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第29話

やっとの思いでダンジョンに帰った俺達Ptは神(笑)(キリア)に振るい分けられた。


…~あー(コモン)UC(アンコモン)のPtかぁ…

  良く残ってたねー。

  じゃあUC(アンコモン)の白い子だけ生き残りかなぁ。

  精霊魔法使えるし後で何か上位精霊と契約させればいい感じになるかな~…


という神(笑)(キリア)の宣告で俺、アオ、アカたち(コモン)の3人は処分対象、シロは生き残り組になった。


処分対象(リストラ)となった俺たちの運命は、生き残り組のガチャモンスターたちと戦い、負けて経験値(エサ)になる運命だそうだ。


俺たちは準備が整うまでストックルームに閉じ込められた。

通路に面した壁が鉄格子で作られているこの部屋(ストックルーム)は扱い含めて牢獄じゃないか。

一日一回の食事の支給だってダンジョンレーションだし…

いや、それはいつもか…

廃棄予定のユニットだったとしても俺達(リザードマン)に食事を与えないと共食いを始めるからな。

俺達以外にも廃棄予定は今回の遠征までの捕虜を含めているらしい。


俺たちが閉じ込められてしばらく経つと牢屋(ストックルーム)に、金が見回りだかなんだか知らないが、冷やかしに来た。

金のPtにシロが居るがこっちに視線を合わせようとしない。


「…」


俺がシロを見ているのは感じているだろうに頑なにこちらに視線を向けない。


銀姫はこっちを憐れむように見ているが、何かを言ったりはしなかった。


金はニヤニヤと笑いながら自分のPt(ハーレム)を見せびらかして言った。


「見ろ、ゴミ共が良いざまじゃないガァァァッ!

 白いの、お前はここから抜け出せたのだ。

 そして吾と共にある。

 これがお前の運命なのだ」


ちょっと理論が飛躍しすぎじゃないかねぇ…


シロにちょっかいを出す金をみて、銀姫がシロを睨みつけていた。

今までは戦闘中以外は穏やかな顔しか見ていなかっただけに銀姫は能面のような女性の怒りの相を浮かべている。

金に判らないようにシロの足を踏みつけているあたり、陰険な行動を取っているようだ。

そこには初めて出会った時のような高貴な眼差しはさはなく、嫉妬に狂った女の目が在るだけだった。


「…!……」


踏まれたシロは身体をビクンとさせたが、こちらを見ることもなく…力なくうつむくばかりだった。


銀姫さんよ…お前がいたぶってるそれは俺の身内なんだが、それに俺の前で手を出したことの意味が分かってるか?

今、俺達は捕らわれの身だが機会があったら報復しちゃうぞ?


牢の中で凄んだところでどんな効果もない訳だけど。


銀姫自身も嫉妬からくる反応なのだろうが、シロの眼の光がどんどん暗くなるのが元々の仲間としてみるのがつらかった。

要するにアレだ、大体金ピカが悪い。


しかし、そのPtコンビネーションとか大丈夫かお前ら…

いやもはや俺が言うことではないのだが…


そんなことよりどうすれば3人揃って生き残ることが出来るか考えなければいけない。


ストックルームから脱出するためにはどうするか。


まず第一条件がキリアの支配下から外れなければならない。

つまり現状だと脱出不可能ということだ。


同じDMの配下であれば攻撃はフレンドリーファイア(味方への誤射)というところなはずだが、リザードマンの共食いするという性質がそれをあいまいにしている。


何か動ける機会があるとすれば当日の上位ユニットとの対決になるのか、武器や持ち物が取り上げられなくてよかった。


多分これが脱出のための切り札になると思う。


使うチャンスがあるか微妙だがワンチャンスに賭けて立ち回るしかない。

その日…




準備が整い、闘技場のような大きな施設の一番の下、大きな観客席のようになったどん底にある見世物台(コロッセオ)

大きなすり鉢の底、といっても野球場よりも広い場所まで歩かされると神(笑)(キリア)の声が聞こえて来た。


<リザードマン・オブシディアンはDMキリア所属から外されました。

 リザードマン・アパタイトはDMキリア所属から外されました。

 リザードマン・カーネリアンDMキリア所属から外されました>


~Mission Battle~

~Start!

