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2019年

2019年


基本情報

社長 飯沼香南子

強化 能島兼安GM→佐藤幸仁SD

監督 ドン・ヒース

主将 野口拓斗

スローガン more aggressive


加入


首脳陣

コーチ (みなと)滋光(しげみつ) 39歳 湘南 


GK

25 (はん)海斗(かいと) 24歳 神戸 途中加入


DF

29 小石川(こいしかわ)龍馬(りょうま) 23歳 水戸

34 アブドゥ(Abdou)ボイェ(Boye) 22歳 アルゴンヌ

38 加藤(かとう)万多(まんた) 17歳 尾道ユース 二種登録


MF

4 八幡(やはた)銀仁郎(ぎんじろう) 24歳 京都

5 蒔田(まきた)宏基(ひろき) 33歳 磐田

16 宮島(みやじま)(すぐる) 22歳 泉南大

23 長屋(ながや)宇宙(そら) 18歳 吉野実業高

30 添島(そえじま)正成(まさしげ) 28歳 浦和


FW

22 エリアス(Elias)リンドマン(Lindman) 20歳 鹿児島

39 パブロ(Pablo)セラーノ(Serrano) 31歳 アルカディア 途中加入




退団


首脳陣


GK


DF

鄭先珍 32歳 韓国帰国

井手幸丸 33歳 山形


MF

池山大心 34歳 福岡

一原和佐 22歳 引退

亀井智広 25歳 神戸

謝花陸 24歳 清水

成田秀哉 22歳 長崎

堀尾大将 23歳 横浜C

小谷ジャイロ 18歳 大学進学


FW

車成暁 25歳 長野


背番号変更

13→7 奈古一平

17→10 デニス・フレミング

32→13 山田多摩男

36→17 山本聖樹


 組織的な戦いに加えて前半戦は荒川、後半戦は浦といったストライカーの躍動もあり過去最高となる7位でシーズンを終えた尾道。新スタジアムの建設も順調でまさしく順風満帆と言いたいところだが、主力だった亀井に加えてベテラン中原に変わるレギュラー候補の筆頭として考えられていた謝花も電撃移籍するなど、なかなかままならぬオフとなった。


 とは言え中盤には元代表でかつて尾道に在籍した経験を持つベテラン蒔田やハードな守備に定評がある八幡、レフティのテクニシャン添島といった実力者を相次いで獲得して穴埋めの体制は整えた。またディフェンス陣の強化も試みて、小石川とセネガル人サイドバックのアブドゥ・ボイェという身体能力の高さが武器の若い二人が加入。これも大きな補強となるだろう。


 背番号変更に関しては昨シーズン主力に定着した奈古や怪我による離脱期間こそあったものの随所に光るプレーを見せたデニス、若くして早速リーグ戦出場を果たした山本の若返りは納得である。他に森川も若くなるアイデアはあったがもう少し見てみようと立ち消えになった。新人離れした冷静さを見せた森川だが、今年こそ文句なしの成績を残して背番号若返りを果たせるか。


 新任の港コーチは「今年のテーマはシンカなんだよ」と教えてくれた。首脳陣や選手が事あるごとに口にする「継続と進化」のEVOLUTIONに加えて、昨年の好成績は実力なのか単なるフロックなのかというクラブとしての真価、VALUEを問われるシーズンであるという認識に立つものであるのは言うまでもない。



 平成から令和へと移り変わるこの春、昨年と比べて怪我人が多かったのは誤算だったが、それでも若手の躍動などもありそれなりの順位で序盤戦を乗り切った。


 特に浦はストライカーとして大いに躍進した。持ち前の闘志を全面に押し出すアグレッシブなスタイルでガンガン敵陣を破っていき得点を量産。ついには日本代表に選出されるまでに至った。これはクラブ史上初の快挙である。また讃良もオリンピック世代が数多く選出されたコパアメリカの代表に選ばれた。ユース出身で切磋琢磨してきた二人がついに日本最高峰の栄誉を得たのは無論彼らの才能と努力あっての事だが、クラブとしての育成システムの正しさの証明でもあると言えるだろう。


