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箱庭

長編を書こうとして断念したもの。「僕」とアンドロイドの出会いから別れまでを書くつもりだったんですけどね…やっぱり私は長編を書くのには向かない。書けそうだったら続きを書き足して別の小説として出したいです。


僕が物心ついた頃、世界は既に大きなシェルターに包まれていた。上を見上げれば灰色のシェルターの天井、辺りを見渡せばロボットがうじゃうじゃ。昔はもっと青い空が広がっていて、人間もたくさんいたって皆言うけど、今の僕には想像できない。

そんな世界で、僕が出会った大切なトモダチ。一週間だけ、という短い間だったけど、本当に仲良くしてくれた、大事な大事なトモダチ。

アンドロイドの、レオ。

人間じゃないけど、人間以上に僕のことを理解して、本当の僕を見つけようとしてくれた。この狭い世界で、唯一の僕の理解者。

今日は、そんなレオの事を忘れないために紙に書きとめておこうと思う。



レオとの初めての出会いはゴミ置き場だった。使えなくなったロボットたちを捨てるその場所で、僕はレオと出会った。

無機質な灰色のガラクタの中で、微かに見えた肌の色。初めは人間だと思って、ガラクタの山からそれを取り出した。目の前で見たそれは、確かに人間のように見えて、でも壊れた腕からはコードが覗いていて。

僕はその時アンドロイドを間近で見たことがなかったから、とても驚いた。よく見るロボットといえば、よくある二足歩行の人型ロボットだ。人間そっくりなのにロボット。そんな存在を生まれて初めてこんな近くで見た僕は、それを起動させたくてしかたなかった。

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