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2018年

2018年


基本情報

社長 飯沼香南子

強化 能島兼安GM

監督 ドン・ヒース

主将 亀井智広

スローガン more aggressive


加入


首脳陣

フィジカルコーチ 頼母木(たのもぎ)(こう) 36歳 清水 


GK


DF

3 シドニー(Sidney) 34歳 ブリストルU 途中加入

24 森川(もりかわ)好誠(よしのぶ) 18歳 東雪谷高

26 汐野(しおの)勝永(まさと) 23歳 GCCより復帰

28 平田(ひらた)祥矢(しょうや) 25歳 大分

37 赤藤(あかふじ)香志雄(かしお) 17歳 尾道ユース 二種登録


MF

7 一原(いちはら)和佐(かずさ) 21歳 甲府

29 マーティン(Martin) 22歳 モンマス

38 小谷(こたに)ジャイロ(Jairo) 17歳 尾道ユース 二種登録



FW

17 デニス(Dennis) 29歳 プリマスC

27 山崎(やまさき)(ともる) 18歳 大洋大附属八幡高

36 山本(やまもと)聖樹(まさき) 17歳 尾道ユース 二種登録




退団


首脳陣

竹島良吾 46歳

ダヴィド 56歳 ブラジル帰国

フェレイラ 41歳 ブラジル帰国

佐藤幸仁 49歳 フロント入り

宮本明矢 38歳 ジュニアユース監督就任


GK

西恵介 30歳 松本


DF

佐藤敏英 31歳 仙台

山元育巳 27歳 長崎

日川周 22歳 湘南

小河内鉄人 30歳 栃木


MF

桂城矢太郎 29歳 東京V

トリニダード 18歳 コスタ

川崎圭二 32歳 病気療養のため選手登録抹消


FW




登録名変更

マルコス井手→井手幸丸 国籍変更による


背番号変更


15→2 円山青朗

36→8 中原城吾

24→15 西東良福

27→16 謝花陸




 監督人事の失敗からケチが付き、一貫した戦術を採れずに混乱が続いたがどうにか残留した昨年。飯沼社長が「正しく進むはずがそうはならず、大いに教訓とすべきシーズンでした」とコメントした通り、今年は昨年の反省を踏まえて全体的に謙虚な姿勢でオフシーズンを過ごした。


 スーパーエースのトリニダードや長年チームの中心として活躍してきた桂城は退団したものの、主力選手のほとんどを慰留に成功し、監督も一時期は「発展性のないサッカー」として更迭論が高まるなど紆余曲折を経たものの最終的には留任が決定した。


 かくして2シーズン目に突入したヒース体制だが、重苦しい空気に包まれていた昨シーズンとは異なり、和気藹々とした雰囲気の中でキャンプは挙行された。セントジョンコーチの緻密な練習メニューとヒース監督のタイミングを心得た檄が合わさって、練習場の活気は歴代最高となっている。またサッカーの内容も日に日に向上しており、今年は去年の轍を踏む事はないと期待出来そうだ。


 今年の尾道浮沈の鍵を握る新外国人二人は揃って好調。デニスはシュートの精度はもちろんパスも巧みで、ツートップの相方を活かすプレーで本人も活きるのが特徴。チームプレーを重視する現体制ならすぐにでもフィットしそうだ。


 ボブスレーで現在世間を賑わせているジャマイカ出身のマーティンはテクニックこそ荒削りだが、恵まれたフィジカルを押し出してパワフルなドリブルをガンガン仕掛けていくプレーは非常に迫力がある。いずれも今の尾道にはいないタイプだけにはまれば面白そう。


 もちろん日本人も負けてはいない。円山と池山が負傷離脱中のディフェンス陣では讃良とオーストラリアから戻ってきた汐野、そして高卒ルーキーの森川が激しいポジション争いを演じており、最前線もベテラン荒川から東京五輪のエースを狙う浦まで猛烈なアピール合戦を繰り広げている。



今年のテーマは組織的な戦い。去年は選手個々人の活躍がチームの成績に反映されず惨憺たる結果に終わってしまったから、今年はその逆を行こうという発想だ。そしてその象徴となったのが新外国人のデニス・フレミングであった。


