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Ryo Fukui
A letter from slowboat
を 聴きながら 書いていますが……、
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……目の前のあなたは、……自制心と聞いて、……どのような印象を持つかしら……?
……自制心と聞いて、……とんでもない頂を思うのなら……もしかしたら、そのあなたは、もう既に(こちらの雑文で言う)よもつぐい によって、中毒状態にあり、身体の欲求をコントロールする術を狂わされている状況かもしれないわ
……ストイック、……という言葉があるけれど、……目の前のあなたは、思考してみて欲しいの
……同じ生き物で同じ種の人間が行うことなのよ ストイックとされる方が易々とそれを日常で実践されていて、……それが目の前のあなたに出来ない筈がないの
……出来ないのなら、それは、出来ない理由があり、
……もしかしたら、ストイックな方が異常で異様なのではなく、……目の前のあなたの思考や身体の状態そのものが、本来のすっとしたすっきりした状態ではなく、異様で異常だからこそ、その方と同じような軽いフットワークでそれを行えない……のかもしれないわ
……私たちは、……息をして、……同じように生きているのだけれど……、
……そこに、私がほんの少しの勘違いが混じっているような気がするの
……人は、ね、……実は、……汚れた水でもある程度は生きられるし、……汚れた空気でもある程度は生きられるし、……汚れた思想でもある程度は生きられるのよ
……人は、適応するから
……けれど、……その適応出来た状態が、正常で、不健康ではないとは……きっと、誰も言えないわ
私たちは、……泥水をすすりながら、……健康だと錯覚している病気を抱えた状態なのよ
……大なり小なり、……私たちは、病んでいるの ……心も身体も ……つまりは脳も味覚も身体の機能も細胞を含めたあらゆる身体の大本でさえも 病んでいるの
……だから、本来は当たり前に行える筈の……身体の軽さを発揮できないのよ
……それは
心も 意志も 同じ
目の前のあなたの自制心を保つことが目の前のあなたにとってとても難しいことであるとするなら、
……目の前のあなたは、先ず、自らの食事を見直しコントロールする術を実践し身に着ける必要があると
……私はそう思います
……目の前のあなたの行動を阻害している何か大きないびつさに、……その目の前のあなたが見た小さないびつさが及ぶ可能性の種子がそこに見えるから