 そんな春の基本的スタメンは以下の通り。守備陣は昨シーズンから引き続き安定したメンバーで運営されている。ボランチは安定感ある技術を持つ蒔田と運動量豊富な八幡が激しくポジションを争った。また添島もしっかりしたテクニックをベースにしたドリブル突破を武器にスタメン定着した。


昨年のレギュラーだった奈古は怪我のためほぼ欠場。5月下旬にようやく復帰してきたが当分はサブとして起用されそうだ。そのポジションは新人の宮島やドリブラーの山本らによって争われたが、スタメン出場が一番多かったのは何でもそつなくこなす森川であった。


GK  1 種部栄大

DF 12 茅野優真

DF  3 シドニー

DF 20 讃良玲

DF 15 西東良福

MF 30 添島正成

MF 19 河口安世

MF  5 蒔田宏基

MF 24 森川好誠

FW 10 デニス

FW 18 浦剣児



 シーズン途中の移籍は年を追うごとに活性化しているが、世界の中の日本にある尾道もその影響を受けずにはいられなかった。シーズン得点王争いに加わり日本代表にも選出された浦がスペインへ移籍し、他にも出場機会に恵まれなかった若手を中心にチャンスを求めて赤と緑のユニフォームに別れを告げる選手が複数出てきた。寂しくはあるが決して長くない現役生活を有意義に過ごすためには仕方のないところであろう。


 補強に関しては、元アルゼンチン代表のキャノンシューターとして世界的に知られる大物パブロ・セラーノを獲得した。そのセラーノだが、一瞬のひらめきなどに輝きの片鱗を見せてはいるものの、コンディションが完全に整っていないようでスタメンで90分出た試合は皆無な上に、パフォーマンスも全体的には低調で率直に言うと浦の穴を埋めるには至っていない。


 もう一つ盛り上がりに欠けるオフェンス陣とは裏腹に、ディフェンス陣はかなり安定している。守備が得意な八幡が中盤のレギュラーに定着したのもあって、非常に組織的にボールを奪えている。全体的にはジリ貧で、徐々に残留争いに引き寄せられつつあるのが現状だが、常に集中力を絶やさない試合運びで勝ち点1を定期的に奪えているのは救いである。


 そんな時期の主なスタメンは以下の通り。守備陣はほぼ不動だがサイドバックにボイェが出てくる場面も増えてきた。大味だった守備に改善の気配が見られ、より精進すれば得意の突破もより生きてこよう。中盤の一角に関しては、器用でテクニカルな森川とタフで献身的な宮島の併用といったところ。奈古はスーパーサブに定着していたが現在再び負傷で欠場している。


GK  1 種部栄大

DF 12 茅野優真

DF  3 シドニー

DF 20 讃良玲

DF 15 西東良福

MF 30 添島正成

MF 19 河口安世

MF  4 八幡銀仁郎

MF 16 宮島傑

FW 10 デニス

FW 11 野口拓斗



 途中補強の目玉商品だったはずのセラーノは結局14試合に出場して3ゴールと、最後まで本来の実力をフルに発揮できなかった。しかし存在感抜群な彼の加入によってツートップを組む野口の自由度が増し、後半戦のMVPと呼べるほどの活躍を見せて残留を引き寄せた。最終順位は11位。しかし最終盤で少し連勝しただけであわや一桁順位とは、今年のリーグの混戦っぷりがよく分かる結果であった。


 また守備陣は種部や西東といった怪我人が相次いだが、潘やボイェといった今シーズン加入の選手が適応を見せてうまく穴を埋めたのも尾道にとっては大きかった。スタメン起用された当初は動きが固くミスも多かったが、経験を重ねるにつれて潘なら巨体を活かしたセービング、ボイェならスピードあふれる突破といった本来の持ち味を徐々に発揮するようになっていったのも、ヒース監督やコーチ陣の適切な指導あってこそだ。


 しかしその指揮官は今シーズン限りでの退団を表明、盟友のセントジョンコーチもそれに殉じる。2シーズン半、容易に負けない組織的サッカーを植え付けて安定した戦績を残した功績は計り知れない。後任の港コーチはその遺産をどれだけ継承しつつ新しいものを見せられるか。新スタジアム完成を前に正念場となるだろう。