 デニスは傑出した能力を持ちながらもそれをこれみよがしに誇示せず、チームに還元するスタイルを旨とする選手。野口や奈古ら周りの選手を活用しつつキープ力なパワフルなシュートといった自分の持ち味を発揮して、瞬く間にチームの主軸となったが負傷離脱してしまった。


 それからは攻撃が噛み合わず三連敗を喫するなど一時的に低迷。しかしゴールデンウィーク頃に中原と荒川の両ベテランをスタメンに置いて若い浦と謝花をスーパーサブとして起用するスタイルに移行し、再び勢いを取り戻した。結果的に延々と連戦が続くタフな日程の中で5勝5敗5分の勝ち点20。途中に停滞を挟みながらも残留争いから距離を置けているのは十分すぎる成果と言える。


 そんな時期の代表的スタメンは以下の通り。守備陣に関して、開幕戦はルーキーの森川をセンターバックのスタメンに抜擢したが、全体的には汐野のほうが多く出場していた。また5月に入ってから怪我の円山が戦線に復帰してきた。


GK  1 種部栄大

DF 12 茅野優真

DF 26 汐野勝永

DF 20 讃良玲

DF 15 西東良福

MF 29 マーティン

MF 10 亀井智広

MF 19 河口安世

MF 13 奈古一平

FW 11 野口拓斗

FW 17 デニス



 今年は4年に一度のワールドカップイヤー。尾道には縁のないイベントと思っていたが本番直前に監督交代というカオスの中でいきなり荒川が代表初選出というとんでもないサプライズに見舞われた。代表ではチームを守り立てる役に徹し、大いに物議を醸したグループリーグ第3戦で初出場も果たした。生涯において代表出場がワールドカップのみという選手はそう多くはなかろう。


 ただそれよりもクラブ全体にとって影響が大きかったのは日程の問題で、まず春先は週2日のペースで試合が繰り広げられていたものが、夏の声を聞くと同時にぱったりと沙汰止みとなった。ワールドカップ優先のためだ。


 もちろんこれは単なる空白期間ではなく、まずはしっかりと休養をとった上でミニキャンプを張って組織的な戦術をより完成に近づけた。また、センターバックの新戦力シドニー・バーカーも加入していきなり実戦ではなく、しっかり練習を積んでチームメイトと打ち解けたところで本番に移行という流れになったのは幸いであった。


 リーグ戦再開後の代表的スタメンは以下の通り。シドニーはしっかりとチームにフィットして守備陣を引き締めた。また中原や荒川といったベテラン特有のいやらしいまでに的確な動きで相手を疲弊させたところで、後半から若く突破力のある浦や謝花を投入というスタイルはリーグを席巻した。


 豪雨災害に見舞われるという苦境にも遭遇したが、その分「我らが故郷のために」とチームの結束は固まった。夏場の連戦では勝ったり負けたりを繰り返しながら、8月終了時点で7位につけている。ここまで残留争いと無縁のシーズンは今までなく、1年通じての歴代最高順位も狙えそうだと地元の期待は日増しに高まっている。


GK  1 種部栄大

DF 12 茅野優真

DF  3 シドニー

DF 20 讃良玲

DF 15 西東良福

MF  8 中原城吾

MF 10 亀井智広

MF 19 河口安世

MF 13 奈古一平

FW 11 野口拓斗

FW  9 荒川秀吉

 


 秋も比較的安定した戦いに終始して、最終的にはクラブ記録を更新する7位でシーズンを終えた。特筆すべきは若手の台頭で、河口が離脱した際には森川が高卒とは思えないほどクレバーなプレーを見せてその穴を埋めた。また終盤、チーム得点王の荒川が骨折した時も浦がそれ以上のパフォーマンスを披露したのは層の厚さを感じさせる出来事であった。


 この時期の基本的なスタメンは以下の通り。前述の通り河口や荒川の離脱があったが、若手が物怖じしないプレーを見せてくれた。中盤に関してはベテラン中原に疲労が溜まると怪我から復帰したデニスや本来はサイドバックが主戦場の平田がスタメン起用されるケースも見られた。本職ではないがそれぞれテクニックやドリブルなど、個々の得意なプレーで光るものを見せた。


