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2013年

2013年


基本情報

社長 辻直広

強化 林淳一GM

監督 水沢威志

主将 港滋光

スローガン 新次元


加入


首脳陣

フィジカルコーチ 神田(かんだ)幸雄(ゆきお) 38歳 川崎


GK

30 宇野(うの)克也(かつや) 22歳 福山福祉大


DF

21 仲真(なかま)勝大(まさひろ) 18歳 宮里島高

22 (パク)康信(カンシン) 21歳 和歌山

24 西東(さいとう)良福(りょうふく) 18歳 尾道ユース

32 小林(こばやし)(しょう) 22歳 沖縄 復帰


MF

7 桂城(かつらぎ)矢太郎(やたろう) 24歳 柏 復帰

10 谷本(たにもと)(まさし) 26歳 千葉

13 (おか)慎一郎(しんいちろう) 24歳 緑山大

25 栗山(くりやま)正則(まさのり) 18歳 尾道ユース

28 クレーベル(Cleber) 19歳 リオス


FW

11 マルク(Marc)シュヴァルツ(Schwartz) 35歳 ロカルノ

16 竹田(たけだ)大和(やまと) 22歳 駿水大

27 芳松(よしまつ)昇治(しょうじ) 24歳 豊橋

29 春野(はるの)甲次(こうじ) 26歳 町田 復帰




退団


首脳陣

園川広平 海外留学


DF

鈴木仁 JFL移籍

長山集太 和歌山

山吉貴則 鹿島


MF

高橋一明 引退

中村純 水戸

久保春人 地域リーグ移籍

金田正和 栃木

嶋照平 広島

今村友来 清水


FW

有川貴義 横浜M

ヴィトル オマーン移籍


背番号変更

30→2 マルコス・イデ

22→3 橋本俊二

24→8 御野輝

27→9 荒川秀吉


 2009年の躍進を支えた桂城の復帰は大きなニュースであった。ユース代表で名を馳せた谷本、豊橋のスーパーサブだった芳松などを着実に補強。また、スイス人のシュヴァルツもその巨漢っぷりが注目を集めた。


 一方でチームを支えてきた主力選手の流出も相次いだ。背番号10のテクニシャン金田は栃木へ、積極的な攻撃参加が持ち味でJFL時代から在籍していた長山は和歌山へ移籍した。長山と同じくJFLからJ2昇格の時代を支えてきた数少ない生き残りだった高橋は引退。当時を知る現役選手は山田だけとなってしまった。


 また、期限付き移籍だった嶋、有川は所属先へ復帰したが、山吉は復帰がてらに鹿島へ移籍を果たした。さらに中盤で存在感を発揮していた今村は清水に引き抜かれる形で移籍。ヴィトルは中東へ移った。ボランチの中村退団も痛い。



 開幕戦では昨シーズン、まさかの降格となったG大阪と対戦。太陽の塔が見守る中で行われた試合は2対2の引き分けとなった。それ以降順調に勝ち点を伸ばして一時は3位にまでつけた。


 この時期の基本的なスタメンは以下の通り。GKははっきりと宇佐野が一番手に昇格。控えGKに関しても松井がベンチに座る機会が増加しつつある。また、センターバックも港ではなく橋本や朴が出場するパターンも多かった。左サイドバックはマルコスで固定だが右は深田と小林が使い分けられた。


 中盤で台頭したのは2年目の亀井。ややひ弱な部分はあるもののピッチを広く見渡せる視野の広さとサッカーセンスは抜群でチャンスを演出。攻撃的中盤では桂城、御野ともに個人技に定評があるので積極的な攻撃で相手を脅かした。最前線はベテラン荒川が好調。シュヴァルツも自慢の高さを生かして得点を挙げたが負傷。代わってスタメンで起用された野口は代役以上の働きを見せた。


GK 20 宇佐野竜

DF 26 深田光平

DF  4 モンテーロ

DF  5 港滋光

DF  2 マルコス・イデ

MF  6 山田哲三

MF 17 亀井智広

MF  7 桂城矢太郎

MF  8 御野輝

FW  9 荒川秀吉

FW 11 シュヴァルツ



 古傷を痛めたシュヴァルツは引退を余儀なくされたが野口がその穴を完全に埋めて余りある活躍を見せた。結果を残す事で持ち前の力強さを発揮できるようになってきたのが大きい。若い野口を遊星のようにフォローしつつ着実に得点を量産する荒川とのコンビは安定感があった。


 中盤にはテクニカルなMFのクレーベルを途中獲得。ドリブラー御野やシュート力抜群な桂城とも絡む攻撃は強力で、岐阜戦では6得点のクラブ新記録を更新した。守備陣はベテラン港が怪我で離脱したが橋本がカバー。右サイドは怪我から復帰の小原や突破力のある小林など、試合によって様々な選手が試された。概して守備より攻撃のチームとなった。


