。

 それはそれとして……


 ガートルードはアムレット王の正妻であるにも関わらず、クローディアスに「私はいつでも、王になる男のもの」(P23)と言い寄って乗換《NTR》えた挙句、旦那のアムレットを(おそらく計画的な冤罪で)処刑に追い込んでしまった、とんでもない姦婦であり毒婦なのです。


 そう、ガートルードにまともな貞操観念があれば、最初から悲劇は何一つ発生しなかったはずなのです。


 ですからスカーレットが、最初に最大限憎むべきは、クローディアスでなく継母ままははガートルードなのです。

 優しい父王アムレットを殺した張本人は、姦婦ガートルード!

 憎っくきこの継母こそ、毒殺で復讐すべき相手となるのです。


 だって、復讐のターゲットとして首尾よくクローディアスを殺したとしても、そうなったらガートルードは、クローディアスの次に王位継承権を持つ男に言い寄って、再び平然と寝取るだけなのですから。

 スカーレットの不幸は、何一つ解決しません。


 そうです、スカーレットが復讐を決意したP32から、クローディアスとガートルードが正式に結婚するP33までの二カ月間の間に、13歳の彼女は継母ガートルードに毒を盛るなどして抹殺すべきだったのです。

 そうすればスカーレットは勝利を得たことでしょう。


 たぶんクローディアスは、王妃ガートルードと正式に婚姻しなくては、王位に就くことができないという法律なのでしょうね。

 ならばクローディアスとバツイチ再婚する前にガートルードを殺してしまえば、父王アムレットの血を引くスカーレットは、自分こそ正当な王位継承者であると主張できます。

「あたしは13歳だけど、正統な女王として直ちに戴冠するわよ!」と。

 この場合、クローディアスが後見人として摂政せっしょうの地位に就くか……となると、そこからはスカーレットとクローディアスの毒殺合戦になるのかな。

 ともあれ全然別なお話が展開してしまいますね。


 ということで話を戻しますと、スカーレットにとって「クローディアスへの復讐」よりも先に「ガートルードへの復讐」をどうするか? という課題が優先されるべきなのです。


 なぜならば、ガートルードは、スカーレットと血のつながりの無い“継母”。

 つまり、自分から見て“赤の他人”であるスカーレットを、ためらいなく殺せる立場だからですね。

 現役の王である実父を処刑されたスカーレットは、そのとき王位継承順位第一位となります。

 スカーレットはアムレット王の血をしっかりと受け継いでいますが、ガートルードはアムレット王にとって、赤の他人ですからね。


 だからガートルードは、アムレット王が処刑された瞬間から、“スカーレット暗殺計画”を開始したはずです。

 ガートルードにしてみれば、早いとこクローディアスを王にして、彼との間に実の子である王子をもうけて、王位を継承させたいはずですね。

 となれば正当な王家の血を継いでいるスカーレットを、一刻も早く亡き者にしたいはずなのです。


 この点、原典の『ハムレット』では、姦婦ガートルードと王子ハムレットは、“実の母子”となっています。

 ガートルードとハムレットは、血のつながった親子同士。血の絆で結ばれた関係ゆえ、互いに殺し合うような気分にはなれなかったのですね。

 原典『ハムレット』では、明らかにクローディアスの方が極悪人で、ガートルードに言い寄って寝取ってしまい、王を毒薬で謀殺する(事故死にみせかける)ことで、王位を簒奪してしまいます。

 ただしハムレットはガートルードの実子なので、ハムレットまで殺してしまうと、ガートルードは激怒しますし、本気で恨まれます。だからクローディアスは、当面のところはハムレットに手を出さずにいたわけです。

 ガートルードの立場としては、夫である王は赤の他人、でも王子のハムレットは自分の血を分けた実の息子。だからハムレットには生きていてもらって、むしろ王位はクローディアスの次にハムレットに継がせたいと考えていたでしょう。

 ただし、のちにクローディアスがガートルードとの間に王子をもうければ、ハムレットは邪魔者となり、クローディアスは急いでハムレットを殺しにかかると思われます。

 そのあたりの事情も予測して、ハムレットはクローディアスへの復讐に着手したということでしょうね。


 しかし『果てしなきスカーレット』のガートルードは、スカーレットと血のつながりのない“継母”です。白雪姫の継母ままはは王妃と同じですね。

 まだ13歳のスカーレットに、さっさと毒リンゴを食べさせようと、裏で画策したはずなのです。


 ですから、スカーレットが19歳にもなるまで、六年間も命が無事でいられるとは、考えられないのです。

 なにしろ時代設定は16世紀デンマーク、ニッポンでは戦国時代末期で、関ヶ原の戦いをやっている頃です。19歳にもなれば完全にオトナ。大学どころか政略結婚でスウェーデンかノルウェーの王家にさっさと嫁ぎなさいと、(そうなったら両国の連合王国が誕生してメデタシなんですが)縁談が引きも切らず、でしょう。


 だからそうなる前に、ガートルードはスカーレットの抹殺に動くはずです。

 なるべくなら、13歳のうちに始末してしまいたい!