 それ以外のポジションに関しては基本的には盤石で、特に守備陣の安定感が高かった。百戦錬磨のベテランシドニーの存在によって讃良や茅野の動きの質が見るからに向上していった。まったく目立たないものの危機を事前に察知する亀井はさながら忍者のようで、この目に見えにくい動きも非常に効いていた。


 前線に関しては浦の覚醒に尽きる。燃える情熱を心に秘めた、スピード感と質の高さを両立させたプレーで得点を量産する姿は荒川の若い頃を彷彿とさせるものであった。ついに世代交代なる。そう確信させる浦の輝きであった。


GK  1 種部栄大

DF 12 茅野優真

DF  3 シドニー

DF 20 讃良玲

DF 15 西東良福

MF  8 中原城吾

MF 10 亀井智広

MF 24 森川好誠

MF 13 奈古一平

FW 11 野口拓斗

FW 18 浦剣児



 チームは躍進したが予算が急増するわけでもない。今はスタジアム建設もあるため選手がある程度抜かれるのは仕方ないという割り切りもある。それで亀井と謝花が移籍した。まったく無名の選手だった亀井は尾道で鍛えられ、一切目立たない中に存在感を発揮する自分のプレースタイルを見つけ出した。別れは辛いがきっと頑張ってくれるだろう。謝花はこれからの選手だったが、それが本人の意志なので仕方ない。


 新加入選手に関しては、基本的にJ2出身の若手が中心となっている。ポテンシャルは高い選手ばかりなので大ブレイクを果たす選手が出るかも知れない。また蒔田が2014年以来の尾道復帰となる。首脳陣は全員残留し、その上でかつてのチームリーダー港が新たに入閣する。


一言寸評


ヒース監督……適切な選手起用で過去最高成績に導く


GK

種部……高い安定感を見せてリーグ戦フル出場を果たした

木野下……伸び盛りでベンチ入りの機会が増加中

山田多……練習場でよく声を張り上げているムードメーカー


DF

円山……サイドバックで起用されるなど新境地の兆し

シドニー……途中加入も頭脳的ディフェンスで即レギュラー定着

鄭……尾道では真価を発揮できず

茅野……右サイドバックとしての完成度は年々上がっている

西東……左サイドバックの定位置確保しプレースキッカーとしても重宝

讃良……後半戦はかなりミスが少なくなってきた

井手……若手の台頭に押されて出番少なくついに退団

森川……新人離れした安定感で複数ポジションをこなす掘り出し物

汐野……前半戦はレギュラー格もシドニー入団以降は出番激減

平田……得意のドリブル突破を活かすべく前線での起用もなされる

赤藤……港コーチの覚えめでたく昇格もまだまだ未熟


MF

池山……ややスピードに衰えが見られ控えに落ち着く

山田哲……試合終盤のクローザーとしてよく頑張った

一原……大学進学のため現役引退

中原……荒川とのコンビネーションは圧倒的美しさだった

亀井……目立たないが絶対的存在として静かに君臨

奈古……レギュラー定着し不思議なキャラクターで人気も抜群

謝花……スーパーサブとしてチームに躍動感を与えた

河口……離脱もあったが持ち前のパスセンスはさすが

成田……開幕直前に期限付き移籍してそのまま戻らず

マーティン……序盤レギュラーも控えに回る公算高まり途中退団

小谷……二種登録も大学進学が決定


FW

荒川……代表選出されチームでも13得点と躍動も終盤故障

野口……地味な役割をこなしつつ8得点と一応持ち直した

デニス……心憎いまでに正確なキックでチームに色を添えた

浦……最終盤の爆発が本物ならば言うことなし

車……あまりにも怪我が多すぎてついに見切られる

山崎……リーグ戦デビューは果たしたがまだこれから

池角……練習でのプレーを実戦でこなせるかが大事

山本……持ち前の鋭い突破を武器に早々と昇格決定

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