表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/53

第19話

俺は無いものはどうしようもないだろうに、と思ったが、金ピカはそう思わなかったようだ。

突如として

 

「この役立たずガァア!

 ではこっちで役立つが良いガァ!」


激発すると、手に持った斧をアッパースイングで振りぬいた。


「コンナノッテ、ナインダヨン」


<リザードマン・ジェダイト

 HP 24/27→0/27>


ダヨンのワーカーさんは労働ユニットでLvもそれほど高くない。

高性能の戦闘職による不意打ち(クリティカル)に、一撃で倒れてしまった。


ここはダンジョンではない。

つまり死ねばドロップではなくて死体が残る。


そしてダヨンのワーカーさんを殺した金は、残された身体ををむさぼるように食べ始めた。


俺は、お前たち(リザードマン)はそれをする種族だって知っている。

ここまで帰ってくる途中で、怪我がひどくて死んだ奴にそれをしてるやつらがいたのだって見た。

俺のPtの連中に聞いたら弔いの形なんだと説明されてひどく驚きもした。


「シンダナカマ、タベル。

 シンダナカマノ、チカラモラウ。

 イキルナカマニ、チカラワタス。

 シンデモナカマイッショ」


俺が見たそれと、お前が今やったのは、やってる意味は違うんじゃないのか?

『死んだ』と『殺す』はだいぶ違うぞ。


リザードマン的にその行為が正しいのかもしれないが、俺は仲間を殺して食うのはちょっと所じゃない嫌悪感を感じる。

知り合い(ダヨンのワーカーさん)を殺し、挙句に食べている犯人を、俺はどんな目で見ていたのだろう。


「なんだガァ?腰抜けがこんなところで何をしているガァ。

 何か言いたいことがあるなら掛かってくるガァ」


お前がグレードが高い種族で、レア職業で、いくら強さがあるからってそれは許されないと思うぞ?


今は絶対に俺では敵わないお前のことをいつか、いつか必ず…


「はぁ?やっぱりお前は役立たずの臆病者だガァ!」

「……」


わざわざ俺を小突いてから離れていく金の後ろ姿。

俺はそれが見えなくなるまで歯を食いしばって、自分が暴発するのを我慢するしかなかった。


お前な、少なくとも俺は忘れないぞ?


それがダンジョンマスターである神(笑)(キリア)の想定内だったとしても、それに乗ってお前がダヨンのワーカーさんにした仕打ちは忘れない。




イライラしながら夜営地点の端に向かい、しばらく気を落ち着けようと思ったのだが、その時不思議なことが起こった。

少し遠くで何やら温かい物が複数あるなと思って温かい感覚に気を凝らしたら、こんな表示が現れたのだ。


      

グレード     UC(アンコモン)

所属       デ・ラッツア冒険者ギルド

名前       ルドルフ

種族/Lv    中原系人間Lv11(BossTarget!)

職業/Lv    剣士(ソードファイター)Lv04

階級       冒険者銅級 Ptリーダー

HP/MaxHP   168/168

SP/MaxSP   33/33

スキル01    剣術Lv04

スキル02    盾術Lv03

スキル03    生活魔法Lv01

スキル04    体術Lv02

スキル05    身体強化


装備品①    鋼の剣

装備品②    革張りの盾

装備品③    胴鎧(ブリガンダイン)


冒険者?人間、人間がいるぞ。

こっちを観測しているのか、これ以上近づいてこない。


<中原系人間

 混血が進み、もともと持っていた各種族が持っていた特徴は薄れ、各地方ではあり得ない配色で現れる。

 逆にそれが特徴になる人種>


後何人かいるな。


<冒険者銅級 

 冒険者ギルド認定の冒険者ランクの下から二番目。

 駆け出しは卒業し、一端の冒険者として認められる。

 ここから先伸びるか止まるかそれは当人次第>



グレード     UC(アンコモン)

所属       デ・ラッツア冒険者ギルド

名前       ウーログ

種族/Lv    バルドネス・ドワーフLv10

職業/Lv    戦闘神官(バトルプリースト)