       *


 そこが、『果てしなきスカーレット』のストーリーの最初の蹉跌です。

 文庫本のP37あたりで、ストーリーがつまづいているのです。


 復讐の対象はクローディアスでなく、鬼の継母ままははガートルード。

 ガートルードを殺さなければ、自分の命が危ないのです。

 スカーレット、風前の灯。


 では、どうなるのか。


 そこで参考になるのがアニメの『白雪姫』(1937)と『スクラップドプリンセス』(2003)ですね。

 どちらも、純情可憐なプリンセスを、王家の側が抹殺しようとする話。

 プリンセスは日頃から忠実な部下か、『リア王』のケント公みたいな“忠臣”に救われ、表向きは死んだことにして隠遁生活を送ることになります。


 スカーレットも、そうなるのが妥当な成り行きでしょう。

 死んだことにして、どこかでひっそりと潜伏して生き延びる。


 しかしそこで、運命の歯車が狂います。それがファンタジーの常道。

 例えば、山賊や海賊に襲われて誘拐され、犯罪者の一味に加わって生活することを余儀なくされる……とか。

 つまり、ボンビーでアウトローのどん底生活を経験して、辛酸を舐めるのです。

 そこで彼女は腕白な天性を発揮、チャンバラを会得し、筋肉も鍛えてたくましい盗賊少女となり、頭角を現します。プリンセスとしてはあり得ない、弱肉強食の残酷な世界で鋼鉄の精神メンタル肉体ボディを身に着け、19歳まで生き抜くのですね。

 そうなれば悪事のベテラン。盗みも略奪もペテンも殺しも、お手のもの。

 しかしある時、13歳の自分を助けてくれた忠臣を襲ってしまい、そこで忠臣から「姫様ですね!」と涙の再会。彼女は忘れていた自分自身を取り戻します。

 そして復讐を果たすためクローディアスの城へ忍び込んだところ、ガートルードの返り討ちに遭って、“死者の国”へタマシイが転移してしまった……


 そんな展開になるのでは、と思います。

 このように物語が進んだら、スカーレットが六年もの間、身体を鍛え、戦闘力を磨きながら生き延びたことを説明できるでしょう。


 そして最底辺の生活を経験したことで、観客に同情される“庶民性”も身につくはずです。贅沢なプリンセスライフを続けていたら、いくら復讐と言っても、上級国民の、上級国民による、上級国民のための道楽めいた決闘騒ぎにすぎません。

 しょせんリア充娘の“仇討ちごっこ”と馬鹿にされてしまいます。

 ですから、きれいごとの“仇討ち”ではなく、「こんな私に誰がした!」という、自分の身にべったりとしみついた憎悪が必要となるのです。


 アニメの作中のスカーレットは「父のかたきを討つ」という目的で行動していますが、実のところ、それだけでは動機として中途半端なのですね。

 ここは、「父を失った事で、私はこんなにひどいめにあった!」という、“自分自身を傷つけられ、辱められたことに起因する復讐心”が欲しいところです。

 父王アムレットの亡霊から「もう許してやれ」と言われて、「はいそうですか」では、ただの“かわいこちゃんプリンセスのリベンジごっこ”なのです。

 そこで、「嫌です! ひどいめにあったのは私なんですから!」と激しく言い返すほどの憎しみが無くては、物語が面白くありませんよね。

 

 つまり、復讐の相手が死ねばそれだけでさっぱりするのでなく、墓を暴いて首を串刺しにしてさらし、身体は八つ裂きにして犬の餌にでもしてやらないと気が済まない……それほどメラメラの憎悪をいだいてこそ、“死者の国”でも復讐を忘れず、鬼のように執念を燃やし続けることができると思うのです。


 そして忘れてはならないのは、真の復讐のターゲットはクローディアスではなく、継母ガートルードであるということですね。


       *


(2)何を考えているのか能天気のキャラバン。スカーレットは用心棒になるべき? いやシャーマンダンスでドラゴンを呼ぶ!?


 第二の問題点は、文庫のP80で出会い、しばらく同行する「年寄りたちとラクダ」のキャラバンが、なんともはや不可解な謎キャラバンであることです。

 キャラバンを構成するのはみんな年寄り。襲い掛かる盗賊に対して無力であり、逃げるしかなく、抵抗せず食糧などを奪われます。

「全部奪われた……」「なぜ死んでまで、こんなに辛い目に遭わねばならんのだ……」(P83)と彼等は嘆くばかりです。

 しかしオアシスで休むと「このキャラバンの護衛を長年受け持ってきた」(P104)という、古傷だらけの年寄りが現れます。

 え? ですよね。

 それならなんで、盗賊に襲われていたとき、この年寄りは戦っていなかったのか?

