第23話
神(笑)が、帰還途中の俺達が人間を倒したことで、ダンジョンの存在がばれた危惧を抱いた。
これから戦力を揃えて人間の都市に攻め込むそうだ。
どうしてそうなる、無理矢理対人間国家戦に持ってきたのはなぜだ。
一種配信のデモンストレーションにいるのは理由の一旦ではあるのだろう。
おそらく大兵力同士の戦闘を無理矢理発生させたのじゃないかと俺は感じる。
大被害を出したなめプ失敗になるか。
小勢力が大勢力を打ち倒すジャイアントキリングになるか。
どっちだったとしても一兵卒の俺には生き残る以上の選択がある訳もなし。
国家相手の戦争にダンジョン一つの戦力で挑むわけもなし、戦力が整うまで俺達Ptは経験値稼ぎにダンジョン周辺の巡回か待機で時間を潰していた。
~Regular Mission~
~受け持ちエリアを巡回しよう
成功条件:巡回路の点検
失敗条件:Pt全滅
DMステータス:AUTO
BGM:regular days'04 雨の降る日は~
その日は雨が降っていて鱗に覆われた俺達に優しく潤いを与えてくれた。
山中を歩き異常個所がないか確認しながら歩く俺達は森の中にある広場にたどり着いた。
俺達が広場に侵入したことがトリガーになったわけでは断じてないだろうが、巨大な魔術陣が現れる。
「ナニカヨバレテル、サガロウ」
シロが呟く。
訳の分からない巨大な魔法陣に踏み込むなんて結果が予想できなくても巻き込まれるのはまずいだろう。
俺達は慌てて陣の外に出て木の陰から様子を確認した。
魔法陣が煌めき、流れる魔力の渦が発動し音もなく収まった時、中心に巨大な存在が現れた。
グレード SSR
所属 キリア
名前 ??????
種族/Lv グランドレイクLv15
職業/Lv 暴竜Lv04
階級
HP/MaxHP 9984/9984
SP/MaxSP 1259/1259
スキル01 毒牙Lv04
スキル02 毒煙Lv03
スキル03 体表硬化
スキル04 威圧
スキル05 体術Lv04
スキル06 闘争心
スキル07 毒強化
スキル08 防御力強化
うわぁ…なんだこれ…
HP10000弱とかもぅ…SSRのHP…
俺のLvは14でHPは118でSPは7ですよ。
Lvが上がって締まらなくなったけど、まぁ俺の現状はこんな感じだ。
しかし大きい、今俺の身長が元の世界と同じ180㎝とすると、両手をいっぱいに広げた長さ、1尋はを170㎝くらいだろうか。
それで換算すると頭の先から尻尾の先までで25尋といったところ…大体43mか!
ゴツイ外見だがこれが味方でよかった。
<グランドレイク
大地の力を体現するトカゲ系亜竜が限界進化した個体。
知能はかなり低く動物並みにしかならない、所詮トカゲである。
飼いならすか本能で暴れさせるかはマスター次第である。
運用・維持にはコストが大きく掛かるが戦闘力は相当高い>
<毒煙
体中から毒性の高い蒸気を発し、周りにいる生物に悪影響を与える>
<体表硬化
自身の体表の硬度を上げる>
<毒強化
毒関連のスキルの効果を上昇させる>
<防御力強化
攻撃されたときその効果を減衰させる>
グランドレイクのステータスにずらりと毒関連スキルが並んでいるのを確認した俺は3人を連れて急いでその場を離れた。
グランドレイクに降り注ぐ雨が体表を流れていくうちに毒液になって地面に垂れている。
毒液がこぼれたグランドレイクの周りの地面と草が、ショウショウと煙とも蒸気ともつかない気体を発して腐り枯れ落ちていくのだ、なるべく風上に回って退避した。
「アレガワガ、ミカタトアレバ、タノモシイ」
「アレハミカタ…?ミカタ?ミカタカ!」
「スゴイ…オオキイ…」
「とりあえずあの毒は近づくだけでやばそうだ。
みんな退がろう」
戦闘態勢でないのに居るだけで周りに被害が出るとか扱いにくいんじゃないだろうか。
そう思った翌日、
~Regular Massive War(大規模戦争イベント)~
~勝利条件:敵拠点の抵抗力喪失
敵総大将ユニットの撃破または戦闘不能
敗北条件:自軍総大将ユニットの撃破または戦闘不能
敵拠点の抵抗力が残っている時の撤退
戦況:行軍中(1日目)
DMキリア軍
部隊/指揮官:混成Gob歩兵旅団/オーガロード ユニット数 8,000
部隊/指揮官:混成Udd歩兵旅団/スケルトン・ジェネラル ユニット数 5,000
部隊/指揮官:混成Liz歩兵中隊/リザードマン・ゴルドー ユニット数 148
単独攻撃ユニット:グランドレイクLv15
部隊/指揮官:混成輜重大隊/ワーカーアント ユニット数 1,000
Vs
ノステディア王国軍
??????/不明 ユニット数??????
DMステータス:AUTO
BGM:Massive War02 百鬼夜行~
戦力が整い、出発した俺達リザードマン部隊だったが、遠征集団として再編されて中隊規模の部隊として行動することになった。
どこかに編入されて指揮下に入るかと思ったが、あくまでリザードマン部隊として行動するようだ。
部隊の指揮は金が取って銀姫はそこの直轄小隊に入ったようだ。
ランク的には同格なはずだが大丈夫なんだろうか。
俺達Ptの直属の上官はクロケン軍曹のままでありがたいことである。
リザードマン部隊は俺達が所属した分隊以外はどこも結構な損害を出してしまったから仕方がない。
しかし、1万規模の編成しておいて、150ユニット位の小さな独立編成を残す意図がちょっとわからない。
特務専門の小規模戦隊?リザードマン向きだとはあまり思えないけどな。
単純に種族が違うから残したのか?
今回の補給担当はワーカーアントだ。
無言で食料を置いていく無口な奴だ。
というか発声器官無いですよねアナタ。
前の遠征の時のダヨンのワーカーさんを思い出し、心の中がメラメラとする。
だが、今は怒りに耽溺してもしょうがない。
切り替えて自分たちの生き残りに心を砕くべきだ、そう自分に言い聞かせた。