階級       冒険者銅級

HP/MaxHP   175/175

SP/MaxSP   58/65

スキル01    マルゲ流槌術Lv03

スキル02    マルゲ流格闘術Lv03

スキル03    神聖魔法Lv03

スキル04    生活魔法Lv02

スキル05    闘神マルゲへの信仰


装備品①    鉄槌

装備品②    胴鎧(チェーンメイル)


<バルドネス・ドワーフ

 ドワーフ族の一つ。

 男女ともに全身の体毛を処理し(ツルツル)

 代わりに全身に刺青(モンモン)を入れ、香油を塗っている(テッカテカ)

 その模様は氏族、信仰対象によって細かく分かれ、特に戦神、闘神、を信仰するものが多い。

 近づくと香油の匂いがする>


戦闘神官(バトルプリースト)

 信仰の一環として武術をみがくことで戦闘力がある。

 一般的な戦士とそう変わらない攻撃力がある。

 東方では武僧とも言われる場合もある。

 信仰と神聖魔法によって仲間を守ったり癒したりするのが得意な闘う神官>


<闘神マルゲへの信仰

 バルドネスドワーフが多く信仰する神の1柱。

 全身の体毛処理と刺青、筋骨隆々たる肉体はまさにバルドネスドワーフの理想の体現といえる。

 その信仰によって神聖魔法を使用することが出来るようになる>


まだこっちが気づいたのに気づかれていない…

何人だろう、5~6人(1Pt)いるか…?


何事もないかのように野営地内に戻り、クロケン軍曹に報告する。

「分隊長殿、報告あります」

「またお前であるか、願いますである。」


あれ?クロケン軍曹からトラブルメーカー認定されている気がする(当たり前である)。


「します。

 人間5~6人とみられる集団につけられている模様、以上!」

「お前碌なことしないのである」


俺の責任(セイ)じゃねーし!

流れるようにディスるのやめてもらえませんか…


「上に報告するである。

 分隊戦闘準備の上、集合して待機である。」


了解(シャギャ)!」


さっきのごたごたで騒然とした野営地で、クロケン軍曹が戻ってくるのを待つ。




「戻ったである、全員戦闘装備で移動、連中の退路を断つ」

「突撃隊は中隊(金・銀)直掩分隊が受け持つそうである」


さっきのことがあり今一つ乗り気にならないが、やるしかないか…


野営地を大きく迂回して冒険者(人間)Ptの後方に回る。

こういう時、星明りで十分夜目がきくリザードマンは便利だ。

人間相手に戦わなければならないことに手に汗を掻くところだが、今はリザードマンだし自分の安全が脅かされるのは避けたい。

後は正面からの攻撃からこっちに撤退してくるのを待つだけである。


~Regular Invasion War~

~勝利条件:敵拠点の抵抗力喪失

 敗北条件:勝利条件を満たさないで軍団が撤退する

 戦況:凱旋(Accident!)


 DMステータス:AUTO

 BGM:War Trip12 送り狼にご用心W~


やがて向こうから剣戟の音と悲鳴が聞こえてきた。

低Lvであってもグレードで上回っていれば、多少のLv差はひっくり返すことが可能なのはゴブリンの集落で証明されている。

そして冒険者達はゴブリンたちよりも低Lvである。

これは殲滅したかな?と思ったが、また金が1on1始めて乱戦に持ち込まれてしまったようだ。


2人近づいてくる。



グレード     UC(アンコモン)

所属       デ・ラッツア冒険者ギルド

名前       ダンテ

種族/Lv    インファントドワーフLv13(Target!)

職業/Lv    シーフLv03

階級       銅級冒険者

HP/MaxHP   88/132

SP/MaxSP   42/53

スキル01    短剣術Lv03

スキル02    危険察知Lv01

スキル03    罠術Lv03

スキル04    体術Lv01

スキル05    気配遮断Lv02


装備品①    鋼の短剣

装備品②    革の鎧


<インファントドワーフ

 享楽的で細工や鍛冶などの生産作業は好まない。

 力が弱く戦闘も好きではないが、楽器の演奏や絵画などの細かい作業は得意。

 生まれながらの盗賊といわれる。

 まさに身体は少年、心は大人な種族。

 盗神、賭博神、旅神、舞踊神、を主に信仰している。

 近づくとうその匂いがする>


<シーフ

 どちらかというと遺跡、ダンジョンなどの施設内で活躍が得意な斥候職。

 罠の設置、解除、気配遮断によっての偵察が得意>



グレード     (コモン)

所属       デ・ラッツア冒険者ギルド

名前       チムール

種族/Lv    (イーグル)羽翼人(バードマン)Lv08(Target!)