 不可解なまま、キャラバンは宴会を始めます。

「小麦と塩、水、オリーブオイルをこねて」「トマトとタマネギ、キュウリ、パプリカを」と、実に食材豊富な料理です。21世紀の現代でも栄養満点でしょう。一度食ってみたいものです。

 え? ですよね。

 P83で、「全部奪われた……」と嘆いていたはずなのに? です。

 どこから食い物が湧いてきたのだ? と不思議に思っていると、長老が優しくスカーレットに声を掛けます。

「誰も信じられなくとも無理はない」「私らも最初はそうだった。だが殴られ、蹴られ、奪われ、裏切られるほど、誰かを信じたくなる」(P108)

 これ、余裕しゃくしゃくではありませんか。

 盗賊たちに殴られ、蹴られ、奪われ、「全部奪われた……」「なぜ死んでまで、こんなに辛い目に遭わねばならんのだ……」(P83)と絶望していたはずなのに、わりと平気で穏やか、身も心もリッチーなのです。

 変すぎますね。


 だって、砂漠で盗賊に襲われて命からがらのキャラバンです。

 そんな状態でスカーレットに出会い、「一緒に来ないか?」(P92)と長老が誘いをかけてきた場面で、こうなりはしませんか?


 “剣を持った姉ちゃん、あんたは腕が立ちそうだ、どうかね、三食昼寝付きでわしたちに同行して、用心棒をやってくれんかの。そこの坊主のあんちゃんは、ケガ人の手当てをしてもらうとして”……

 荒野の素浪人として敵を撃退しながら旅してきたスカーレット。見るからにチャンバラの手練れといった感じですね。キャラバンの長老としては、ぜひとも雇いたい“元気な若者人材”ではありませんか。

 そうです、フツーならここで、物語は黒澤明監督の『七人の侍』か『用心棒』のモードになったはずなのです。

 スカーレットは頼れる女剣士として、盗賊相手にビシバシと戦うビジネスを始めていて不思議はないのです。


 だが長老はスカーレットの戦闘力に関心を持たず、「裏切られるほど、誰かを信じたくなる」(P108)と、しみじみ語るではありませんか。

 この心の広さ、負け犬のくせにゆとりたっぷりの態度はどうして?

 盗賊たちに何もかも奪われて、さぞ積年の憎しみが山となっているだろうと思うのに、この能天気さは何なのだ? 


 すると、年寄りばかりのキャラバンなのに、なぜか「豊満な体つきの踊り子の女性」(P107)が登場して、フラダンスみたいな歌と踊りを披露します。

 え? なぜここで歌と踊りなのだ?

 人々のあまりのほがらかさに面食らっていると、理由が説明されます。

「神様には人間の言葉は通じない。だから踊りで我らの想いを伝えるのだ」(P115)


 な、なんと、そういうことだったのか!

 じつはP86で、キャラバンから荷物を奪った盗賊からさらに荷物を奪った極悪の盗賊が、上空にせまったサンダードラゴンからドカンと雷撃を見舞われ、「奪った荷物をすべて放り出し、」(P86)一目散に逃げ去っていたのです。

 なるほど!

 ドラゴンは神なのです。少なくとも、神の一部。

 ということは、この踊り子はキャラバンのために歌い踊ることで、天のドラゴンに向けて“盗賊どもに天罰を与えてください”と、被害者の想いを伝えていたのだと考えてよいでしょう。

 踊り子は、ドラゴンに願いを伝えるシャーマンだったのです。


 なーんだ、細田監督様!

 そういうことなら、そういう脚本でなきゃ!

 フラダンスみたいな踊りを使ってドラゴンをコントロールする場面を、アニメの映像でちゃんと見せてくれればいいのですよ!

 それなら納得なのです!


 盗賊たちに何もかも奪われても平気で、戦わず、心優しいキャラバン。

 なぜならば、踊り子のダンスパワーでドラゴンを呼び、盗賊にバリバリと天罰をくらわせていたからなんですね。


 これ、大事なことです。

 “私たちは復讐せず、神に祈ることで、復讐を神様に委ねる”という精神ですから。

 まさに本作のテーマですね。


 ただ、そのことを、スカーレットにも観客の私達にも、見ればわかるように表現してほしかったのですよ、監督様!


 そうなんです。実は物語のテーマは一貫しており、破綻していないのです。

 ただ、もう徹底的に説明不足なだけなのです。



    【次章へ続きます】



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