表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

そばで見ているらしいです(怖い話)

作者: ミソ3

季節外れですが、怪談です。緩めの

 これは私が実際に体験した出来事です。


 できれば夜、暗いベットに寝そべりながら1人でお読みください。もしかしたら同じ体験ができるかも……


 私の趣味は読書。

 休日は図書館へ行き本を読んでいます。

 家では夜遅くまでネット小説を読んでいました。


 そう。その日は蒸し暑い夏。暑さのせいか、なかなか寝付けず、いつもよりも長くネット小説を読んでいたのです。


 私にはもう一つ趣味がありました。


 怪談です。


 話すほうではなく、聞くほう。

 怖がりだけど聞いてみたい。あのゾワッとする感じがなかなかいいのです。


 私の家は、築50年のとても古い家をリフォーム付きで、格安で買ったもの。

 寝室は1人用のベッドが一つ。白ベースで縞模様の布団と枕、青の毛布。左と頭側は壁、右下に椅子一つと右上に間接照明が青と黄色の二つ。子供の頃に友達からもらったお人形がこの家にたった一個あるのだが、そのお人形は枕の左横に置いてある。


 夜中の2時くらいだったでしょうか。小説を一作品読み終わり、次の作品を探していると……ふと目に入ったタイトルが


『すぐそばで見てるよ』


 でした。


 私の怪談センサーが反応したのです。


 恐る恐るそのタイトルをタップ。


 まず初めに書いてあったのは、閲覧注意の四文字。

 まぁでも、タイトルもあからさまだし、そんなにそんなにヤバすぎる怖さではないと踏んで、読み進みました。


 予想通り、そこまで過激な描写もなく、普通に楽しめる程度の内容でした。

 印象に残っていることといえば、


『この話を読んだら、それが現実になるかも』


 という言葉。


 実は確かに現実に起きていたのだ。



 突然音を鳴らす天井。


 怖くて目をぎゅっとつぶり、恐る恐る開くと、あたりに散らばり目で追おうとすると逃げる光。


 なんだか入り口のドアから見られている気がする。


 物が増えたりする。


 キーンと耳鳴りがする。



 私はゾワゾワっとしながらも、冷静に原因を考えました。


 人間がどのようなものに恐怖を感じるかを知っていますか?

 幽霊や怪奇現象、つまり理屈では説明ができないもの、理解不能なものを怖いと感じるのです。


 ならば話は早い。

 理由づけをすればいいのです。昔は怪奇現象と言われていたものでも、今となっては科学的に証明されているものは数多くありますから。


 順に解決して行きましょう。


 天井が鳴るのは、家に使われている木材の呼吸のせいです。床や柱など、全てのものは呼吸をしています。その為新築の家でも音が鳴ることがあるのです。

 ましてや築50年のオンボロ家では、天井裏をネズミが走っていてもおかしくはありませんし、それほど気にすることはありません。

 ていうか、いつものことです。怖い話された後っていつものことが不思議と気になったりしますよね。


 次に光ですが、目を強くつぶったせいで疲れただけです。はい。しっかり目を休ませれば治ります。


 見られてる気がするは……気のせいです。

 先ほども言いましたが、怖い話をされた後というのは敏感に鳴るものなのです。


 耳鳴りは、『オイフォン』と言い、静かな部屋にいると2人に1人は聞こえてくるもので、心霊現象ではない。


 どうですか。もー怖くないでしょ?

 なんてことはないですよね。普通のことなのです。あの話を読んでも読まなくても、常に起きている現象なのです。


 あ、一つ言い忘れてましたね。


 物が増えたりする。


 いやいや。そんなわけない。

 椅子は一つしかないし、間接照明も2種類しかない。


 私は少し怖くなり、二つの人形を抱えながら辺りを見渡したが、増えた物はなかった。布団の枚数も数えたが大丈夫。


 枕は?





 大丈夫。



 さて、そろそろ寝るか。


 おやすみなさい。

皆さんも周りのものが増えていないか確認して見てください。

ほら。あなたの足元のそれも……












なんつって。(笑

評価、感想宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