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終わらない輪廻のように僕はずっと廻り続ける
詩のような感じになりました。
いなくなりたかった
泡みたいに消えてしまいたかった
そしたら幸せになれるんだと思った
僕の生きる世界は不幸だと思い込んでいた
でもそれはただの驕りだった
僕は何も知らないだけだった
僕が消えても世界は変わらない事も
僕の生きる世界は不幸ではない事も
そう、僕の世界は狭かった
目先のものしか見る事が出来なかった
僕は『セカイ』を知らなかった
否、知る術を持っていなかった
本当の『セカイ』を知った時
僕のすべては総天然色に塗り替わった
真っ暗だった世界に色がついた
僕は初めて感情を持った
感情を知った僕は心を理解した
心を理解した僕はコミュニケーションを学んだ
コミュニケーションを学んだ僕は友達をつくった
友達をつくった僕は仲間の温かさを知った
何も知らなかった事が恥ずかしかった
知ったふりをしていた自分が嫌になった
そうしていつの間にか元の暗い闇に戻っていた
僕はまた心を閉ざした
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