この時期の基本的なスタメンは以下の通り。控えでは茅野がスーパーサブとして台頭。持ち前の身体能力全開でフィールド狭しと走り回った。また、ベンチに回った山田が試合終盤のクローザーとしてタフさを見せた。


GK 20 宇佐野竜

DF 15 小原伸平

DF  4 モンテーロ

DF  3 橋本俊二

DF  2 マルコス・イデ

MF 28 クレーベル

MF 17 亀井智広

MF  7 桂城矢太郎

MF  8 御野輝

FW  9 荒川秀吉

FW 18 野口拓斗



 昇格争いが佳境となる9月下旬から水沢監督は新たなフォーメーションを試した。ボランチとしては守備力に不安のあったクレーベルを一列前に配置、御野はFWに上がり、空いたボランチにはディフェンス力の高い山田が返り咲き。年齢もあり疲労の見える荒川はスーパーサブの地位に落ち着いた。


 夏場には攻撃偏重にバランスを崩していた尾道であったが、これでかなりバランスが取れてきた。しかし懸案の右サイドは結局固定しきれずに深田や小原だけでなく西東や岡、挙げ句の果てにはFWの竹田を試す事さえもした。竹田は守備は不得手ながらも熱心にこなし、ドリブル突破で光る部分を見せたがまだまだ原石の段階である。


 この時期の基本的なスタメンは以下の通り。センターバックのモンテーロは9月の終わりに怪我で離脱したが開田や朴が奮闘し、穴を感じさせないパフォーマンスを見せた。このシステムで10月以降猛烈な追い上げを見せたものの最終順位はまたも7位と、プレーオフ圏内を逃して水沢監督は退任となった。


GK 20 宇佐野竜

DF 16 竹田大和

DF 22 朴康信

DF  3 橋本俊二

DF  2 マルコス・イデ

MF  6 山田哲三

MF 17 亀井智広

MF  7 桂城矢太郎

MF 28 クレーベル

FW  8 御野輝

FW 18 野口拓斗



 野口の期限付き移籍が決まった。大きく成長した地元出身のストライカーはチームより一足先にJ1の舞台を経験することになった。外国人では守備の要であったモンテーロと途中加入ゆえになかなかフィットしなかった部分はあったものの技術の高さを見せたクレーベルが退団となった。他にベテランの玄馬もレンタル先の香川へ移籍が決まった。


 5年の長期政権を築いた水沢監督の退任して正岡忠満新監督が就任。また、中島コーチの退団も決まった。チームにフレッシュな風を起こすことができるか。




一言寸評


水沢監督……チームの基礎を築いたが順位は後一歩及ばず退任


GK

玄馬……出番なくシーズン途中に移籍

宇佐野……持ち前の積極性で正GKの座を獲得

松井……3試合に出場して無難な働きを見せた

宇野……出番なく1年限りでフロント入り


DF

マルコス・イデ……不動の左サイドバックとして抜群の働き

橋本……スピードとテクニックを武器にほぼレギュラー定着

モンテーロ……ディフェンスの大黒柱だったが退団決定

港……怪我多く身体能力の衰えが著しい

開田……シーズン終盤にレギュラー目前も無念の負傷

小原……怪我から復帰後は不慣れな右サイド中心に奮闘

仲真……試合でも物怖じしない度胸に大化けの予感を見た

朴……シーズン終盤はスタメン出場が増えた

西東……器用だがもう一歩決め手に欠けた

深田……右サイドバックとして定着しきれず

小林……レンタル復帰も力強さが足りなかった


MF

山田……途中でスタメン陥落もしたたかに持ち直す

桂城……力強いプレースタイルで攻撃陣をグイグイと引っ張った

御野……課題の得点力もかなり上昇して終盤はFW起用も

谷本……リハビリ生活が長引きほとんど出番なし

岡……シーズン中盤に出番があったがリザーブの期間がほとんど

亀井……センスに肉体が追いつきボランチに定着

茅野……勇敢なプレースタイルは好感もまだ発展途上

栗山……技術もフィジカルも一層の成長が必要

クレーベル……技術は光るもなかなかチームにフィットせず


FW

荒川……野口を活かす技巧的な動きなどプレーの幅が広がった

シュヴァルツ……高さは武器になったが怪我で無念の引退

竹田……スピードだけは超一流でサイドバック起用も試された

野口……力強さが増したプレーでチーム得点王となる

芳松……サブとして及第点もこんなものではないはずだ

春野……FWでは最も技巧的だが迫力不足な面も

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