 勝利条件:敵の殲滅

 敗北条件:味方全員の戦闘不能

 DMステータス:AUTO

 BGM:MissionBattle 05 審判の日

 エレメント分布 火:C 水:C 地:B 雷:D 風:D~


要するに俺達は所属DM(キリア)から追放(リストラ)された、ということだ。

俺達の所属は無所属になり、これで生き残り組が俺達を攻撃したとしても、同士討ちの対象にならなくなったわけである。

周りのユニットを確認すると、ジェダイトのワーカーさん達もリストラ対象になっている。

(コモン)UC(アンコモン)のリザードマンはここで全てすり潰すつもりか…


今はアオとアカと組んでいるPtはまだ有効のようだ、ひとまずこれで相変わらず数の優位をとってで戦うしかない。

乱戦ではぐれた奴を狙って1匹ずつ倒していく。

ワーカーさん達に恨みはないが、少しでも経験値を稼いで強敵に備える。

そういった意味ならばランクが高い個体が負傷して弱体化していているならそいつは鴨でしかない、こっちの世界にいるかどうかは知らないけれどな。


「これも運命である、覚悟!」


「勝手なこと抜かすんじゃねぇよ、だれが死んでなどやるものか」



グレード     (レア)

所属       キリア

名前       ??????

種族/Lv    リザードマン・オブシディアンLv16

職業/Lv    剣士Lv04

階級       None

HP/MaxHP   182/442

SP/MaxSP   23/150

スキル01    剣術Lv04

スキル02    見切り

スキル03    貪食Lv03

スキル04    体術Lv03

スキル05    連携

スキル06    身体強化


装備品①    鉄の両手剣

装備品②    胴鎧


俺たちが必死に戦う中、見知った相手が向ってきた。

俺とアオとアカの三人で相手をするが、ちゃんと武器を支給されているレアのクロケン軍曹は手ごわい相手だ。

だが単独ならば倒せなくはない、俺が抑え、アオ、アカが攻撃するコンビネーションはレアのクロケン軍曹にも有効だった。


<リザードマン・オブシディアンLv16

 HP 4/442→0/442>


「これが…運命であるか…」


倒すことはできたが、ボロボロになった俺達のPtにもう回復役であるシロは居ない。

だから傷を治す術が一つしかない。


傷を治さなくては生き残れない。

倒した相手を貪り体力を回復することで何とか次の死地への糧を得る。


相変わらずログは流れてくる…

じつは神託とは関係ないのか?


王国戦で折角生き残った俺たちでも、もう価値はないそうだ。

リザードマン以外のレアモンスターも襲ってくる。


<貪食が発動!

 HP、SPが回復します>


俺も金のことは言えないな。

仲間の肉を食らう事、生き残る為に、死にたくないからやったことだが…

精神的な吐き気がこみ上げ、口が咀嚼することを拒否しようとする。

生き残りたい、その一心で飲み込み体力を回復する。


他のリザードマンたちも次々殺し殺され、食い食われていった。


逃げ惑う緑色のリザードマン達をみてゴブリン村で自分たちがやったことを思い出したがもうどうにもならなかった。


次に俺達が倒せそうな敵を探すが…



グレード     SR(スーパーレア)

所属       キリア

名前       ??????

種族/Lv    ポイズンワイバーンLv10

職業/Lv    飛竜Lv05

階級       ??????

HP/MaxHP   1130/1130

SP/MaxSP   73/73

スキル01    体術Lv05

スキル02    風魔法Lv04

スキル03    毒強化

スキル04    飛翔

スキル05    毒牙

スキル06    闘争心

スキル07    怪力


ヤバイのに見つかった!


