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ふゆう
地に足がついていない、浮いているような、そんな感覚。ここにいるのは間違ってるって責めてくる、ぼく自身にさえ触れられないから、どこにいたって間違っているんだろう。
のぞんだ居場所はそこにあるのに、臆病さがじゃまをして動けないね。助けてほしいくせにのばされた手は拒むんだ。狂ってる。
地上に居場所がないなら空をとぶことにしよう。しあわせになりたいな。ばかみたい。
切りひらけない未来をかかえて、ぼくのためではない場所に向かってわらう。
ぼくを救えないカミサマなんて、世界なんて、そんなものはいらないって言ってるひまがあるなら、救われるようにあがいてみろよ。それすらできないぼくに救われる権利なんてないのです。知ってたよ。ごめんね。