 ともかくこの時期の基本的なスタメンは以下の通り。中盤の左に関しては宮島や森川なども適宜起用されて固定されたレギュラーはいない状態と言えたが、一番スタメンが多かったのはデニスであった。しかしそのデニスにも早速移籍の噂が持ち上がっており、このメンバーがそのまま来シーズンを占う形とはならないだろう。


GK 25 潘海斗

DF 12 茅野優真

DF  3 シドニー

DF 20 讃良玲

DF 34 ボイェ

MF 30 添島正成

MF  4 八幡銀仁郎

MF 19 河口安世

MF 10 デニス

FW 39 パブロ・セラーノ

FW 11 野口拓斗



 昨今の情勢を鑑みれば致し方のない状況ではあるが、今年も様々な出会いと別れが尾道を行き交った。その中で最も印象的なのはヒース監督の退任である。大苦戦した2017年の途中から監督に就任し、非常に厳しい指導でチームを引き締め残留に導いた。翌2018年はもう少し柔らかさを見せて順位浮上。今年はその戦術がやや慣れられた感はあったものの適切な選手起用を見せて残留を果たした。


 決して予算的に余裕がないクラブにおいて、安定したパフォーマンスを示し続けたのはまさにこの老指揮官の手腕であった。後任には港コーチが昇格。ついに選手として尾道のユニフォームを着た人間が監督となった。


 選手に関してはシーズン最終戦で発表があったようにベテランの中原と蒔田が退団。ともに現役続行を目指す。また茅野、デニス、円山らが移籍する見込み。来年の今頃には新スタジアムが竣工しているはずだが、一体どのような景色でそれを迎えるのだろうか。


一言寸評


ヒース監督……苦しい戦いを全員で戦い抜き残留に導いた


GK

種部……実力安定も怪我の影響から終盤は控えに

山田多……種部離脱のチャンスを活かせず

木野下……シーズンを棒に振る大怪我でまた一から出直しか

潘……途中移籍も成長見せ終盤はポジション奪う


DF

円山……控えとして重宝されたが納得はいくまい

シドニー……多少衰えはあるが説得力あるプレーで支える

茅野……盤石のレギュラーとしてチームを引っ張った

西東……堅実さはさすがだったが突破力を磨きたい

讃良……もはや尾道守備陣の中心選手

森川……主に中盤で出番増やすも殻を破りきれず

汐野……ポジション掴めずシーズン途中移籍

平田……出番少なくシーズン途中で大分復帰

小石川……控えメインで不本意な出場数も来年は期待できそう

ボイェ……荒削りだが爆発的なプレーで終盤戦はレギュラー増加

赤藤……心身ともに成長中で試合出場までもう一歩

加藤……二種登録から来年は本格的にプロの世界へ飛び込む


MF

八幡……粘り強い守備力を武器にレギュラー奪取

蒔田……ところどころでミスが目立ちやや寂しい結果に

山田哲……試合での出番以上にチームの魂として活躍

奈古……怪我に怪我が重なり悔しい成績に終わる

中原……テクニックは健在もさすがにフィジカル的にきつい

宮島……持ち前のガッツと運動量で一定の存在感を発揮

河口……高い安定感でベテラン蒔田とのポジション争いを制す

長屋……プロの肉体に近づきつつあり来年は期待したい

添島……渋好みのテクニックを見せてレギュラー定着


FW

荒川……出番はわずかも驚異的な得点力を見せる

デニス……キック精度の高さから中盤での起用も多かった

野口……後半戦は久々にストライカーとしての本領を発揮

山本……もう一回り強くなれば得意のドリブルも活きてくるはず

浦……開幕から得点王を争いシーズン途中でスペインへ

リンドマン……技術的に未熟で出番ほぼなし

山崎……出番も増えたし来年こそはポジション取りといきたい

池角……実戦経験を積ませるため期限付き移籍した

セラーノ……ワールドクラスの片鱗見せるもこんなものではない

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