グレード、Lv、実力の大きく上回る相手。

3人で全力を出してなんとか勝ち目はあるだろうか。

勝たねば生きられないが。


リザードマン種じゃないSR(スーパーレア)のユニット。


<ポイズンワイバーン

 蛇の身体に背中から翼を生やしたようなモンスター。

 猛毒のある牙と爪で相手の抵抗力を落として闘う>


こいつの厄介な点は毒であるが、単純に空を飛んで突進するヒット&アウェイも、地上の俺達には対処が難しい。

このPt(パーティ)、対空攻撃が出来る奴が居ないし。

戦士×3の脳筋仕様のPt(パーティ)に空を飛ぶ敵は相性が悪いだろう。


ポジション的にまず俺が、そして遊撃のアオが、毒飛竜の体当たりで大ダメージを受ける。


このまま、往復して来る毒飛竜の攻撃の芯を外せなかったならば、そこで俺は終わるだろう。

俺にもHPはあまり残ってない。


「オデココデタオス」


グレード     (コモン)

所属       None

名前       ??????

種族/Lv    リザードマン・カーネリアンLv21

職業/Lv    戦士Lv05

階級

HP/MaxHP   196/196

SP/MaxSP   6/6

スキル01    両手武器Lv05

スキル02    剛力Lv05

スキル03    貪食Lv05

スキル04    体術Lv05


装備品①    石で強化した両手持ちのこん棒(石の釘バット)


アカの渾身の(チャージアタッ)一撃(ク剛力Lv5)はポイズンワイバーンにダメージを与えたが、アカはお返しのように胴体をもろに咬みつかれてしまい空に持ち上げられてしまう。

ポイズンワイバーンに胸の辺りまで飲み込まれたアカが、翼の関節部分に両手持ちのこん棒を叩きつける。


たまらず墜落したポイズンワイバーンの傷は大きく、アカの与えたダメージを合わせてあと一息で倒せる。

俺とアオでワイバーンの顔面を叩いてアカを救出する。


<ポイズンワイバーン

 HP 16/1130→0/1130>


SR(スーパーレア)モンスターのポイズンワイバーンを倒した!


アカの右手を引っ張ってワイバーンの口から引きずり出した。

アカの腕はほとんど千切れかけていて、胴体にはワイバーンの毒牙が折れて突き刺さったままだ。


アカに刺さったワイバーンの毒牙を抜いてやる。

アカは俺を見つめ、


「クロいの、オデはもう持たないだろう。

 オデはお前にオデの肉を食べて欲しい。

 そしてこの先生きのこれ。

 オデはお前の助けになりたい」


こう言うと自ら右腕を引きちぎり俺に差し出した。

ポイズンワイバーンの毒が回る前の最後の肉だ。


俺も怪我をしている、今倒した敵の肉は毒にまみれていて食べることが出来ない。

怪我を治すためには言われるままにアカの右手を食うしかない…


「アカイノノ キモチヲムダニ スルデナイ」


アオに促された俺はアカを、仲間の肉を口に入れた。


<スキル03 貪食が発動!

 HP、SPを回復!>


「よかった…ちゃんと生きろよ…じゃあな」


アカは俺が自分の肉を喰ったのを見て満足そうに笑うと毒が回って死んだ。


<リザードマン・カーネリアン

 HP 14/196→0/196>


Pt(パーティ)メンバー、リザードマン・カーネリアンが倒されました>


<リザードマン・オブシディアンは

 Ex(エクストラ)スキル カンパニーマンLiz を取得しました!>


<Exスキル カンパニーマンLiz

 新条件開放!>


<Exスキル カンパニーマンLiz

 第1段階開放!>


<スキル解放に伴いHP、SPを回復!

 一時的にグレードが上昇します>


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