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山道を行くの儀
城を追い出されたグリード
雑魚モンスターを狩り
街で寝泊まりする生活である
こんな生活をしてたら3年なんてあっという間に
過ぎ去るだろう
兎に角他の街を訪れないと
出会う女性が宿屋の女将さんだけなのだ
いくらなんでも人妻をめとるわけにはいかない
冒険者ギルドがある大きな街に行かなければ
少し無理でも隣街に足を伸ばそう
然しながら 隣街に行くには
第一の試練のように険しい山道を行くか
洞窟を通るしかない
洞窟は逃げる場合道に迷ったりすると
行き止まりに追い詰められそうだ
山道を選択した
…そして今後悔している
狼の集団に追っかけられてるのだ
草原で1~3匹の液状物体で四苦八苦してる腕前なのだから
当然である
狼の集団はリーダーの統率力が優れてるのだろう
追い詰められてしまった
目眩滅法剣を振り回す
その反撃も読んでいたのだろう
やがて体力の限界が訪れた
もう…だめだ
その時にグリードの耳に聴こえてきた言葉
「リソルトアンダーマジェッタ」
グリードの体が熱くなり昏倒した
身体が四散する痛みが走り
グリードの意識は暗闇に落ちていった