職業/Lv    見習いレンジャーLv02

階級       鉄級冒険者

HP/MaxHP   44/44

SP/MaxSP   11/11

スキル01    弓術Lv01

スキル02    危険察知Lv01

スキル03    罠術Lv01

スキル04    気配遮断Lv01


装備品①    木の短弓

装備品②    革の服


<鷲羽翼人

 鷲の羽が背中から1対生えている翼人。

 飛んでいる状態は速度S持久力C>


こちらにに向かって走って来たが、俺たちがいることに気づくと二手に分かれて走り出した。


「黒いの、お前は羽のある方、我らは小さいほうを倒す」

「了解です、行くぞ!」


クロケン軍曹が受け持ちを決めて、俺たちは鷲羽翼人を追う。

しかしもう少しで俺たちの射程に入る、というところで彼は羽を広げて、空に舞い上がってしまう。


慌ててシロの投石と俺のボーラで攻撃したがまんまと逃げられてしまった。


「ニゲラレタ、トバレテシマウ、シカタナイ」


「ウガ…」


「ン…イッチャッタ…」


「あー無理だな、空飛ばれたら無理だ(棒)。」


ボーラを投げれば逃がさなかったというミスの感触と、人殺しをしないで済んだという安堵感がないまぜになった感情が身の内を駆ける。

ダヨンのワーカーさんの事もあり、俺は今回 踏み込み切れなかった。Or 全くそんな気になれなかった。

やっぱり俺は中途半端に甘い…

ゴブリンは倒せて翼人を倒せないのは、軍人の真似事をしても軍人にはなり切れていない俺の気性(エゴ)だ、命令されても誰かを殺したくない。


クロケン軍曹に報告して

「逃がしたであるか、飛ばれてはな…仕方ないであろう。

 ご苦労であった、野営地に戻って待機するである!

 以上!」


俺たちは野営地に撤収した。

人間のサイズを確認したが、俺達リザードマンは人間と比べるとかなり大きいように思われた。

中原人の男と北方系の女が2人が平均的な身長だとして俺は2メートル20センチくらいになるだろう。




後は神(笑)(キリア)の第4ダンジョン到着まで、特別何も起きなかった。

俺たちのPtは無事『アルスークの古迷宮』に帰ってくることが出来たのだ。


~Regular Invasion War~

~勝利条件:敵拠点の抵抗力喪失

 敗北条件:勝利条件を満たさないで軍団が撤退する

 戦況:帰還(Result!)


 DMキリア軍 

  部隊/指揮官:混成Liz(リザードマン)歩兵中隊/リザードマン・ゴルドー ユニット数 72

  部隊/指揮官:混成Liz(リザードマン)歩兵中隊/リザードマン・ジルバ ユニット数 76

  部隊/指揮官:Liz(リザードマン)輜重小隊/リザードマン・ジェダイト ユニット数 0


 Vs 


 無所属中規模ゴブリン集落

  部隊/指揮官:中規模ゴブリン集落 混成ゴブリン集団/ゴブリンロード ユニット数 0 

  部隊/指揮官:ゴブリン混成分隊 精鋭ゴブリン集団/ゴブリンロード(兼) ユニット数 0

 

 DMステータス:AUTO

 BGM:War Trip13 ~おかえりなさい、お土産は?~


<経験値獲得!

 リザードマン・オブシディアン(俺)はLvが上がった!

 リザードマン・アゼツライト(シロ)はLvが上がった!

 リザードマン・アパタイト(アオ)はLvが上がった!

 スキル01に両手武器を覚醒した!

 リザードマン・カーネリアン(アカ)はLvが上がった!

 スキル01に両手武器を覚醒した!>


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